チェコ好きの日記

もしかしたら木曜日の22時に更新されるかもしれないブログ

もしも私の本棚を本棚と呼んでいいのなら

本棚を晒すのが流行っているらしいです。

人からセンスがないと指摘されることを過剰におそれている私は、私物を晒すことにけっこう抵抗があるのですが、本棚だったらいいかもしれない。気にせずいってみよう。

机のまわり

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まず、私はやたら書評とか書いているわりには蔵書が少ないです。普通の本は基本的に、読み終わったらすぐ手放してしまうからです。「この本はきっと何度も読み返す」「何度も引用して言及する」、読み終わった直後にそう思わなかった本は、さっさと売り払ってしまいます*1。あとは、もう殺されてもいいと思ってるんですけど、「並べておいて美しくない本は並べたくない」という謎の美意識を持っておりまして、もともと冊数がないというのもあるんですけど、マンガは本棚に並べない主義です。クローゼットに全部押し込むか、やっぱり売ります。マンガは背表紙をもっと美しくすることを出版社の方には頑張っていただきたい。それかもう電子書籍ですね。

机のまわりには、調べ物をするときに使う美術史や映画史の本があったり、ブログで言及したorこれから言及する本があったり、あとは旅行関係の本が夏休みのまま置きっぱなしにしてあったりします。

このエリアでお気に入りなのは、夏休みに行ったニューヨーク・ブルックリンのガイドブック。美味しそうなものがたくさん載っているので、たまに眺めてます。

HELLO BROOKLYN(ハロー・ブルックリン) (TWJ books)

HELLO BROOKLYN(ハロー・ブルックリン) (TWJ books)

ブルックリンは、本当はギャラリーとかゆっくりまわる予定だったのですが、突如『グレート・ギャツビー』に登場する「灰の谷」のモデルとなった「フラッシング・メドウズ・コロナ・パーク」に行きたくなって予定変更してしまったので、若干の心残りが。次回ニューヨークを訪れるときに、今度こそゆっくりまわりたいです。

【NYひとり旅/6】ロングアイランドで、『グレート・ギャツビー』の「灰の谷」に行ってみた - (チェコ好き)の日記

寝る前に読む本コーナー

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睡眠の質を考えると寝る前に本読むのやめたほうがいいと思うのですが、何となく惰性で続けているこの習慣。あとはただ単に、寝っ転がって本読みたいときにすぐ手に取れるようにという理由で、読みかけの本がベッドの横の、この木箱みたいなやつの上に重なってます。他には、置き場所に困った末にここが定位置になってしまった料理本もあります。部屋を片付けたかったときに買った本とかもあります。

このエリアのお気に入りは、「本じゃないのかい」というかんじですが、恵比寿の書店で買ったハンス・ベルメールの栞。といっても栞として使うのはもったいないので、(私のなかで)インテリアになっています。
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これ、もともとは5万円くらいするハンス・ベルメールのプレミアム写真集みたいなやつの付属品だったらしいのですが、これだけバラで売ってもらいました。かわいいよね? かわいいよね?

メイン本棚

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最後にメインの本棚ですが、メインでもこれくらい。ちなみに下の段に本はないです。タテにして並べるのが好きじゃなくて、ヨコにして積むという私の悪癖が遺憾なく発揮されているため、これだけで私のことを嫌いになる人もいるだろう……。ごめんなさいごめんなさい。
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いちばん右が、積読本のコーナー。ここに積まれているなかから、次に読む本を選びます。次は『愛と幻想のファシズム』か『家畜人ヤプー』あたりに行きたいです。カフカの短編集は、再読しようと思って積んであります。『ティファニーで朝食を』も再読候補です。

このエリアのお気に入りは、サリンジャー村上春樹訳の『キャッチャー・イン・ザ・ライ』。16歳だったか17歳だったかの誕生日に、友達にプレゼントしてもらいました。10年近く経った今でも大切にしています*2。いいものをもらいました。

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本をプレゼントするって、その人のことを本当にわかってないとできないし、かなりのセンスが問われるのでなかなかハードルが高い気がするのですが、キマるととても素敵です。読んだ本の内容とともに記憶が10年も20年も残るので、友達でも恋人でも夫婦でも親子でも、本当に大切な人には財布でも鞄でもなく本をプレゼントするのがいいと思う。紙の本には、そんな「贈り物」としての機能がありますね。

実家の本棚には、学生時代にプラハで買ったチェコシュルレアリスム・グループの機関誌とか、日本未発売のDVDとか、横尾忠則のサイン入り画集とか、こっちよりもマニアックなものがそろっているので、晒すならそっちのほうが面白かったかな。ヴェラ・ヒティロヴァの『りんごゲーム』、ゴダールの『プラウダ』持ってる方がいたら譲ってください……。

以上、先人たちと比べると迫力不足ですが、もしこれを本棚と呼んでいいのなら、私の本棚でした。

関連エントリ:「本好きへの100の質問」に回答してみました - (チェコ好き)の日記

*1:もしくは実家に持って帰る

*2:そのわりには帯が傷ついてるっていわないで……写真撮って初めて気が付いた。