読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

チェコ好きの日記

旅 読書 アート いいものいっぱい 毎日楽しい

ロンドンひとり旅 イギリスの紅茶は本当に美味しいのか?

前回は、イギリスの代表料理(?)フィッシュ・アンド・チップスや、エールビールについてのエントリを書きました。
ロンドンひとり旅 イギリスの料理は本当にまずいのか? - チェコ好きの日記

さて、イギリスといえばもう1つ、「食」と聞いて忘れてはいけないものがありますよね。

それはそう……紅茶です。
日本でもおなじみの紅茶メーカーである「リプトン」や「トワイニング」も、発祥の地はイギリスです。

イギリスで紅茶を飲まずしては、日本に帰れない!

そして、どうせ紅茶を飲むならば、あの3段重ねのセレブリティ―なお皿にスコーンやマカロンをのせて一緒にいただく、「アフタヌーン・ティー」を楽しんでみたいと思うのが人間ではないですか。(そうか……?)

というわけで、行ってみたわけです。ロンドンの超高級百貨店、ハロッズに!
f:id:aniram-czech:20130906093835j:plain

目指すは、id:hachiyuuさんのブログのなかで、以前紹介されていたティールーム。ここ、ブログを見て、ずっと「行ってみたい!」と目を付けていた場所なのです。
アフタヌーン・ティー(ハロッズ) - 八雲の国から末広がり

しかし、その昔、ドレスコードがあったとかいわれているこの百貨店。私のような汚い旅行者が(いや、そんなに汚くないけど)平然と入っていいものなのかと懸念しておりましたが、杞憂でした。ガイドブックによると、穴のあいたジーンズはNGらしいですが、私はスキニージーンズにスニーカーで、余裕で入ることができまいした。お客さんの雰囲気も、見たところ日本の百貨店とちがいはありません。

きらびやかな店内を、ティールームを探しながら、うろうろする私。しかし店のなかは広く、適当なフロアマップ的なものも見当たりません。
自力で上から下までティールームを探しまわったもののなかなか見つからず、ここまできてアフタヌーン・ティー断念か!? とあきらめかけたそのとき……

f:id:aniram-czech:20130907031723j:plain

ようやく見つけました。大きなシャンデリアがきらきら輝く、ハロッズのティールームを!

勇気をふり絞ってなかに入り、どぎまぎしながら席につく私。

おもむろにメニューを開いて注文を考えるフリをしつつも、もう頼むものは決まっています。あの、3段重ねのやつ。3段重ねのやつです。

ケーキとスコーンと、クリームの種類を決めてキョロキョロしていると、店員さんらしきエレガントな老紳士が、音を立てずにすっと現れ、注文を聞いてくれました。

(※以下の会話は一応すべて英語です、もちろん)
私「(メニューを見ながら)これと、このクリームと、この紅茶と……」

老紳士「ほっほっほ。“アフタヌーン・ティー”は、このケーキもスコーンもクリームも、すべてセットなのですよ、マダム。紅茶を1種類だけお選び下さい」

私「あれー? そうなんですか。じゃあ(1番上に書いてあった)この紅茶で……」

老紳士「かしこまりました。ノープロブレムです、マダム。ほっほっほ!」


にこやかな笑顔で、メニューをパタンとしめ、去っていく老紳士。

危うく惚れるところでした。
生きてきて26年、かつて私に、こんなにエレガントに注文を聞いてくれた人がいただろうか?
そうだ、ここは紳士の国、英国だった……と店員さんの対応に感動しているうちに、

f:id:aniram-czech:20130907033823j:plain

来ました。「3段重ねのやつ」。

f:id:aniram-czech:20130907034455j:plain
美味しそう! かわいい!

が、見た目はとってもスイートなこいつですが、イギリスに来て数日経ち、何となくこの国の要領を得てきた私には、わかっていました。「こいつは、戦略的に食べないと頂上にたどり着かない」と。

アフタヌーン・ティーは、一番下のサンドイッチのお皿から始め、順に上段にあがって食べていきます。しかし、この大量のサンドイッチ、もっちもちスコーン、あまあまケーキを1人ですべて食べきることは、日本人女性にはほぼ不可能です。

なので、サンドイッチを食べつつも、それを適度なところで切り上げ、上段に向かわなければならない。この「適度」をどう見極めるか、それこそが戦略になってきます。
(こんなところで真剣に頭を使う私)


計算に計算を重ね、見事に難所を切り抜け、ついにゴールへ!
f:id:aniram-czech:20130907040847j:plain
なかなか手強かった……

で、肝心の「味」ですが、これはもう、本当に美味しかったです。

「美味しい=完食」ではないので、食べきることはできませんでしたが、スコーンと紅茶の概念が、軽く覆りました。

スコーンはもっちもちで、クリームやジャムと一緒に、口のなかで濃厚に広がります。そして写真では陰に隠れて脇役的な存在になっている紅茶ですが、ハロッズの紅茶は、砂糖を入れていないのに、フルーティーで甘かった。

私は実はかなりの甘党でして、コーヒーも紅茶も砂糖をドブドブ入れて飲むのが好きなのですが(糖尿になるよっていわないで)、ここの紅茶は、砂糖がなくても、香りが豊かで、味が単調でないんですね。ミルクと砂糖も一緒についてきましたが、そんなものは必要なかったです。本当に、美味しかった!


そしてここハロッズは、もう1つ、「食」とは関係ないですが、意外なことに気が付いた場所でもあったのです。

イギリス旅行の最初のほうのエントリに、空港の入国審査で、黒いベールで全身を覆ったアラブ系の女性がたくさんいた、というようなことを書きました。
ロンドンひとり旅 イギリス旅行のキホン! - チェコ好きの日記

ところが、このアラブ系女性、ひとたび空港を出ると、パタッといなくなってしまったんですね。街中にもいないし、ストーンヘンジやバースにも、オックスフォードにも、美術館にもいない。

彼女たちは、いったいどこに消えてしまったのか?

ということが旅行中ずっと疑問だったのですが、いたのです、たくさん。
ここ、ハロッズに!

そうか、あの人たちは市内観光なんて貧乏くさいことはせず、高級百貨店でひたすらブランド物を買っていたのか! と、思わず膝を打った瞬間でした。

帰国後、ちょっと調べてみたのですが、現在のハロッズカタール政府系の投資ファンドに約2000億円で買収されてしまっているそうです。アラブ系女性がおしよせていた理由も、これで納得がいきますね。オイルマネー、恐るべし。世界経済が垣間見えた瞬間でした……。

総論

ハロッズ以外にも、ロンドンで紅茶やケーキ、スコーンを楽しめるお店は、たくさんあります。
f:id:aniram-czech:20130907045340j:plainf:id:aniram-czech:20130907045405j:plain
ずら~っとクッキーやケーキが並べられたナショナル・ギャラリーのカフェなんて、いるだけでわくわくします。

料理はいまいちなイギリスですが、
紅茶やスコーンやケーキは本当に美味しい!

ただし、胃にずっしりと重く、ダメージを喰らわせるところは、フィッシュ・アンド・チップスと同じなので、

いくら見た目がかわいくても油断してはいけません。

ハロッズで見事頂上にたどり着き、「勝った……!」と勝利を確信してお会計を済ませた10分後、やっぱりお腹が痛くなり、胃の重さに気持ち悪くなり、青ざめた顔でしばらく店内を徘徊していたのはそう、私です。

みなさまも、ロンドンを訪れる際はくれぐれもご注意を。

次回はいよいよ、ロンドン最終日!
ロンドンひとり旅 テート・モダンへ、そして日本へ - チェコ好きの日記