チェコ好きの日記

もしかしたら木曜日の22時に更新されるかもしれないブログ

よくある質問集

新しく知り合った人に、「大学院で、チェコ映画の勉強をしていました」というと、みなさん頭の上に「?」マークをうかべられます。
すみません……。 そりゃそうです、意味がわかりません。

それでも、みなさん気を遣ってくださり、チェコ映画についていろいろな質問をしてくれます。ありがたいことです。

今回は、そんな場面でよく人に聞かれることを集め、Q&A形式で答えてみることにしました。
ブログを見ながら、「チェコって何なの、あんた何なの」と思ってくださっている方がもしいたら、参考にしていただけると幸いです。

Q:何でチェコ映画なの?

私が卒業論文で研究したヤン・シュヴァンクマイエルという映画監督が、チェコ人だったからです。初めからチェコ映画ありきだったわけではなく、好きな監督がたまたまチェコ人だったのです。卒論のテーマを決める前まで、大学3年生までは、チェコ映画なんて全然見ていなくて、フランス映画とか日本映画とかをたくさん見ていました。
(ヤン・シュヴァンクマイエルってこんな人です。→ヤン・シュヴァンクマイエル 忙しいビジネスマンに、究極のシュルレアリスムを! - (チェコ好き)の日記)

チェコはソ連が崩壊するまで、ずっと社会主義の国でした。社会主義政権下では自由な映画製作なんてできるはずもなく、シュヴァンクマイエルも一時期、映画製作禁止処分や公開禁止処分をくらっています。それでもシュヴァンクマイエルは、ずっと体制を批判するブラックユーモアにあふれた映画を作り続け、それが国外で評価されるようになったのです。

チェコの有名な映画監督はほかに、私が大学院で研究したイジー・メンツル、アカデミー賞のミロシュ・フォアマン、アニメーションのイジー・トルンカ
ヴェラ・ヒティロヴァ、ヤロミール・イレシュ、ヤン・ニェメツとかがいます。一癖も二癖もある変な映画を作る監督が多いです。

Q:チェコ映画は日本国内でも見られるのか?

主要な作品なら、余裕で見られます。小さいツタヤだと微妙ですが、それなりに大きいツタヤに行けば、シュヴァンクマイエル、ヒティロヴァ、フォアマン、メンツルくらいは置いてあります。特に、シュヴァンクマイエルは最近すごく人気があるので、「全作品置いてます!」なんてツタヤもあるんじゃないでしょうか。
自分で探すのはちょっと大変なので、お店の人に監督名をいって探してもらいます。

ただし、日本未公開作品など、マニアックな作品になるとやはり入手困難です。私は修士論文を書くとき、そんなマニアックな作品をフランスやイギリスやカナダのamazonで探しまわっておりました。60年代後半〜80年年代の作品は探しにくいです。

Q:チェコに行ったことはあるのか?

はい、あります! 首都のプラハと世界遺産都市のチェスキー・クルムロフに計1週間ほど。
シュヴァンクマイエルのアトリエにも行きました。チェコ語で書いたファンレターを置いてきましたが、ちゃんと読んでもらえたかどうかはわかりません。

2008年に行きましたが、治安はめちゃくちゃよかったです。イタリアなんかよりよっぽど安全です。
観光客もいっぱいで、何だかほのぼのしていました。

日本からの行き方はいろいろありますが、パリのシャルル・ド・ゴール空港を経由してプラハに入るのが一般的ではないかと思われます。
成田からの直行便はないです。

意外と知られていないですが、プラハはフランツ・カフカの生まれた街でもあります。

ユダヤ人墓地のあたりなんかは、独特の雰囲気に包まれています。

Q:チェコって何語?

チェコ語です。最近がくんと機会が減ってしまいましたが(汗)、以前はかなり本気でチェコ語を勉強していました。
「こんにちは」はDobrý den (ドブリーデン)、「さようなら」はNa shledanou (ナ スフレダノウ)、 「ありがとう」はDěkuji (デクイー)っていいます。


それでは、今日はこのへんで。 
Na shledanou (ナ スフレダノウ)! → ちきりんさんの「そんじゃーね!」のチェコ風