チェコ好きの日記

もしかしたら木曜日の22時に更新されるかもしれないブログ

文学フリマという本気度100%の遊び

25日、参加した文学フリマを終えました。来てくださった方々、本当にありがとうございました。


20部刷ってすべて完売したのですが、先日書いたとおり、絶対に売れ残ると思っていたし、むしろ1冊も売れない覚悟すらしていました……。



ところでこの20冊、1冊500円で販売していたんですが、つまり完売すると10000円の利益になるわけですが、印刷代に16000円かかっています。他、参加費とか交通費とか雑費とかいろいろかかっているので、完売しても赤字の計算でした。最初から。


たくさんの時間と労力と赤字計算になるお金をかけてまでなぜやったのかというと「やってみたかったから」としか言いようがないのだけど、30代になってもこういう遊びができる仲間と環境に恵まれたことは、本当に感謝しないといけないのでしょう。創作って、まず「完成させる」っていうとても大きなハードルがあって、それはきっと私一人では乗り越えられなかったと思う。



「1回やれば満足するかな?」と夏くらいまでは思っていたのだけど、「次はこういうテーマで書きたい」「もっと上手く書きたい」とどんどん欲が出てしまったので、私はまた来年もいくつかの創作を発表すると思います。今書きたいのは、『バナナフィッシュにうってつけの日』みたいなやつと、あと百合。嫉妬と憎悪と狂気に満ちた百合。


来年は、赤字じゃなくて、せめてトントンになるようにしたいと思う。そうしないと続かないし、今年より上を目指さないとやる意味がないからです。遊びは遊びなのだが、やるならちゃんと、本気で遊んだほうが絶対に楽しいと思う。



文フリ後は力尽きたのか寝込んでいたのだけど、2018年のいい締めくくりになった気がする。何より、私たちの創作グループはもちろん、本気で遊んでいるいい年した大人がこんなにいるんだということ(※参加者過去最多だったらしい)は、けっこう希望ではないでしょうか。


社会人になったら遊べなくなるよなんて学生時代に聞いた戯言は大嘘で、私はいつもだいたい遊んでいる。来年は何して遊ぼうかな。


ご来場くださった方々、本当にありがとうございました。

ハズレのくじを引く

僕がまだ年若く、心に傷を負いやすかったころ、父親がひとつ忠告を与えてくれた。その言葉について僕は、ことあるごとに考えをめぐらせてきた。

「誰かのことを批判したくなったときは、こう考えるようにするんだよ」と父は言った。

「世間のすべての人が、お前のように恵まれた条件を与えられたわけではないのだと」

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)


一時期、フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』の冒頭は、なぜこの文章なのだろうと疑問に思っていたこともあった。だけど今は、これ以外の書き出しはないだろう、という気がしている。世の中は全然、平等なんかじゃない。そんなことは、早い人であればもう小学生の頃には気が付いている。だけど20代まではどこか、せめて隣の友人くらいは対等な存在で、自分と同じ世界が見えているはずだという幻想にとらわれがちだ。



今これを読んでいるあなたは、自分を「恵まれた」人間だと思っているだろうか、あるいは「恵まれていない」人間だと思っているだろうか。


おそらく多くの人の人生は、そんな言葉で語ることはできず、もっと多層的である。ある局面では、これ以上ないくらい恵まれている。ある局面では、同情を挟めないくらい恵まれていない。



生まれる前に、この世とあの世の境界線で、私たちは「くじ」を引く。くじは1本ではなく、何十本も、あるいは何百本も引く。何十本何百本とあるわけだから、全部が「アタリ」なわけはないし、逆に全部が「ハズレ」なわけもない。もちろん世の中は平等ではないから、アタリの割合が多い人、ハズレの割合が多い人、というのは残念ながら存在する。だけどまあ、一応は、アタリとハズレを両方持った状態で、私たちはこの世界に産み落とされる。


ただこれも、「人生万事塞翁が馬」なんて言葉があるように、アタリに見せたハズレくじとか、ハズレに見せたアタリくじとかも入っているので、実際はもっと複雑だ。時代、偶然、あるいは自分の努力や怠惰によって、アタリはハズレになり、ハズレはアタリになったりもする。


