チェコ好きの日記

もしかしたら木曜日の22時に更新されるかもしれないブログ

2014-01-01から1年間の記事一覧

2014年の「(チェコ好き)の日記」総括/私は、良き批評家でいられたでしょうか?

当ブログは今回が2014年最後の更新です。最後なので、今年の1月から1つずつ、計12エントリを選んで「(チェコ好き)の日記」の1年を振り返ってみようと思います。この1年のあいだで書いたエントリを自分で気に入ってる順に10個選ぼうかなとかも考えたのです…

怪奇幻想カルト映画『サラゴサの写本』と過ごしたクリスマス

もうとっくに過ぎてしまったクリスマスの話を今更しますが、ところでスペインの地名ってなんであんなに幻惑的なんでしょうね。グラナダ、コルドバ、アンダルシア、そしてサラゴサ。あまりにも響きが美しいので、口にするだけでゾクゾクしてしまいます。『サ…

(チェコ好き)の日記の人気本ベスト5 2014年下半期

ブログで本などを紹介していると、「インターネット本屋さん」気分を味わうことができて、なかなか楽しかったりします。期間ごとにいつもやっているのですが、今回は、2014年下半期に当ブログを経由してAmazonで購入していただいた本のランキングです。Kindl…

「好き」「嫌い」をこえた芸術鑑賞法があるとしたら

下記の記事を読みましたー。 芸術の知識が皆無なので「好き」「嫌い」で美術館を楽しむ - ぐるりみち。けいろー(id:ornith)さんの、「良い」「悪い」が分からないので「好き」「嫌い」で考えるという美術館の楽しみ方はまったく正しくて、というか正しいとか…

2014年に読んで良かった本ベスト7を発表します。

2014年、まだ半月くらい残っているので自分のなかでは早いかなって気もするのですが、とりあえず今年も残りわずかなことに変わりはないので、2014年に読んだ本のまとめをやろうかと思います。私は読んだ本の記録を「読書メーター - あなたの読書量をグラフで…

どくさいスイッチ

日々生活していると、どうしても「この人はあんまり好きじゃないな〜」とか「胸くそ悪い事件だな〜」みたいなことに遭遇する機会があると思うんですけど、今回はそんな「嫌い」という感情について私が考えた散文です。手短にいきます。 どくさいスイッチをお…

もうすぐ絶滅するという芸術の未来について

岡田斗司夫さんのメルマガがけっこう好きで、毎朝配信されるたびに読むのが日課になっているんですけど、今回はそのメルマガと、最近読んだ本の感想です。私が考えた「芸術」というものの未来について、ぐだぐだと語ってみようかなと思います。というわけで…

『即系物件』の感想と、都市の魔力について

『即系物件』という本を読んでみました。著者は、カリスマナンパ師であったという、サンジ氏という方。なぜ私がこの本を読んでみようと思ったのかというと、「退屈で死にそうって、この気持ち…分かる?」という表紙のインパクトがすごくて、忘れられなかった…

ブログであそぼう:「対話」のはなし

特にブログのネタに困っているわけではないのですが、「ネタ切れを感じたら過去記事カードガチャで「らくごのご」 - 太陽がまぶしかったから」を読んで、これはやってみたい! と思っていたので、今回は過去記事ガチャによる「らくごのご」をやります。私は…

ブログ歴1年以上のブロガーは1年前のエントリをツイートしよう

最近、「1年前に書いたエントリ」をツイートするのがマイブームです。たまに忘れたり1日ずれたりしますが、飽きるまで続けようかなーと思っています。これを書いたのももう1年前/おいしい書評の書き方 - (チェコ好き)の日記 http://t.co/TfVGC5xIAX— (チェコ…

『レールの外ってこんな景色:若手ブロガーから見える新しい生き方』の感想

たくさんのブロガーさんの共著本である、『レールの外ってこんな景色:若手ブロガーから見える新しい生き方』という書籍を読みました。20代から30代前半までの若手ブロガーが、自身のブログを使って情報発信をすることで、既存の生き方や働き方にとらわれな…

もしも私の本棚を本棚と呼んでいいのなら

本棚を晒すのが流行っているらしいです。 唐突な本棚晒し祭り - Danas je lep dan. 人からセンスがないと指摘されることを過剰におそれている私は、私物を晒すことにけっこう抵抗があるのですが、本棚だったらいいかもしれない。気にせずいってみよう。 机の…

村上隆『芸術闘争論』から転じて、文章の”圧力”の話。

先日、現代美術家の村上隆の『芸術闘争論』という本を読んだらとても面白かったよーという内容の話を先走って書いてしまったのですが、今回はこの本の感想を、もう少しがっつり書いてみようかと思います。 語らなければ、伝わらない。のか? - (チェコ好き)…

結論:『ニンフォマニアック』は「救済とその不可能」の物語。

10月にVol.1が公開となった、鬼才ラース・フォン・トリアーの『ニンフォマニアック』。先日、やっとVol.2を観てきました。Vol.1だけ観たときの感想は以前書いているので、今回はVol.2の感想と、あとは全体を通した主題について考えてみたいと思います。 『ニ…

もう一度読む、村上春樹『風の歌を聴け』感想文

もはやパロディになってしまっている感のある村上春樹の小説の様々な言い回しですが、デビュー作の、それも最初の1行が、まるで彼の作品を象徴するような一節になってしまっているということは、良くも悪くもそれだけこの最初の1行が読者にあたえたインパク…

【告知】本日19:25〜 TOKYO FM「TIME LINE」に出演します

TIME LINE-今日のニュースと考えるヒント - TOKYO FM 80.0MHz TIME LINE-今日のニュースと考えるヒント - TOKYO FM 80.0MHzタイトルのとおりですが、本日11/10(月)19:25〜19:40くらいの間、TOKYO FMさんの「TIME LINE」という番組に出演する予定です。 賛…

語らなければ、伝わらない。のか?

