4〜5月に書いていた記事が公開になりました。
SUUMOタウン
気が付いたのだけど、私は自分が「非人」なのではないか……ということへのコンプレックスがものすごいあるみたいだ。お酒は飲まないし、食に興味がないし、SUUMOタウンに書いたように住んだ街に愛着を持つこともない。コンプレックスがひどいので、部屋がわりと片付いていることも、無駄な持ち物を持っていないことも、衝動買いをしないことも、そういった一般的には美点とされるはずのことでも、「人間味がないってことなんじゃないか?」と悩んでいたりする。だけど、「人間味がない」ことで悩む私はとても人間味があるじゃないか! ということで、最近は自分の中でお茶を濁している。
お酒を飲んでグデングデンに酔っ払った勢いで思い切ったことをしてみたり、美味しいものを食べにいろんなところに出かけたり、住んだ街に愛着を持っていろんなお店を紹介できたり、衝動買いでわけのわからない置物を買ってみたり、クローゼットがパンパンになるくらいに服を買ってしまったり。もしかしたら、そういう人間になってみたかったのかもしれない。でもしょうがないから、今世では、トマス・ピンチョンの小説を読んだり、いきなり南米に行ったり、申し訳程度に部屋に花を飾ったり、そういう人間として生きている。暗っ!!! まあいいか。
ちなみに、「衝動買いができない仲間」として、友人ライターの小池みきさんがいる。2人でブエノスアイレスの蚤の市を練り歩いているとき、「心のときめきに従ってその場でモノを買うことがどうしてもできない」という悩みを告白しあった。そういう人は私だけじゃなかった……というわけで少し安堵。衝動買いができない同士で衝動買い以外の手段を封じられたブエノスアイレスの蚤の市を歩くという体験、なかなか思い出深いものになった気がする。