映画
もうとっくに過ぎてしまったクリスマスの話を今更しますが、ところでスペインの地名ってなんであんなに幻惑的なんでしょうね。グラナダ、コルドバ、アンダルシア、そしてサラゴサ。あまりにも響きが美しいので、口にするだけでゾクゾクしてしまいます。『サ…
10月にVol.1が公開となった、鬼才ラース・フォン・トリアーの『ニンフォマニアック』。先日、やっとVol.2を観てきました。Vol.1だけ観たときの感想は以前書いているので、今回はVol.2の感想と、あとは全体を通した主題について考えてみたいと思います。 『ニ…
ラース・フォン・トリアー監督の『ニンフォマニアック Vol.1』が公開中です。中学生のときに『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を観たとき以来のトリアーファンである私は、公開初日にわくわくしながら観に行きました。こちらの映画の感想は、以前書いています…
デンマークの鬼才、ラース・フォン・トリアーの新作映画『ニンフォマニアック』が公開になったので、公開初日にいそいそと観に行ってきました。本作は全体で4時間という大長編映画ですが、Vol.1とVol.2に分かれており、現段階ではまだVol.1のみの公開となっ…
タイトルでほぼ全ていってしまったので、以下は補足説明なんですけども。最近の流れを見ていると、多くの人に好まれるコンテンツというのは、どんどん短く、あるいは直感的に理解できるようなものへと変化してきているようです。文章であれば字数が少なけれ…
ちょっと前の話になってしまうのですが、8月17日に渋谷のアップリンクでやっていた、ブジェチスラフ・ポヤルの上映会に行ってきました。 This is チェコアニメ!~チェコアニメのすべてを語りつくす会~ - イベント | UPLINKブジェチスラフ・ポヤルという人…
最初に、ものすごく感覚的な話から始めてしまうんですけど、人が「アニメ」という単語を聞いたとき、おそらく個人によって想定するものが3種類くらいあると思うんですね。1つが、みんなに愛されているいわゆる「ファミリー系のアニメ」で、ディズニーやジブ…
アンタの恋愛観とか興味ないよ、という声が聞こえてきそうですが、そこはまぁ、ヒマだしたまにはいいじゃないっていうアレです。突然ですが、私は恋愛モノの小説・映画って苦手なんですね。「人類とは」「戦争とは」「精神とは」みたいなでかいスケールの話…
先日ぼ〜っとtwitterのタイムラインを眺めていたら、ちょっと衝撃的なニュースが目に飛び込んできました。スレンダーマンに命じられたと供述。不気味……。/【速報】12歳の少女がネットの噂を信じ、友達をメッタ刺し。アメリカで話題の都市伝説「スレンダーマ…
みなさんは、「この死に方だけはイヤだ……」と思っている最期はありますでしょうか? 私はというと、幼少期に観た映画(何の映画かは記憶にない)の影響で、「機械に巻き込まれて死ぬ」という最期の迎え方に、尋常ならざる恐怖を抱いています。船のモーターに…
「今までに、政治が、文学が弱い人の味方をしたことがあったか!?だからせめて俺の映画だけは、弱い人の味方をする!!…ちょっとカッコつけすぎかな」鈴木則文— Kiichiro Yanashita (@kiichiro) 2014, 5月 16 映画監督の鈴木則文が、去る2014年5月15日にお亡く…
村上春樹がつい最近『女のいない男たち』という短編集を発表しましたが、そんな村上春樹自身は学生時代に結婚した奥さんとずっと一緒にいるわけで、ぜんぜん“女のいない男”じゃないんですよね。なのでちょっとずるいんじゃないの? とかも思うんですが、そん…
「ま、うちらみたいなさ、筋金入りの映画ファンからすると、園子温って映画的にダメなんだよね」。上記の言葉は、私がいったわけではありません! 園子温の本に、ある日飲み屋に行ったら自分のことがそういわれているのを聞いてしまった、と書いてあっただけ…
たくさんの映画を観ていると、「期間をおいてもう一度観たい!」と思う素敵な映画もあれば、「できれば二度と観たくない」と思う、 何とも後味の悪い映画にも出会います。今回紹介したいのは、私が出会ったなかでも特に後味の悪かった、何ともダークな映画た…
たとえば、事故で電車が止まってしまって、ちょうど本とか持っていなくて携帯の充電も切れかけているとき。 たとえば、早く寝ないといけないのに、なかなか寝付けないとき。そんなときは、私が開発した(?)「50音タイトルゲーム」をやってみましょう。50音…