今、村上隆の『芸術闘争論』という本を読んでいるんですが、これがとても面白いです。いずれまた別の機会にがっつりとした感想文を書きたいと思っているのですが、今回はこれを読んで考えた、ちょっと軽めのことをメモしておきます。 マルセル・デュシャンの…

東京の美術館の、大きな大きな問題点

私のなかでけっこう長くひっかかっていた問題があったのですが、「でもまぁ、これたいしたことじゃないのかな?」と思って、表立ってはあまり深く考えてこなかったんですね。でも先日とある本を読んでいたら、まさに私がひっかかっていたその問題が出てきて…

「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」。

横浜トリエンナーレ2014っていう美術展が8月から11月3日(月)まで開催されているんですが、行こう行こうと思ってダラダラしていたらあっという間に10月下旬になってしまったので、先日ようやくこれに行ってきました。3年に1度開かれる横浜トリエンナーレ、…

「全部信じる必要はない」を教えてくれる高城剛

私のまわりの気になる方々で、ハイパーメディアクリエイター? の高城剛氏にシンパシーを感じているらしい人が多かったので、「どれどれ」と彼の本を数冊手にとってみました。読んでみたのは、『白本』、『私の名前は、高城剛。住所不定、職業不明』、『モノ…

宮台真司『愛のキャラバン』に見る、人間の2種類。

「人間は、2種類に分けることができる。○○な人間と、××な人間だ。」っていうフレーズはよく聞きますけども、私のなかで最近ヒットしたのは、『宮台真司・愛のキャラバン――恋愛砂漠を生き延びるための、たったひとつの方法』のなかで語られていた、以下の分け…

『ニンフォマニアック Vol.2』公開前に観た『メランコリア』

ラース・フォン・トリアー監督の『ニンフォマニアック Vol.1』が公開中です。中学生のときに『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を観たとき以来のトリアーファンである私は、公開初日にわくわくしながら観に行きました。こちらの映画の感想は、以前書いています…

自分に適した場所にたどり着くにはどうすればよい?

私が(チェコ好き)としてインターネット上で活動を始めたのは、2012年の5月です。では、それ以前はどこで何をしていたのかというと、少なくともインターネット上では、どこでも何もしていませんでした。アンチSNSな態度をとっていたので、Twitterもやってい…

『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』を読んだ

未だに電子書籍を読むのに適したタブレット端末的なものを持っていない私なんですが、その理由の1つに、「私が読みたい本の8割くらいはKindle版が出ていない」というのがあります。でもきっと、あと何年か待ったらこういう状況は改善され……というか、電子書…

『ニンフォマニアック』は、“女性のセクシュアリティの物語”ではない。

デンマークの鬼才、ラース・フォン・トリアーの新作映画『ニンフォマニアック』が公開になったので、公開初日にいそいそと観に行ってきました。本作は全体で4時間という大長編映画ですが、Vol.1とVol.2に分かれており、現段階ではまだVol.1のみの公開となっ…

コンテンツがどんどん短くなる世の中なので、「長回し」を撮れる映画監督はたぶん最強になる

タイトルでほぼ全ていってしまったので、以下は補足説明なんですけども。最近の流れを見ていると、多くの人に好まれるコンテンツというのは、どんどん短く、あるいは直感的に理解できるようなものへと変化してきているようです。文章であれば字数が少なけれ…

『優雅な生活が最高の復讐である』にブログのサブタイトルを変えようかと思った話。

以前「退屈は人を殺す『グレート・ギャツビー』と『ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック』 - (チェコ好き)の日記」というエントリを書いたとき、はてなブックマークのコメントで、スコット・フィッツジェラルドのフランス時代について書かれた『優雅な…

SNSは21世紀のコーヒーハウス?

私はもともとお酒は飲めない、タバコも吸わない、その他の嗜好品の類もあまり好まず、エンドレスで麦茶かウーロン茶を飲んでいるという面白味のない人間なのですが、最近自分のまわりでにわかにコーヒーが流行り出しているようなので、その流れにのって、生…

旅行に行けば行くほど、行きたい場所が増える罠

8月にニューヨークに旅行に行ったんですが、その旅行記を全11回にわたり、かなりしつこく書いてしまいました。 【NYひとり旅/1】成功と失敗談 AirbnbとUberの利用所感 - (チェコ好き)の日記 【NYひとり旅/2】メトロポリタン美術館の珍品と、「何でそれ作ろう…

『ここは退屈迎えに来て』ーーファスト風土の“退屈”から抜け出すには

「ファスト風土」とよばれるような土地を舞台にした話題の小説があるという話は前々から聞いていたのですが、このたび勇気を振りしぼって、山内マリコ氏の『ここは退屈迎えに来て』を読んでみました。ここは退屈迎えに来て (幻冬舎文庫)作者: 山内マリコ出版…