チェコ好きの日記

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旅行に行けば行くほど、行きたい場所が増える罠

8月にニューヨークに旅行に行ったんですが、その旅行記を全11回にわたり、かなりしつこく書いてしまいました。

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「この期に及んでまだ旅行ネタひっぱるのか」というかんじではあるのですが、今回の旅で考えたことで旅行記のなかに盛り込めなかったことがまだあるので、これを忘れないうちにメモしておこうと思います。

「ニューヨークはアメリカじゃないよ」

私は一応、地図上の「アメリカ合衆国」には人生で2回ほど行ったことがあることになっています。1回目はハワイで、2回目は今回のニューヨークでした。

で、「ハワイはアメリカじゃないよ」っていわれるのは何となくわかるのです。地理的にもアメリカ本土から離れているし、ハワイにはハワイの文化があるっていうのもわかります。ちなみに脱線すると、「ハワイとは何か」を考えるのに今のところ私の中でベストなのは、池澤夏樹氏の『ハワイイ紀行』という本です。

ハワイイ紀行 完全版 (新潮文庫)

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でも、「ニューヨークはアメリカじゃないよ」とは、これどういうことだと思うわけです。これは英国人ジャーナリストのコリン・ジョイス氏が、アメリカ人の友人にいわれた言葉として、著書『「アメリカ社会」入門―英国人ニューヨークに住む (生活人新書)』の中に登場します。

ぼくが、「いまアメリカについての本を書いているところなんだ」と口にするといつも、周囲の人は不思議そうにぼくの顔を覗き込んでくる。次に「じゃ、どうしてニューヨークになんか、いるんだい?」という質問が来て、そして例の言葉だ。彼らは確信を持って断言する。「ニューヨークはアメリカじゃないよ」。

ニューヨークがアメリカの中で、文化的にも経済的にも他の地域に比べて突出しているというのはわかります。それでも、自分の国を振り返ってみると、「東京は日本じゃないよ」とはいわない気がします。東京は確かに他の地域と比べて突出した何かを持ってはいるけれど、紛れもない日本の一部です。しかしジョイス氏の友人のアメリカ人は、(少し冗談が混ざっているとしても)これを確信を持って断言しているわけで、だとすると「じゃあアメリカはどこにあるの」と、頭を抱えてしまいます。

旅行に行けば行くほど、行きたい場所が増える罠

アメリカの例は極端であるとしても、1つの都市を訪れただけではその国の本質には迫れない、というのはどこの国も同じです。まぁ究極をいえば住むしかないんじゃないかとも思うのですが、それが無理でもやはり3〜4つの都市を訪れて、脳内の地図をより実像に近付けたい、と私は思います。

「この場所に旅行に行く」と決めると、実際の旅行中も旅行準備中も、ありとあらゆる情報を集めることになるし、また能動的に集めなくても、情報のほうから自然と集まってきます。そして1つの場所の旅行を終えると、今まで同じ果物だと思っていたものが実はまったくちがう「りんご」と「梨」っていうやつだった、ていうことがわかったりして、何だか面白いです。

普通に考えるなら、「旅行に行きたい場所」が10カ所あったとして、そのうちの1つを訪れたら残りは9カ所になるはずなんですけど、私のような旅行大好き人間はそこで罠にはまってしまって、10カ所のうち1つの場所を訪れたら残りが15カ所に増えてる、みたいな現象が起こってます。妙な趣味を持つと大変ね、という話です。

そういうわけで、私の「ニューヨークの旅」は一応終了したことにはなるのですが、この「ニューヨークの旅」はさらに大きな枠の「アメリカの旅」の第1章に過ぎません。第2章でどこを訪れるかはまだ未定ですが、旅行前はあんまり興味なかったけど最近「行きたい度」がぐんぐん高まっている西海岸のほうを狙っています。あのへん、車で行くと楽しそうですよね。あとはシカゴにも行きたいし、ボストンにも行ってみたいです。

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MoMAの1階

私の人生は常に「旅行中」か「旅行準備中」です。で、そう(心の中だけでも)思っておくと、何でもない日常もけっこう楽しめたりします。