人間は、大きな苦しみを抱えると、たいてい「この苦しみには意味があるはず」と思い込む。宗教はそのために存在しているともいえる。だけど、悪いけど、苦しむことに意味なんてない。あなたのその苦しみは、「ハズレのくじを引いた」だけだ。意味なんてない。


J・D・サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』は大好きな小説だから、ことあるごとに読み返しているのだけど、そういえば『ナイン・ストーリーズ』を読むのは久しぶりだった。私はこの短編集の1話目である『バナナフィッシュにうってつけの日』を、頭のおかしな男が拳銃で自殺する、よくわからない話だと高校生のとき思っていた。


30代になった今、読み返してみると、この小説には第二次世界大戦の影がはっきりと落ちていることがわかる。あの繊細なサリンジャーが、戦争を体験して、隣で死んでいく仲間を見て傷ついていないわけがなかった。社会の欺瞞に怒っていないわけがなかった。この人は、どうやってこの苦悩を乗り越えたのだろうと思う(いや、乗り越えられなかったから、こんな変な小説を書いて森に引きこもったのか……)。


「これからは、孤独な10年の始まりだ」と、『グレート・ギャツビー』の中で30歳の誕生日をむかえたニック・キャラウェイはいう。


30歳から先の孤独とは、隣に誰かがいないことではない。「自分と同じ世界を見ている者はこの世に自分以外、誰一人としていない」ということに気付き、想像なんてしようがない他者の人生を想う。そういう類の、どうやったって解消できない孤独なのだ。

★日曜日は文フリです!★

aniram-czech.hatenablog.com

【お知らせ】11/25 文学フリマ東京会場 ブースは オ-35〜36 です。

タイトルの通りなのですが、11/25(日)の文学フリマ東京会場で、創作小説を出品します。「行く!」という人がいたら、ぜひオ-35〜36のブースにお立ち寄りくださいませ……。

note.mu


ちなみに部数は20部作ったんですが、いかんせん弱気なので、「絶対刷りすぎた、10部でよかった、在庫どうしたらいいの」と泣いています。会場で売れなかったぶんは(というか絶対に売れ残る)通販で買えるようにする予定なので、地方にお住まいで東京に行けない! という人も万が一、万が一興味があればTwitterとかで告知するのを見ていてもらえると嬉しいです。だって小説だからね。評論とかコラムじゃないから。売れないですよ。ちなみにボリュームは約10万字あります。


文学フリマで小説を売りたい人、たぶん本当は、もっとバンバンTwitterとかで宣伝したほうがいいです。でも私、恥ずかしくてできない。10万字書いといて、創作サークルまで作っておいて、20部刷っておいて、この期に及んで恥ずかしいも何もないだろうがって思うんですが、「私みたいなモンが小説なんて」という自意識から最後まで抜け出せずに当日を迎えそうです。もうほんとバカだよね。私もう31歳なんですわ。それなのにまだまだこんなにバカ。恥晒しもいいところですよ。でもやっちゃった、やりたかったんだもん。


ちなみになんですが、できあがったものを読み返してみて、「伏線を回収できてねえ」とか「登場人物の心境の変化が突然すぎる」とか「いまいち盛り上がりに欠ける」とか「セリフがあざとい気がする」とか、まあアラは自分でもわかるくらい多々見つかります。難しいもんだね。でも私、10万字も書いたんだよ。参加賞くらいもらってもいいでしょう。なので、私は私をけっこう褒めています。


小説のテーマに据えたのは「復讐」と「憎悪」だったのですが、まあ、上手く書けたとは言い難いな。なぜこれをテーマにしたかったのかは、上のnoteに書いたので、興味のある方は参照してもらえると嬉しいです。


しかし、こんなに恥晒しだなんだと言っているくせに、私たぶん来年も出るんですよ、文学フリマ。難しかったけど、上手くはできなかったけど、面白かったから……。でも来年は長編小説はやめます! 今年の目標は「下手でもバカでもとにかく完成させる」だったけど、来年の目標は「(自分で)佳作と思える短編小説集を作る」です。私『バナナフィッシュにうってつけの日』みたいなやつ書きたいのだわ。あれ素人が下手こいて真似すると絶対とんでもなく痛々しいものができるんだけどね。わかってるけど、バカなので、あんなのが書けたらさぞ楽しいだろうなって思っちゃう。


