前回に引き続き、本日からは本格的なロンドン旅行記です。
私がロンドンに行ってきた理由。 - チェコ好きの日記
大半は個人的な体験の記録ですが、「今度イギリスに旅行(or出張)に行くことになった!」っていう方のために、役に立つような現地情報も含め、綴っていきたいと思います。
★★★
1週間前の8月9日、朝9時25分発というめちゃめちゃ早い飛行機で、私は成田空港を出発しました。
目指すはロンドン、ヒースロー空港! かと思いきや、直行便のチケットがとれなかったので、大韓航空でソウルを経由して行くくことに。成田⇔ヒースローの直行便だと12時間程度で行けるロンドンですが、私のように乗り継ぎ便で行くと、16時間くらいかかります。なので、ロンドンに到着する頃にはけっこうぐったり。
ブルーの機体が特徴の大韓航空の飛行機、なかなかかっこいいデザインで私は好きでした。が、直行便のヴァージン・アトランティックが羨ましくて、ちょうど隣にとまっていたところを写真に撮ってしまったのは内緒です。赤いシッポとユニオンジャックがすてき!
ところで、イギリスのことを「イギリス」と呼んでいるのは日本人だけで、あの国の正式名称は「グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国」だ、というのはけっこう有名な話ですよね。The United Kingdom of Great Britain&Northern Ireland。
UK=イギリスは、私たちがイギリスと聞いて真っ先に思い浮かべる、ロンドンを含んだ「イングランド」の部分と、「スコットランド」、「ウェールズ」、そして「北アイルランド」の4つの地域から成り立つ国です。
といっても、私たち日本人は「でも、とりあえず全部イギリスなわけでしょ?」と考えたくなってしまいます。ところがこれが全然違うようで、イギリスで生まれ育った著者のとある本には、こんな風に書かれています。
海外で聞かれるのが嫌だった質問のひとつはこれだ。「イングランド人とスコットランド人とウェールズ人はどこが違うの?」。こんなことを聞かれるくらいなら、青という色と、食器の皿と、「42」という数字はどこが違うのかと聞かれるほうがまだ楽だ。

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いうまでもなく、私が今回訪れたのは「イングランド」のみです。でも、上のようなことを聞いたら、スコットランドやウェールズや北アイルランド、そして独立しているアイルランドにも、ぜひ行ってみたくなってしまいますね……
ちなみに北アイルランドでは、今でもイギリスから独立したいと考えている層と、このままイギリスに残留したいと考えている層とで、論争が続いているようです。
閑話休題。
16時間の空の旅を終え、ヒースロー空港に到着。待っているのは、チェックが厳しいことで有名なイギリスの入国審査です。確かに、行列はすごかった。しかし、Japanパスポートが不審がられるはずもなく、私はあっさり通過しました。
「人種のるつぼ」といわれるロンドンですが、入国審査に並んでいる人々を見ても、その人種はさまざまでした。白人や東洋人はもちろん、黒人や、黒いベールで目以外をすべて覆ったアラブ系の女性もたくさんおりました。並んでいる人だけでなく、空港や駅で働いている人を見ても、白人の割合は6割程度だった気がします。
で、ヒースロー空港を出るとロンドン市内に移動することになるのですが、方法としては5種類。地下鉄を使うか、ヒースロー・エクスプレスを使うか、ヒースロー・コネクトを使うか、バスを使うか、タクシーを使うかです。
私は一番安い地下鉄(ピカデリーライン)を使って市内へ移動したのですが、これは平日だったからできたことで、ヒースロー空港へ到着するのが土日だ、という方は、他の方法を考えたほうがいいかもしれません。なぜなら、ロンドンの地下鉄は超よく止まるからです。土日だと、たいていどこかしらの路線は工事で止まっています。詳しくは後述しますが、私もこの後、何回か地下鉄のストップによりダメージをくらうことに……
それにしても、そんなにしょっちゅう何を工事しているんだか?
