チェコ好きの日記

もしかしたら木曜日の22時に更新されるかもしれないブログ

おばちゃんの、なり方。

今回は、いぬじんさん (id:inujin)のブログの感想をブログで書いてみようと思います。
(なお、書くにあたって勝手に往復書簡風にしてみました。)

おっさんの、なり方。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

ちゃんとおばちゃんになるための方法がわからない

ところで、私は現在26歳です。

ぴちぴちの若いネーチャンではないけれど、「おばちゃん」と呼ばれるのはまだしっくりきません。ネーチャンとおばちゃんの狭間にいる、と自分では思っています。
ネーチャンとおばちゃんの間には、今日も冷たい雨が降ります。

一昔前、女性はクリスマスケーキにたとえられていたといいます。24歳が売れ時、25歳はちょっと下火、26歳ともなると、完全なる売れ残りです。

さすがに今の世ですから、そんなクリスマスケーキ論を真正面からぶつけてくる人はいません。でも、30代で仕事も人生も一番脂がのり、モテるようになるという男性の話を聞くと、正直うらやましいなぁと思うこともあります。何というか、ちゃんと“準備”できるではないですか。10代後半から20代前半くらいにピークがある(と、されている)女性は、よくわからないままそれらの日々をすごしてしまい、若かりし日々は気が付いたら終わっています。

まぁしかし、これについてとやかくいうつもりはありません。生物学的なピークは、社会のシステムやフェミニズムでは変えられないと思うからです。

男性は、35歳をすぎたあたりから「おっさんの、なり方」を考えるのでしょうか。

女性は、25歳をすぎたあたりから「おばちゃんの、なり方」を考えます。

いや、他の女性はどうだか知りませんが、少なくとも私は、考えました。


けれど、くり返しますが、中年のあり方について考えなければならないタイミングが10年早くおとずれることを、不平等だとか何だとかいうつもりはありません。
何というか、「そういうもん」だからです。

知りたいのはアンチエイジングじゃなくてエイジングなの

さて、中年向けの雑誌に目を通すと、特集は「いかに若く見せるか」、そんなテーマばかりが並んでいます。これについては、いぬじんさんも全く同じことを書かれていましたね。ただ、女性誌になると、その傾向はよりいっそう顕著になるように思います。みんなそんなに若くなりたいんか、と私は少々辟易します。

知りたいのは、ウン万円もする美白美容液とか、エル○スのバーキンのことではありません。

どうやったら、無事にちゃんとした中年女性へと年を取れるかが知りたいのです。

それとも、バーキンが買えないような貧乏女はちゃんとしたおばちゃんとは呼べない、ということなのでしょうか。
だとしたら、それはちょっと私に冷たすぎます。

必要なのは、金か、知性か、教養か。

私は、絶賛暗中模索中なのであります。

美魔女は全くヒントになりません

世の女性たちは、いったいどんな中年女性になることを思い描いているのでしょう。私は流行に疎いためよくわかりませんが、一時期話題になった美魔女というやつは、今も女性たちの支持を得ているのでしょうか。

でも私の場合、あれは全く参考になりませんでした。あれは、「ちゃんとしたおばちゃん」ではないからです。あれはただの「いつまでもネーチャンでいたいおばちゃん」です。


「ちゃんとしたおばちゃん」とは、何なのでしょうか。


それは一昔前にいた、変なパーマをかけてスーパーの袋からネギをとび出させていた女性のことでしょうか。

少なくとも「美魔女」よりは、そちらの一昔前のおばちゃんのほうが正しいおばちゃんのあり方のような気が、私にはします。けれど、現代の女性たちは、そんな「古き良きおばちゃん」を、受け入れられなくなってきました。

なぜかというと、これはあくまで私の推測にすぎませんが、「パーマとネギのおばちゃん」は、それを必ずしも自分の意志で選択してきたわけではなかったから、です。自分の意志でパーマをかけ、自分の意志でネギをぶら下げてきたわけではなく、それは社会や家族によって半ば強制的に“選択させられてきた”ものだった、と思うのです。

そんな女性たちが賭けた消極的な選択肢が、メディアの生んだ「美魔女」という幻想だったのでしょう。

ただ、そんな古き良きおばちゃんへのアンチテーゼが「美魔女」では、これは短絡的思考がすぎるというものです。

そうじゃないだろう。

おばちゃんも自分が好きじゃないとやってられない

こんなときにお借りしたいのは、やっぱりイチローお父さんのお話ですかね。

きのう娘がボーイフレンドを連れてきたんだが・・・ - ICHIROYAのブログ

現実の人生に備えているか。

その道を選択したのは、本当に自分の意志か。


「ちゃんとしたおばちゃん」になるためには、常にこれを自分自身に問いかけていく必要があるのかな、と私は思いました。けれど、これってなかなか難しそうですね。広い広いインターネットのどこかに、「秒速でちゃんとしたおばちゃんになるための3つの方法」とかが転がっていてくれればよかったのだけれど、どうやら、一筋縄ではいかないようです。

おばちゃんにも、夢の続きが必要です。辛い時はブログの自分語りに逃げるにゃん、です。私今、あまり辛くないですけど。


だから、はてなネーチャンとおばちゃんの間枠、ください。



中島みゆき-空と君とのあいだに - YouTube

STORY (ストーリィ) 2013年 12月号 [雑誌]

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