チェコ好きの日記

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【NYひとり旅/1】成功と失敗談 AirbnbとUberの利用所感

お盆の間は、世間も私もこのブログも夏休み。

(チェコ好き)の日記は、今年も夏休みに入ります。 - チェコ好きの日記

ということで、今年の夏は1人、ニューヨークに1週間ほど旅行に行ってきました。

8月後半は、このエントリを含めておそらく10回分くらいにわたって旅行記を更新する予定(長い……)ですので、お付き合いいただけると幸いです。

第1回目となる今回は、旅先・ニューヨークでの宿泊と移動について、いろいろ書こうかと思います。

Airbnbでの宿泊は最高

まず今回の旅行の宿泊先は、今日本でも話題になっている、Airbnbで見つけました。

現地の人から借りる家・アパート・部屋・バケーションレンタル・民宿予約サイト - Airbnb現地の人から借りる家・アパート・部屋・バケーションレンタル・民宿予約サイト - Airbnb

知っている方には説明不要かと思いますが、Airbnbはホテルを予約するのではなく、その都市に住んでいる一般人の部屋を、有料で借りることができるサービスです。利用にあたっては、私は以下の3記事が超参考になりました。

暮らすように旅をしよう。世界中で家を貸し借りできる「airbnb」とは | Hibilog | 青木優のインバウンド観光と日常と考察ブログ
人生で一番良かった!airbnbで泊まったバリ島ウブドにある「Bamboo Villa」 | Hibilog | 青木優のインバウンド観光と日常と考察ブログ
AirbnbとUberとYelpを使ってNYを旅して思ったこと

「その都市に住んでいる一般人」とのやり取りになるので英語は必須ですが、私のようにぺーぺーの英語しかしゃべれない残念な人でも問題なく使えたので、「中学英語がわかる」程度の人であれば余裕だと思います。泊める側も泊まる側も、クレジットカードやFacebookの情報と結びつけられているためか、今のところ日本人が何かトラブルに巻き込まれたみたいな話も聞きません。ただ私は一応、1人ということもあったので、ホストが女性であること限定で部屋を探しました。

「一般人の家に泊まる」っていうサービスだと真っ先に思い付くのはCouchsurfing(カウチサーフィン)ですが、私はこれ、ど真ん中なバックパッカーじゃないと使いづらい印象があって、なかなか手が出なかったんですよね。その点、Airbnbは部屋を貸してくれる人にお金を払って泊めてもらう有料サービスなので、「(悪い意味じゃなく)こっちはお金払ってるからね」というお客さん感覚があるので、私のような“ただの観光客”でも使いやすいんじゃないかと思います。泊める側は、事前に「私の部屋に泊まるには最低限このルールを守ってね」という基準を提示してくれるので、そのルールさえ遵守すれば、あまり気を遣いすぎる必要がなかったところがよかったです。

Airbnbに登録されている部屋は、高級ホテル顔負けの素敵なところや、良くも悪くも「一般人の部屋」って雰囲気のところまで、バリエーションに富みまくっています。サイトを見ているだけでも楽しいので、興味のある方はぜひ。ちなみに、私が今回お世話になったのはこんなかんじのお部屋。

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本当に「普通の人のお部屋」という雰囲気だったのですが、リアルニューヨーカーの生活を垣間見ることができた気がして、ホテルに泊まるのの数倍はいい経験ができたと思います。ホストの女性も親切で、不快な思いを一切しませんでした。

今回のお部屋で特筆すべきなのは、その立地と値段です。私はこちらのお部屋に一泊9000円で泊めてもらったのですが、家の所在地は何と、高級住宅街として有名なアッパー・イースト・サイド。セントラルパークまで徒歩数分*1で行くことができました。ホテルに泊まろうと思ったら、この立地でこの値段は実現しないはずです。

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そして、今回お世話になったところはペットがいるお部屋でもあったのですが、私が帰宅するたびに上の写真の犬が玄関まで迎えに来てくれて、とても可愛かったです。旅先なのに迎えてくれる人(犬)がいるっていうのは不思議なかんじがしましたが、ドアを開けるとそのまま私のベッドまでついてくるので、一緒に遊びました。写真を撮らせてもらったら、ちょっとびっくりしていました。ごめん。