ちなみにここまで来て小説のタイトルすら発表せんのかいお前は、という感じですよね。しません。恥ずかしいからです。「あ、こいつ、こういうのをカッコイイって思う人なんだ」って思われると恥ずかしくて死んでしまうからです。私の感性の成長は中学生くらいで止まっています。


そういうわけで、会える人は当日、会場でお会いしましょう。ちなみに誰もそんなもん興味ないと思いますが、「チェコ好き」は字面がダサイので、表紙には本名を印刷しました。本名も、別にカッコよくはないです。



(※これはみんなと執筆合宿をしたAirbnbの民家に置いてあった花)

ジョン・レノンを殺した男

日々生活を送ったり、いろいろな映画や文学作品に触れていると、「あ、私、まあまあ頭やばいな」と思う瞬間がある。この文脈における「やばい」にはポジティブな意味は1ミリも含まれていなくて、ネガティブ100%の、「法に触れる罪を犯しちゃいそう」という意味だ。


この「やばい」瞬間が、今みたいに日々3秒程度におさまっていればいいが、1分、10分、1時間、半日……とかに長引くと、きっと1人や2人、殺しちゃうんだろうな。これはそういう意味の「やばい」である。


キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)

キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)


ジョン・レノンを射殺した男、マーク・チャップマンJ・D・サリンジャーの名作『ライ麦畑でつかまえて』の熱狂的な読者であったことは広く知られている。チャップマンはジョン・レノン射殺の裁判で、『ライ麦畑』でもっとも有名なホールデン・コールフィールドのあのセリフ(ライ麦畑のつかまえ役、そういったものに僕はなりたいんだよ)を、朗読までしているらしい。


では『ライ麦畑』は、そういった殺人を引き起こしてしまうような「悪書」なのか? というと、チャップマンが物語において行なった解釈は誤っており、あれはそういうことを描いた物語ではない──世界は「無垢VS欺瞞」というような単純な二分構造では捉えられない、と考えるのが一般的みたいである。


一般的、といってしまうのはちょっと漠然としているけれど、少なくともこのテーマは後の『フラニーとズーイー』までサリンジャーの作品において引き継がれている。世界は単純化できない、無垢と欺瞞を両方孕んだ複雑な社会を私たちは生きていかなきゃいけないんだと、そういうふうに解釈したほうが自然である。同じ1人の人間の中にも、無垢な部分と欺瞞に満ちている部分がある。それは、そういうものなのだ。


……と、いうのがいわゆる「お行儀の良い」解釈で、私だって9割はそちらを支持しているんだけど。でも、いつどこで歯車が狂って、残り1割のほうの解釈で動いてしまうか、ちょっとわからないなって思うことはある。ものすごく悲しいことがあったり、やりきれない理不尽なことがあったりしたら、頭の糸がぷっつんと切れちゃうかもしれない。だから、マーク・チャップマンジョン・レノンを殺害したことは間違っているし、そもそも『ライ麦畑』の物語の解釈も間違っているということは前提に置いた上で、それでも「まあ気持ちはわからんでもない」と、そう思っちゃう瞬間が私にはある。1日に3秒くらい。


たぶんもともとの思想がまあまあやばくて、狂信的で先鋭化しやすいところがあるってことを、私は31年間自分という人間と付き合ってきてよくよく知っているわけだ。このあたりは、最近読んだ「連合赤軍もの」でも実感している。「革命だ!闘争だ!」と息巻いて山の中にこもったり、理想を実現するために仲間をリンチで殺したり、私、そういうことをやりかねないと思う。やりかねないと……まじで、思う……少なくとも、まったくの他人事とは思えない。


十六の墓標 上―炎と死の青春

十六の墓標 上―炎と死の青春


1日3秒が、1分に、10分に、1時間に、半日にならないために、私は何をしているか。そのために、他人と一緒にいるんだな、と思う。恋人や友人や同僚といるんだなと思う。


マーク・チャップマンに、友達はいたのかな。改めて、この人について映画とかを観てみようかなという気になった。いたのかもしれないし、いなかったのかもしれないな。いてもああなる可能性があるって話だと、私もちょっと生存戦略を考えなきゃだけど。


サリンジャーの作品は大好きなのですでにたくさん読んでいるんだけど、改めて、この人の作品をもう一度読み込みたいと思った。何度でも、何度でも。

チャプター27 [DVD]

チャプター27 [DVD]

翻訳夜話2 サリンジャー戦記 (文春新書)

翻訳夜話2 サリンジャー戦記 (文春新書)

AMの連載でとり上げた本のまとめ(No.1〜10)おすすめ優先度付き!