私は映画が好きです。最近は映画を観ることにちょっと疲れてしまっているところもあるんですが、それでも映画は映画でやっぱり好きなんだと思います。ちなみにどういう映画が好きなのかというと、「チェコの60年代の映画」とかいうと狭すぎるので、ここでは…
私は大学および大学院時代、映画学を専攻していました。そのため、学校内外を問わず、学生時代は寝ても覚めても映画を観ているような生活を送っていました。でも、私はこのブログではあまり映画について語りたくありません。なぜかというと、ガチの専門分野…
はじめに断っておくと、私は蒼井優という女優がものすごく好きだ! というわけでは決してありません。ではなぜこんなエントリを書こうと思ったのかというと、私が高校生から大学1〜3年くらいのときに、何となーく観ていた映画に、何となーく蒼井優が出ている…
ブロガーのイケダハヤトさんによる、こんな記事を読みました。 映画の耐えられない長さ:上映中にスマホをいじる人たち - ihayato.書店 | ihayato.書店
私が「神様」と称し、このブログでもしつこいくらい取り上げられている、チェコの映画監督ヤン・シュヴァンクマイエル。 ヤン・シュヴァンクマイエル 忙しいビジネスマンに、究極のシュルレアリスムを! - (チェコ好き)の日記スパイシー! ヤン・シュヴァン…
前編に引き続き、チェコ共和国が生んだ鬼才、ヤン・シュヴァンクマイエルの長編映画の解説をしたいと思います。 前編はこちら スパイシー! ヤン・シュヴァンクマイエルの長編映画全解説!!(前編) - (チェコ好き)の日記 後編では、シュヴァンクマイエルの後…
チェコを代表する映画監督、ヤン・シュヴァンクマイエル。知っている人はものすごーくよく知っている、知らない人はまったく知らない、何度聞いても名前が覚えられない、それがヤン・シュヴァンクマイエル。彼の作品は、当ブログでも断片的になら、何回か紹…
自分の前に割り込んで買ったおばあちゃんの宝くじが5億円の大当たり! あなたならどうする? - ICHIROYAのブログ 出た! 宝くじの高額当選。億万長者。大金持ち。セレブ。いかにも高級そうな服を着て、外車を乗り回し、毎日おいしいものを食べ放題。ステキな…
みなさんは、日常生活において、何かを「かっこいい!」と思うことは、ありますでしょうか。実は、「かっこいい」をテーマに文章を書こうとすると、それだけで3000字とかになってしまいそうなくらい、私はこの「かっこいい」という感情を、わりと重要視して…
なぜか今頃、9月に書いたこちらのエントリへの訪問者がふえております。 ヤン・シュヴァンクマイエル 忙しいビジネスマンに、究極のシュルレアリスムを! - (チェコ好き)の日記「ふえている」といっても微増ですが、このエントリは、私が今まで書いてきたブ…
ちょっと今更感がただよいますが、2012年、またしても村上春樹氏が逃したノーベル文学賞をかっさらった人物、莫言の小説を読んでみました。赤い高粱 (岩波現代文庫)作者: 莫言,井口晃出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2003/12/17メディア: ペーパーバック購…
イタリア旅行記、ちょっと飽きてきましたか?笑でも、旅はまだまだ続きます。次に向かうのは、聖フランチェスコの街、アッシジです。 ちなみに、これまでの道程はこちら。旅をすることで人生は変わる フィエーゾレ編 - チェコ好きの日記旅をすることで人生は…
趣味が「映画鑑賞」という人は、老若男女問わずたくさんいます。 そんな「趣味は映画鑑賞」の人なら、「これが王道でしょ!」みたいな作品って、だれでも思い当たるものがいくつかあると思うんですよね。ただ、その「王道」には年齢や性別や映画の趣味嗜好に…
もし、明日で人生がおわってしまうとしたら、何をしますか?私は、1年くらい猶予があればもちろんまた別に考えますが、もし、明日で人生がおわってしまうとしたら、アンドレイ・タルコフスキーの『ノスタルジア』を見ます。『ノスタルジア』には、この世界の…
映画監督の、大島渚が亡くなりました。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130115/k10014817051000.html 当ブログで、映画監督の訃報についてふれるのは2度目です。若松孝二についても、亡くなったその日にエントリを書きました。 さよなら、若松孝二 - チ…