Uberの盲点

続いて、今回ニューヨークで利用しようと思ったのが、Uberというタクシー配車サービスです。事前にスマホのアプリでクレジットカードの情報などを登録しておくので、実際に利用する際は支払い不要。アプリを立ち上げると、自分がいる現在地までタクシーが迎えに来てくれるらしいです。「らしいです」というのは、今回、私はこのUberを諸事情により使えなかったからなんですが……。

Uber - TokyoUber - Tokyo

Uberは東京でもサービスを開始していますが、まだ登録台数が少なく、迎えにきてくれるまでにけっこう時間がかかるみたいです。しかしニューヨークでは登録台数も多くガンガン使えるっぽい話を聞いたので、意気揚々とアプリを立ち上げ、タクシーを呼ぼうとしました。

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ご覧の通り、早朝であるにも関わらず、イエローキャブがそこら中をうねうね動いています。お迎え時間に問題はなさそうです。

が、「配車を依頼する」のところをタップすると、「認証コード」なるものを入力しろという画面が出てくるんですね。

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この「認証コード」というやつ、携帯電話の番号宛にSMSで送られてくるようです。ところが私は、海外でスマホを利用するときはSIMカードを抜いてWIFI利用に限定してしまうのが好きでして(何かの間違いで高額請求が来るのが怖い)、SMSのメッセージが受け取れなかったというわけです……。かなりダサいミスですが、盲点でした。海外でUberを利用したい方は、SMSを受け取れるように設定しておかないとダメっぽいです。

というわけで、楽しみにしていたUberが利用できなかったので、私は仕方なく古典的な「流しのタクシーをつかまえる」という方法をとったのですが、それでもあまり問題はなかったです。ニューヨークでは数分歩くとすぐに空車が見つかるので、毎晩タクシーでスイスイ帰りました。地下鉄で帰っても良かったのですが、23時くらいに海外の地下鉄に1人で乗るのは、やっぱりいい気分はしないですからね。あと、遊び疲れていたので……。

まとめ

Airbnbは2008年、Uberは2009年に始まったサービスのようです。どちらもアメリカ・サンフランシスコ発ということなので、サービスが生まれた国で(サンフランシスコじゃなくてニューヨークだけど)それを利用することができたのは、なかなか感慨深いものがありました。結局Uberは乗車できなかったので細かい所感は書けないんですが、Airbnbは本当に面白いサービスで、次に海外旅行に行くときも、私はほぼ間違いなくこれを利用するでしょう。現地の人(&犬)のリアルな生活の場を見ることができるというのは、「観光」の概念を軽く覆す衝撃がありました。本当に些細なことなんですけど、キッチンや冷蔵庫に何が置いてあるのか、バスルームにどんな銘柄のシャンプーや化粧品が置いてあるのか、家の造りや鍵がどうなっているのか、そんなことがいちいち新鮮で面白かったです。

共通しているのは、2つのサービスがどちらも「信頼」をベースに成り立っていることですよね。Airbnbは宿泊すると、ホストもゲストもお互いの評価を書き込むことになるんですが、悪いレビューが集まってしまうとホストは泊めることができなくなるし、ゲストは泊まることができなくなります。『評価経済社会 ぼくらは世界の変わり目に立ち会っている』とか、『自分でつくるセーフティネット~生存戦略としてのIT入門~』の世界なんだなーなんて、平凡な感想ですが思いました。

「旅行」っていうのは、古くは中世の巡礼とかに起源があるとても古典的な「遊び」ですが、AirbnbUberを使った旅なんていうのは数年前はできなかったわけで、旅行のスタイルは時代とともに変化していくんだなーなんて思います。2つのサービスはついに、私のようなアーリーアダプターではない人の手に届くところまで身近になったので、これからもっと広まって、「旅行」という概念をどんどんひっくり返していってほしいです。

次回からはもう少し個人的な旅行記になりますが、結論からいうと、今回のニューヨーク観光はとても楽しかったです。神様、私に旅行という趣味をあたえてくれて、ありがとう。

旅先から戻ると、いつもそんな風に思ってしまいます。

その2へつづく。
【NYひとり旅/2】メトロポリタン美術館の珍品と、「何でそれ作ろうと思ったんスか?」の問い - チェコ好きの日記

*1:ついでに、「Lexington Ave」もすぐ近くにあったので、「レキシントンてあのレキシントン?『レキシントンの幽霊 (文春文庫)』のレキシントン?」と一瞬胸がときめいたのですが、よく読み返してみると村上春樹の「レキシントン」はボストン郊外にある都市の名前でした。レキシントンちがいでした。