タイトルのままなんですけど、たまに「引っ越しが好きです」「趣味は引っ越しです」という人が、著名人でもリアルの場でもいるんですよね。著名人だと、たとえば社会学者の上野千鶴子さんが、著書でそういっていた気がします。私自身は引っ越し回数は少なく全然「趣味」ではないんですけど、今回はそんな「趣味は引っ越し」って人は何かいいなぁ、と思った話をします。
「引っ越しが趣味」な人は持ち物が少ない?
あくまで憶測なんですけど、「引っ越しが好きです」という人は持ち物が人よりも少ないんじゃないかなー、と思いました。引っ越し作業はただでさえとても骨が折れるものなので、もしモノを大量に所有している人だったら、「引っ越しが好き」なんていえなくなるんじゃないかと思うんですよね。
モノが少ないから引っ越しが好きになるのか、引っ越しが好きでくり返しているうちにモノが減っていったのかは定かではありませんが、モノが少なくて住居を変えることにあまり抵抗がない人は身軽(な、イメージ)で何だかいいなぁ、と思います。
「引っ越しが趣味」な人は環境適応能力が高い?
「引っ越しが趣味」という人は、新しい居住先で初めてのスーパーに入ったり、家のまわりを探索するのが好きだといいます。私もそういうのが楽しいという気持ちは理解できるんですけど、それよりも新しい環境に慣れるストレスのほうが大きいような気がします。
ちょっと自己啓発的なことをいうと、「人間が変わる3つの方法」という有名なやつがありますよね。1・時間配分を変える、2・住む場所を変える、3・付き合う人を変える。ここに「住む場所を変える」という項目があるように、人間の基本である「衣食住」の「住」の場所を変えてしまうというのは、知らず知らずのうちに私たちに大きな影響をあたえているのだと思います。「引っ越しが好き」っていう人はその大きな影響=変化をプラスの方向にとらえていける人で、そういう人は環境適応能力が高いんじゃないかと思いました。
それで、環境適応能力っていうのは現代に生きる人間にとってもっとも必要なサバイバル能力なんじゃないかとも思うんですよね。
「引っ越しが趣味」って人は健全な気がする
以上のような理由から、何だか最近「引っ越しが趣味」っていう人に憧れるようになりました。身軽で、環境適応能力が高くて、健全なイメージがあります。日本のどこでも、あるいは世界のどこでも、ある程度の質をもった生活を維持していける能力というのは、地味にすごいんじゃないかと思います。
さらにいうと、1人でも、家族とでも、夫婦でも、友達同士でも、シェアハウスのように赤の他人とでも、「どこにでもだれとでも、どんな環境でもそれなりに気持ちよく住める」という人がいたとしたら、その人は最強なんじゃないかと考えるようになりました。制約もあるので実行が難しいところもありますが、30代くらいまではいろいろな場所でいろいろな生活形態を体験してみると、金銭面とはちがう意外なところで老後の役に立ったりするかもしれません。
……なんて思ったのですが、もう少し考えがまとまったらまた何か書こうと思います。今回はこのへんで!
★今読んでる本★

- 作者: 上野千鶴子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/12/04
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