チェコ好きの日記

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ジャン=リュック・ゴダール だれもが1度はとおるみち。

中学生〜大学生くらいのとき、

「みんなとはちょっとちがう私(オレ)」を演出しようと思ったことがある人はいますか?


世間ではそれを「中2病」とよぶそうですが、この中2病の人のなかには、その演出方法が「映画にくわしい私(オレ)」、というところにたどりつく人もいます。

はい、私です。

★★★

「ちょっとちがう私(オレ)」を演出しようとして「映画」にたどりついた人なら、きっとだれもが見るであろう映画があります。

それは、ジャン=リュック・ゴダールの映画です。

知らない方のために説明しておくと、このゴダールという人は、ヌーヴェルヴァーグを代表する、映画史に名を残すスゴイ映画監督です。ヌーヴェルヴァーグとは、1960年代に起こった映画史上の革命みたいなやつです。

私がゴダールの作品を一番熱心に見ていたのは、大学1〜2年のときでした。『勝手にしやがれ』『気狂いピエロ』『軽蔑』『アルファヴィル』あたりは「映画にくわしい私(オレ)」だった人はみなさん見ているかと思いますが、私は芸術学科の映画学専攻の学生だったので、レポートとかの関係もあり、

『女は女である』も
女と男のいる舗道』も
『カラビニエ』も
『はなればなれに』も
『男性・女性』も
メイド・イン・USA』も
彼女について私が知っている二、三の事柄』も
ベトナムから遠く離れて』も
『中国女』も
『ウィークエンド』も
『東風』も
『ヒア&ゼア こことよそ』も
『パッション』も
見ました。

時間があるってすばらしいですね……。大学生って暇だなぁ。

ゴダールの作品を、けっこうな時間を割いて見ていた私は、一時期、卒論のテーマにゴダールを選ぼうかなと思ったこともありました。


でも、結局選ばなかったのです。
(そしてチェコ映画を選んだ。笑)


というのも、みんなゴダールのことをスゴイっていってるし、私自身も映画を見ていて「スゴイ人だ」というのは何となくわかったのですが、何がどうスゴイのか、結局よくわからなかったからです。

スゴイのはわかるんだけど、そのスゴさを論文として文章で表現するのは、私には無理だと思ったのです。

青春時代に、ゴダールを見たことがあるみなさん。みなさんは、ゴダールのスゴさを、どれくらい理解していますか?

★★★

意味がわからなくてもいい

「どれくらい理解していますか?」なんて書きましたが、別に理解なんてしなくてもいいと私は思っています。

「何かよくわかんないけどきれいなものがある」、それくらいで十分ではないでしょうか。


だって、仮にも芸術学科の学生だった私が、4〜5年かけて理解しようとしたのに、結局よくわからないまま終わってしまったんだから、経済学科や理系の学科の学生さんに、ゴダールの小難しい評論を読んでほしいとは思わない。


ただ、人生には素敵な「事故」というものがあります。何かの間違いで、私のブログのこのページを開いてしまった方。

ゴダールの映画を見たことがない人は見てみてほしいし、見たことがある人は、自分のなかの「ゴダール観」について、もう一度考えてみてほしいです。

ゴダールの映画は、中2病(笑)をこじらせた私のような人間なら、だれもが一度はとおるみちだと思います。ただ、せっかくとおったみちなので、もし後ろにだれか別の人が控えているのなら、道案内をしてあげたいと思って、このエントリを書きました。

あなたに、素敵な「事故」が起こることを祈っています。

★★★

ゴダール映画に出てくるこのかわいい女優さんは何なの!? と思った方はこの本がおすすめ。

ゴダールと女たち (講談社現代新書)

ゴダールと女たち (講談社現代新書)

これは小難しい本。

ゴダール全評論・全発言〈1〉1950‐1967 (リュミエール叢書)

ゴダール全評論・全発言〈1〉1950‐1967 (リュミエール叢書)

他の人の中2病エピソードが聞きたい今日このごろ。