チェコ好きの日記

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旅をすることで人生は変わる アッシジ編

イタリア旅行記、ちょっと飽きてきましたか?笑

でも、旅はまだまだ続きます。次に向かうのは、聖フランチェスコの街、アッシジです。


ちなみに、これまでの道程はこちら。

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さて、アッシジに行くならば、聖フランチェスコという人物について、知っておかなくてはなりません。

フランチェスコは13世紀、裕福な商人の1人息子として、ここアッシジに生まれます。

父のあとを継いで商人になると思われていたフランチェスコ。しかし彼は、戦争で疲れ果てた身で帰ってきた故郷で、キリスト教の信仰に目覚めます。

派手に着飾った父親や、形骸化した教会を見て、彼は清貧というキリスト教の思想に立ち返ります。

聖フランチェスコの生涯をてっとり早く知るには、こちらの映画がおすすめです。

内容はちょっと教科書的ですし、イタリアの話なのに登場人物は全員バリバリの英語をしゃべっているという、突っ込みどころ満載の作品ですが。

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実際の人物がどうだったかは詳しく知りませんが、この映画のなかでのフランチェスコは、戦争より、商売より、花を愛でることや小鳥とあそぶことを好む、元祖草食男子・心優しい青年として描かれます。

そして、フランチェスコの思想の中心には、「清貧」があります。

そのため、彼は映画の中で、父が所有していた数々の売り物――高価な絨毯や宝石、衣服などを、窓から投げ捨てます。

It's so simple!! Be free!!!

とさけびながら。
おお……何か現代人が好きそうな言葉ではありませんか。

さらにフランチェスコは、「持たないことが幸せなんだ」的なことをいい、町の人々が取り囲むなかで、自分の衣服をすべて脱ぎ捨て、全裸になります。

どうです、21世紀のノマドワーカーたちも真っ青な、この最先端っぷり。つまり、なかなかイカした男だということです。聖フランチェスコ

※本当は、マジメなカトリック守護聖人です。

しかし、シエナを出て、アッシジに入る前に、私たちはもう1カ所、アンドレイ・タルコフスキーの映画『ノスタルジア』のロケ地を経由しました。

それが、このヴァーニョ・ヴィニョーニ温泉です。
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写真で見ると、温泉? というかんじですが、この中央の池のようなものが、温泉なのです、一応。

現地では入りませんでした(入れませんでした)が、映画のなかでは観光客が温泉に入っているシーンがあります。

Andrei Tarkovsky - Nostalghia (Greek sub)
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映画のなかで、この上の写真とまったく同じアングルから撮られたシーンが出てくるのですが、映画のロケ地に行ってみる、というのは実に不思議な体験です。

映像の世界、幻想の世界が、すぐ目の前の現実として存在する。何か、足元がフラフラして崩れていくような感覚に襲われます。

生きているうちに、この場所を訪れることができてよかった。ヴァーニョ・ヴィニョーニ温泉は、そんなふうに思える場所です。

あと、猫がいっぱいいます。(余談)

話がとびましたが、ヴァーニョ・ヴィニョーニ温泉のあと、ついにアッシジに到着します。
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まずは、噂の男が眠る、サン・フランチェスコ教会へ。
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撮影禁止で中の写真は撮れなかったのですが、装飾はとても美しく、たくさんの人でにぎわっていました。

特に、「聖フランチェスコの生涯」を描いた、28枚のフレスコ画には圧倒されます。でかいので。
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こういう絵が、壁一面にならんでいるわけです。

しかし、アッシジに来たならば、必ず訪れたい場所がもう1つあります。

それが、このサンタ・キアーラ聖堂。
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こちらも、中の写真が撮れなかったのが非常に惜しいですが、フランチェスコの弟子である、キアーラという女性の聖堂なのです。

聖堂内には、あまいポプリの香りがただよっていて、地下室にもぐると、ビザンチン様式のとってもかわいらしい装飾のなかで、キアーラが眠っています。

翌日、フランチェスコが瞑想や修行をしていたという、サン・ダミアーノ修道院を最後に訪ね、われわれはアッシジを後にするのですが、

そのサン・ダミアーノ修道院は、超ハードなところにあったため写真がほとんどありません。

タクシーで山をのぼったあと、足場の悪い山道を徒歩でさらに進んだところに、その質素な修道院はありました。

そのサン・ダミアーノ修道院で、唯一撮った写真が、これ。
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修行にはげむフランチェスコに、この穴から、悪魔が誘惑の言葉をささやいたというのです。

私も悪魔のささやきが聞いてみたかったので、この穴に耳を近付けてみましたが、何も聞こえませんでした。がっかり。

次なる目的地は、オルヴィエト。地中海へ向かいます。
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