SOLOの連載がAMに移行してしばらく経つのだけど、月2回くらいのペースで定期的に更新している。こちらの連載、私が好き放題なんか言ってることのほうが多いのだけど、体裁は一応「ブックガイド」だ。なので、今回はそんな連載先で紹介した本を、第1回〜10回までまとめてみた。


ちなみに、一応、とり上げる本は自分なりに方針がある。


まずは「気軽に読めるもの」。AMは恋愛のメディアであって、読書家が集うメディアではない。なので、古典すぎて気が重いものや専門書っぽいものは、避けるようにしている。

もう一つは、「悩んでいるときに読みたいもの」。AMは「恋に迷ったら、アム読む。」というコピーが掲げられているので、自分が恋愛や女性特有の問題に悩んだときどういう本を手にとりたいかな……と考えながら選んでいる。あと、悩んで気分が落ち込んでいるときは蓮實重彦の文章とか絶対に頭に入ってこないので(まああれは私の場合、気分がノッてて元気なときでも頭に入ってこないが)、論旨が明快かつダイレクトに悩みに響くものを選ぶようにしている。

最後に、「でも、内容が薄くないもの」。悩んでいるときに気軽に読めるもの……とそれだけで考えるとコミックエッセイとかになると思うんだけど、まあコミックエッセイはコミックエッセイでいいものもたくさんあるんだけど、一瞬気が紛れるだけで結局同じところをぐるぐるしちゃう場合も少なくない。悩んでいるときに気軽に読めるけど、内容が薄くなくてちゃんと「残る」もの──もちろん努力目標ではあるんだけど、AMの連載ではこの3つを念頭に毎回、テーマを考えて本を選んでいる。

あ、あと最後に蛇足だけどマンガは選ばない。理由は、マンガも候補に入れるとキリがなくなるからである。では、そんな基準で選んだ10冊を以下はご笑覧ください。「悩んでいるとき」「気軽に読めて」「内容が薄くない」を満たす、おすすめ優先度を★〜★★★★★で表しているよ!

第1回 「彼は私のことをどう思ってますか?」なんて占っても意味ないが

タロットの秘密 (講談社現代新書)

タロットの秘密 (講談社現代新書)

おすすめ優先度 ★★☆☆☆

ちょっと前に、私のタロット占いの記念すべき生贄第1号を申し出てくれた方がいて(作家の小野美由紀さんである)、私は初めてタロットで「他人を占う」ということをやった。結果は我ながら「下手くそ!笑」という感じのものであったが、まあよい。精進しよう。ちなみに私も小野さんにタロット占いをやってもらったのだが、カードを読みながら想像力を働かせるのって面白いよなあと改めて。ちなみに、小野さんの占いは私なんかより全然上手かった。

第2回 独身の人生が「ライフイベント低発生系ゲーム」になる問題

大人女子のための さみしさくんのトリセツ

大人女子のための さみしさくんのトリセツ

おすすめ優先度 ★★★☆☆

「結婚したい」「子供が欲しい」という欲望は私はそれほど持っていなくて、人それぞれかなと思うんだけど、"「おめでとう」って言われたい"はちょっとあるな……と思って書いたコラム。「おめでとう」ってきっと、「あなたはこの社会の大切な構成員だよ」って意味なのだ。本当は、「なんでもない日、おめでとう」「今日も生きてる、おめでとう」でいいはずなんだけどさ。

第3回 部屋を片付ければ、恋も仕事も上手くいく! わけではないぞ

自信のない部屋へようこそ

自信のない部屋へようこそ

おすすめ優先度 ★★★★☆

もともと私はそんなに汚い部屋に住んでいたわけでもなかったと思うんだけど、24歳くらいまでは、そんなに綺麗好きというほどでもなかった気がする。しかし、24歳のときにこんまりさんの本を読んで(わりとミーハー)「あ、いらないものって捨てていいんだ!」と開眼した私は、ガンガンものを捨て始め、以来はリバウンドなしのミニマリスト人生を歩んでいる。ものがたくさんあるのが嫌なので、賃貸を選ぶときはあえて収納が少ない部屋をチョイスしているくらいだ。あと、落ち込んだときは無心でトイレ掃除とかをしている。

でもそれくらい部屋を綺麗にしていても、そんなに全部上手くいってねーぞ! テキトーなこというんじゃねえ! と世に蔓延るネットコラムとかに怒りの鉄拳を振るうべく書いた文章。

第4回 好きな人から返事が来ない…不安で「追いLINE」する前にこれ読んで!