この日はとりあえず、金曜日だったので問題なく地下鉄が運行しており、私はピカデリー・ラインを使ってホテルがあるアールズ・コートという駅を目指しました。
ちなみに、ロンドン市内での移動は主にタクシーでします! というセレブリティな方を除いて、地下鉄をばんばん使い倒す私のような旅行者は、日本国内で事前にオイスターカードを購入しておくことをおススメします。英国政府観光庁のサイトから購入できます。
交通機関/チケット購入/英国政府観光庁 | VisitBritain JP
オイスターカードとは、日本でいうsuicaのようなもの。いちいち切符を買わなくても、事前にお金をチャージしておけば、ワンタッチでスイスイ改札を進むことができます。しかも、切符を買って乗るより安い。現地の駅で購入することもできますが、日本で買っていったほうがあたふたしなくて済むので安心です。
問題は、いくらチャージしておくのが適切か? ということですが、現地に5日間いた私の感覚だと、40£くらいが妥当かなと思います。上記のサイトでオイスターカードを買おうとすると、20£、30£、40£、50£のなかからチャージ金額を選べるようになっています。私は30£のものを購入したのですが、足りなくなって現地で10£チャージしました。
ちなみに、現地でのチャージは簡単にできます。駅に設置してある機械で行なうのですが、何と日本語対応です。
始めはこんな画面ですが
ここの「日本語」ってとこをタッチすると
何と、こうなる!
しょっちゅう止まるけれどオイスターカードが便利! なロンドンの地下鉄。
外観はこんな風に、トリコロール・カラー(っていっていいのか)でかわいらしいのですが、
内部の様子は、日本の都内の地下鉄を想像して行くと、衝撃を受けます。
電気がチカチカしてたまに真っ暗になるし(夜間だと恐怖)、走行中ガタガタいって全体的にボロイです。
でも、ずっと乗っているとだんだん愛着がわいてきます。
最終的にすっかり地下鉄ファンになってしまった私は、帰国するとき空港の免税店で、地下鉄路線図マグカップなるものを購入しましたよ。
ださい……?
さて、地下鉄でアールズ・コートという駅に着いたのはいいのですが、次なる問題は駅からホテルまでの道です。
泊まる場所が駅からすぐで迷いようがない、という方はいいですが、私の予約したホテルは何と駅から15分も歩かなくてはなりませんでした。
そこで役に立ったのが、iPhoneです。日本だと当然のように使っているデフォルトの地図アプリですが、同じアプリが海外でも使えると、非常に助かります。
ただし、ご存じのとおり、海外で日本の会社と契約しているiPhoneや携帯電話を使うためには、いくつかの設定が必要です。
契約している会社の海外パケットし放題のようなサービスを使うか、データローミング諸々をOFFにして、Wi-Fiを使うか。私は後者の方法で、iPhoneを使いました。
イギリスは日本に比べるとWi-Fiの環境が相当に整っており、空港はもちろん、街のあちこちにFREEのWi-Fiが飛び交っています。私が宿泊していたホテルでも、無料でWi-Fiが使えました。ただしあくまで「日本と比べると」という話なので、いつでもどこでもFREEWi-Fiが使えるわけではありません。なので、私は成田空港で海外用のレンタルWi-Fiを借りていきました。海外パケットし放題よりお得だし、対象外の間違った会社に接続してしまって高額請求が! ってハメになるのが怖かったので……
【公式】イモトのWiFi | 海外でも安心してネットを使おう
これが大活躍してくれて、私はしょっちゅう地図アプリで現在地を確認しながら目的地を目指していました。方向音痴の方には絶対おススメです。
そして無事、ホテルに到着。
窓の外を見るとまだ明るいですが、この時点で一応、20時を過ぎてます。
夏のロンドンは、日がとっても長い。21時くらいになって、ようやく暗くなってきます。
ちなみに気温ですが、朝晩は冷え込んで、日本の10月中旬くらいの寒さになります。
日中もそこまで暑くはならず、せいぜい28度くらい。
私はずっと、Tシャツ+薄手の長袖カーディガンで過ごしていました。
★★★
まとめ イギリス旅行のキホン!
1 ロンドンの地下鉄を利用するなら、オイスターカードを買っていこう!
2 海外でスマホを使えるように、設定をしていこう!
3 ロンドンの8月は寒い(涼しい)ので、長袖必須。
4 夏のロンドンは日が長い。ただし、21時前には宿泊するホテルのある駅にたどり着きましょう。
次回へ続きます。
ロンドンひとり旅 オフィーリアに会いに行く! - チェコ好きの日記