いつまで書く気だというかんじですが、まだ旅行記続行しています。
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ところで、東京だろうとどこだろうと、大きな都市に行くと(地方都市でも?)壁やシャッターなどに「落書き」を見つけてしまうことがあります。
都内でそういう「落書き」を目にすると、控えめにいってもあまりいい気分はしない私なんですが、発祥の地だからか、ニューヨークで見る「落書き(=グラフィティ)」は、「これはこれでアリかも?」と思わせてしまう何かがありました。落書き自体の技術的なレベルも高いし、何というか都市の雰囲気にマッチしてるんですよね。
今回の旅行では特にグラフィティアートに注目して歩いていたわけではなかったのですが、とにかく落書きの絶対数が多いので、何も考えずにフラフラしているだけでけっこう面白いものが見つかりました。特に印象的だったのは、チェルシーのハイライン周辺と、あとはやっぱりブルックリンですね。
というわけで、そんなグラフィティアートを写真で振り返ってみようと思います。
チェルシー、ハイライン
まずはハイラインを上がったところから。奥の落書きは、中央のオブジェ? と合わせたのでしょうか。
これ、シュールで面白かった。
ハイラインを降りて、ジャズクラブに向かう途中で見つけた落書き。
こちらは、別の日にチェルシーでギャラリーめぐりをしているときに見つけた落書き。ニューヨークで見つけたなかで、2番目に気に入っているやつです(1番目はブルックリンで見つけたやつ)。かっこいい。
ブルックリン
続いて、ブルックリンで見つけた落書きたち。ブルックリンはグラフィティの宝庫なので、歩いているとすぐに面白いものに出会えます。
まず1枚目は、電車を乗り間違えて来てしまった、ダウンタウンブルックリンで見つけたやつ。
今ではイケてるおしゃれスポットとして名高いブルックリンですが、もともとは(今も?)あまり治安の良くないエリアらしく、地区ごとにけっこう雰囲気が変わります。私がメインでまわったウィリアムズバーグやグリーンポイントはだいぶ観光地化された無害な地域っぽいのですが、南へ下ってブルックリンハイツや、このダウンタウンブルックリンのほうに行くと、「あ、ここ空気ちがうわ」ってのが一発でわかります。
間違えて来てしまったダウンタウンブルックリンはちょっとおっかない雰囲気だったのでそわそわして歩きましたが、あの雰囲気病みつきになるというか、正直また行きたいです。昼間に。
続いては、電車で北へもどったあとのウィリアムズバーグ&グリーンポイントで見つけたグラフィティ。この周辺は本当に、壁を見つけたらとりあえず何か描いとくみたいな習慣があるのか? っていうくらい落書きが多いです。
信号機の裏だってキャンバス。
これがニューヨークで見つけたなかでいちばんカラフルなグラフィティ。
ニューヨークで見たなかでいちばんのお気に入りがこれです。サイズも小さくて控えめな落書きなのに、クールで印象に残る。
★★★
グラフィティの歴史的な背景があんまりよくわかっていないのですが、1970年代にニューヨークで始まったといわれているらしく、有名なアーティストとしてはキース・ヘリングやバスキア、あとはバンクシーなんかがいるんでしょうか。
ストリートアートって体系的な歴史を捉えるのが難しい(気がする)のであまり明るくない分野なんですが、アウトサイダーアートと正統派美術史ってどういう付き合い方をしていけばいいんだろうみたいなことは最近よく考えるので、これからちょくちょく勉強していきたいところです。
長々と書いてきた旅行記ですが、次回が最終となる予定です。
※これ面白かった。マーク・ジェイコブス、クールだなぁ。