待つ力 (扶桑社BOOKS新書)

待つ力 (扶桑社BOOKS新書)

おすすめ優先度 ★★★★★

これはAMで書いた中でたぶんいちばん反応が良かったコラム(PV知らないけど)。「待つ」ということに私はすごく関心があって、前からブログにいろいろ書いているんだけど、それを恋愛の話にぐっと寄せたものがこれである。

第5回 男と女、実は「性欲の強さ」は同じ?私たちの性欲の行方

私という病 (新潮文庫)

私という病 (新潮文庫)

おすすめ優先度 ★★★☆☆

掲題のことを私は考えてたんだけど、キャサリン・ハキム氏の『エロティック・キャピタル』を読んだらこの論に真っ向から反対されていてウケた。なお、『エロティック・キャピタル』について書いたコラムも近日中にAMで公開される予定なので、こちらも読んでもらえると嬉しいです。

第6回 「そのままのあなたでいい」と、それでも私はいい続けたい

BUTTER

BUTTER

おすすめ優先度 ★★★☆☆

「そのままのあなた」の定義が男女で違うんじゃないかという仮説。女性の定義はキツすぎるので、なるべく「そのままのあなたでいいんだよ」って言ってあげたほうがよくて、男性の定義はゆるすぎるので、「そのままでいいなんて思うなよ!」と言ってあげたほうがいい……という話。もちろん男女という区分はかなりざっくりしたものなので、誰もがこの法則に当てはまるわけじゃないんだけど。女性はジャニーズとか観劇とか、「推し」に会いに行くためだけに、メイクとかめっちゃ頑張る人種。

第7回 「最近面白いことありました?」に答えられることも、コミュ力向上につながると思った話

コミュニケイションのレッスン (だいわ文庫)

コミュニケイションのレッスン (だいわ文庫)

おすすめ優先度 ★★★☆☆

このコラムは、もちろんそれを見越して書いたわけだが、文章の中に登場する「最近面白いことありました?」と会うたびに聞いてくる友人に読まれてしまった手前、「いや、最近は特にないっす」などとは絶対に答えられなくなってしまった……。まあでも、友人に何も報告できることがない生活を送りたくはないので、それはそれでよい。

第8回 香水診断をやってきた!結論、女は「新しい自分」に出会いたい

男ともだち (文春文庫)

男ともだち (文春文庫)

おすすめ優先度 ★★★★☆

香水診断、いろんな人が興味を持ってくれたようで嬉しかった(何人かの人には私が行った店のURLを送った)。まあ私は結局香水を自分でつけるのは苦手なんですけどね、香りに酔ってしまう。

第9回 どうしたらいい?30代以降の独身の「趣味ない」問題

その悩み、哲学者がすでに答えを出しています

その悩み、哲学者がすでに答えを出しています

おすすめ優先度 ★★★☆☆

ここには書かなかったけど、「古典文学が読める」ってわりと人生におけるアドバンテージだなと私は最近思っている。古典文学って年取ってから読んでも飽きないどころか、深みが増すんだよね。ライトノベルとかはそれはそれで素晴らしいし立派なカルチャーだけど、30代後半以降はちょっと読めない(楽しめない)んじゃないかと思ってしまうところもある。もちろん人それぞれだけど。

第10回 恋愛関係は「密室」だから、彼の真意がわかるのはあなただけ

八日目の蝉 (中公文庫)

八日目の蝉 (中公文庫)

おすすめ優先度 ★★★★☆

角田光代さんの『八日目の蝉』をずっと読みたいと思っていて、そのために書いたといっても過言ではないコラム。でも私は、角田さんはやっぱり『対岸の彼女』がいちばん好きかもしれない。


それでは、引き続き連載をよろしくお願いします!