チェコ好きの日記

もしかしたら木曜日の22時に更新されるかもしれないブログ

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

村上春樹『女のいない男たち』 全作品レビュー

村上春樹の短編集『女のいない男たち』、読み終わりました。告知が出た瞬間にamazonで予約し、発売日におうちに届き、1日1短編くらいのペースで読み切りました。 「発売日前に予約して読む」というスタイルで最新作を読んでいるのは、私にとっては現状、村上…

もうけっこうな大人なのに、いまだに学生時代の夢を見るのはなぜかしら

私は今年27歳なんですが、いまだに学生時代の夢をよく見ます。どれくらいの頻度で見てるかというと、正確に数えているわけではないですが、感覚値としては月に2回くらい。「学生時代」とはいっても、設定はいつも同じで、私は決まって中3なんですよね。それ…

G・ガルシア=マルケスに合掌 まずは『エレンディラ』を読んでみては?

先日、ノーベル賞作家のG・ガルシア=マルケスが亡くなったというニュースがかけめぐりました。 http://www.asahi.com/articles/ASG4L20YSG4LUEHF001.html ご冥福をお祈りする代わりに、今回はこのガルシア=マルケスについて、私が思うところを語ってみよう…

手帳に書いておくと絶対面白いからおすすめなこと

私は年の変わり目、1月始まりの手帳(ほぼ日手帳オリジナル)を使用しているので、4月になったからといって特に変わったことはないんですが、なかには年度の変わり目である4月始まりの手帳を使っている人もいるかもしれません。新しい手帳使うのってわくわく…

私が愛しているイタリアの教会・修道院5選

毎年、あったかくなってくると私のなかの“旅行欲”がむくむくとわき起こってしまってほとほと困っているわけですが、もうすぐGWですね。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。突然ですが、私はイタリアが好きです。なかでもいちばん好きな都市は、やはりロー…

不健全な精神は健全な身体に 『家めしとは、最高のごちそうである。』とか、ポテトサラダとか

作家の村上春樹がせっせかせっせかとマラソンで努力されている話は、けっこう有名だと思います。彼は、個人・村上春樹の健康のために走っているというよりは、小説家・村上春樹として、より良い小説を創り出すために走っている、という部分が強い印象を受け…

マルセル・デュシャンの便器が変えたもの

都内の美術館だと、私は東京都現代美術館とか原美術館が好きなんですが、何でかなぁと考えたら、たぶん比較的空いてるからじゃないかと思うんですよね。で、何で空いているかといえば、おそらくこれらの美術館が取り扱っている展示品が、「現代美術」だから…

『失恋ショコラティエ』に見る、私的少女マンガ考

「面白い」「イライラする」「石原さとみが」などと評判になっていたので、マンガ『失恋ショコラティエ』を7巻まで読んでみました。ドラマのほうはすごいとばしながら第1話を見ただけなので、今回のエントリは基本的に原作であるマンガ版のみについて言及し…

ウンベルト・エーコ『醜の歴史』に加えたい、ニッポンの至宝

ウンベルト・エーコの著作に、『醜の歴史』という本があります。西洋社会において何が「醜い」とされてきたのか、絵画や文学、ポスターなどからその概念の歴史を探るという、とても気持ち悪くて面白い本です。醜の歴史作者: ウンベルトエーコ,Umberto Eco,川…