ツイッターですでにお知らせ済みなのですが、VERY3月号に、本にまつわるインタビューをしてもらった記事が載っています。実は初めて顔出しもしている……! が、これまでもイベントなどでは特にお面をかぶったりせず普通にやっていたので、何を今更という感じでもありますね。
VERY3月号で、本にまつわるインタビューをしてもらいました!!!
— チェコ好き(和田真里奈) (@aniram_czech) 2020年2月7日
結婚して子供もいて幸せなはずなのに、なんかモヤモヤするんですが…という既婚ママたちのお悩みを、独身の私がなぜか一緒に考えています。あと実はタイミングを失って後手後手になっていた顔出しを初めてしている。笑 pic.twitter.com/vezSVwzrd3
内容としては、VERYの読者である既婚・子持ちのママたちの悩みを、私も一緒に考えてみる、というもの。独身なのに既婚ママの気持ちがわかるのか? と思う人もいるかもしれませんが、普通に、同じ人間なのでわかると思います。結婚したって親になったって別の人間に生まれ変わるわけじゃないからね。というか、私は「恋人がいない人は恋人が欲しいと悩み、恋人がいる人は結婚したいと悩み、結婚した人は子供が欲しいと悩み、子供がいる人は育児に悩み、育児が終わった人は自己の存在理由に悩む」みたいな循環? 円環? があると思ってるんで、つまり、人間の苦しみに終わりはない。みんなそれぞれの地獄があり、人はいつも自己のレーゾンデートルを探しているのさ。
ところで、悩みのひとつに、「旦那もかわいい子供もいて、幸せなはずなのに、私はこのまま女として終わっていくのかと思うと……」といった主旨のものがありました。これについて、雑誌の内容とは別の角度から、少し考えてみたい。
ちょっとした好奇心で、先日、とある女性の育児ブログを読んでたんですよ。内容は、不倫をしているママ友に対して、「親としての自分よりも、女としての自分を優先してはダメだと思う」と、意見しているというものでした。でも、私はこの考え方はどうかな? と思う。
まあ、『誰も知らない』みたいにネグレクトになってしまうとダメだけど、「ネグレクトはダメ」と「女としての自分を優先してはダメ」は違う話じゃないかって気もするんだよね。子供の衣食住がきちんと保障されている状態で、かつ子供に愛情がちゃんと伝わっている状態なら、「女としての自分」を優先しても別にいいんじゃない? なんて思います。うーん、いや、「女としての自分」とかいうと不倫を肯定するのか!?!? って話になってややこしいかもしれないので、じゃあ「ただの自分」でいいや。親としての自分より、「ただの自分」を優先、というか軽視しないことはぜんぜんアリじゃないですか?
もうちょっと具体的にいうと、私は(今のところ予定はないが)結婚して子供が生まれても、ガンガン1人で海外旅行に行くつもりなんだ、ボロボロのバックパック背負ってね。もちろん子が乳幼児の時期は無理だろうから、小学生とか中学生とかになったらの話だけど。その分のお金は自分で稼ぐし、家族がいることで「旅行が好きなただの自分」を諦めることはしたくないんだよね。どこまで行っても私はただの私だし。
VERYでは「女」「妻」「母」以外の、何の役割も付与されていない「ただの自分」がいていいんじゃないか、「ただの自分」を軽視するからモヤモヤするんじゃないか、なんて感じの話をしています。
Kindle版もやバックinサイズも出ているので、ぜひ手にとってみてもらえると嬉しいです。
寂しくもないし、孤独でもないけれど、じゃあこの心のモヤモヤは何だと言うのか 女の人生をナナメ上から見つめるブックガイド
- 作者:チェコ好き(和田 真里奈)
- 出版社/メーカー: 大和出版
- 発売日: 2019/09/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)