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チェコ好きの日記

旅 読書 アート いいものいっぱい 毎日楽しい

「何でもかんでも記録」しながら、私たちは星新一ワールドに近付いていく。

読書

佐々木俊尚さんの『簡単、なのに美味い! 家めしこそ、最高のごちそうである。』を読んでもうちょっと日々の食事に気を遣おうと考えたというのもあるし、それ以外にもいろいろと思うところがあって、私のなかで5月は健康増進強化月間でした。

私は、毎日のなかで考えたことについてはこのブログに書いているし、読書記録は「読書メーター - あなたの読書量をグラフで記録・管理」で残しています。あと、このブログ以外にもう1つはてなで自分専用の非公開ブログを作ったので、そこにメモとか散文的なものも書き残すようになりました。はてなブログに慣れてしまったので、何か書くなら“はてなブログ形式”にするのがいちばんやりやすく感じるようになってしまったんですね……。もちろん、ほぼ日手帳にも毎日日記を書いています。

が、食べたものとか睡眠時間とか、より生活に密着したことに関しては今までほとんど記録をとってこなかったので、そういうのも一度管理してみようと思い、今更ですがログをとり始めました。こういうので。

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「何でもかんでも記録する」ことの効果

頭のなかも生活のことも、何でも記録するようになったことで現れた効果は、自分の変化というかサイクルがつかみやすくなったことですね。これは他の人もけっこういっていることだと思います。心身どちらかでも調子が悪いと明らかに読書量が減っていたりして、「人間て面白い」とか感心してしまいます。

あと、これって私だけなのかもしれませんが、1年以上ブログをやっていると、季節によって書く内容に若干変化があるのが発見できて我ながら不思議です。私の場合、4月〜6月はこのエントリのようにほぼ日手帳やライフスタイルに関する記事が多くなって、7月〜9月は旅行に関するエントリが多くなり、10月から3月にかけて読書や芸術に関するエントリが充実し始めます。(チェコ好き)の日記は一応「アートのブログ」ということでやっているので、このブログにとっての黄金期は10月〜3月ってことですかね。

自分のメンタル的にも、秋はもっともブログを書いていて楽しい時期だったりします。なぜかは知りませんけど……。

「何でもかんでも記録する」ことの弊害

一方で、頭のなかや生活に関して記録していくことの弊害についてはあまり語られていない気がします。実際、弊害っていうほどのものではないんですが、最近「何でもかんでも記録する」をやっていたら自分が何だか星新一の小説の主人公になったような気がして、ちょっと「うっ」ってなりました。機械にすべて管理されている気分というか、ロボットになった気分というか……。

妄想銀行 (新潮文庫)

妄想銀行 (新潮文庫)

星新一の『妄想銀行』に入っている『住宅問題』っていう短編があるんですが、最近この小説に既視感を覚えるようになりました。『住宅問題』の主人公エヌ氏は、何とタダで住める賃貸住宅で生活をしているんですが、なぜタダなのかというと、住宅のあちこちに広告が仕掛けてあるからです。トイレに入れば便秘薬のCMが流れたり、冷蔵庫を開ければ夕食セットの購入を勧められたり、とにかく何かするたびに何かしらの広告が流れてくるわけです。

しかしこの小説でなくても、今では何かをネットで買えば履歴が残るし、食べたものも睡眠時間もすべて記録できて「あなたにおすすめの商品は……」なんてお知らせが勝手に出てきます。普段は気にならなくても、そういう1つ1つに、たまに「うっ」ってなるんですよね。なりませんか。

他にも、「これは『一九八四年』っぽい」とか「これは『華氏451度』っぽい」みたいなことを、最近頻繁に考えるんですよね。時計の針をもとにもどすことはできないので時代の流れに従うしかないですが、私たちは今、もう一度しっかりSF小説を読み直してみてもいいのかもしれません。

★★★

ちなみに、「ロボット」という言葉はチェコの作家カレル・チャペックが作りました。『ロボット』も私の好きなSF小説です。

ロボット (岩波文庫)

ロボット (岩波文庫)