チェコ好きの日記

もしかしたら木曜日の22時に更新されるかもしれないブログ

「マイナビ学生の窓口」で冒険(たび)に出たくなる本5選を考えました。

こちらの記事が8月末に公開されています。5冊ともお気に入りの本ばかりなので、よかったらチェックしてみてください。gakumado.mynavi.jp以下は、こちらの記事のあとがき的な内容です。 旅ができない時期の冒険(たび) 長期休暇といえば旅だけど、今年は海…

「あの頃は本当に楽しかった」と語るパタゴニア原住民のこと(後編)

前編はこちら。アルゼンチン・チリのパタゴニア地方について書いている途中である。aniram-czech.hatenablog.com 「一人ぼっちで闇の中に放り出されたとき、大切なのは焦らずに、まず心に大きな白地図を描くこと。そこに知識をひとつずつ当てはめていく。そ…

愛が暴走するカトリック系テーマパーク「ティエラ・サンタ」in ブエノスアイレス

4月にアルゼンチンとチリに行っていたことはすでに書いているけれど、今回はその中でも、ブエノスアイレスにあるカトリック系テーマパーク(という名称はたぶん存在しないが、そうとしか呼びようがないので)「ティエラ・サンタ」について個人的メモを兼ねて…

世界の果てには何があると思う?

Netflixでやっている『ビハインド・ザ・カーブ』を、見よう見ようと思っているうちに出発の日となってしまい、結局この番組を、旅行中にちまちまと見ている。『ビハインド・ザ・カーブ』は、「地球は実は球体ではなく、平面なのではないか?」と考える人たち…

【感想】『ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと』

これは前々から思っていたことだけど、実は「カルチャーショック」よりも、「逆カルチャーショック」のほうが、3倍くらいショッキングだったりしませんか? 自分が他の文化圏を旅して異なる文化に触れたそのときよりも、異なる文化に数週間浸かってみて自国…

いろいろなお知らせと「Twitterでやれ」と思うこと

お知らせと日記です。 お知らせ① DiGITALISTで「旅」について考える連載を始めました project.nikkeibp.co.jp今ある「旅」のイメージって、娯楽であったり仕事と関連してるカッコイイやつだったり自分探しだったり……みたいなのが主だと思うのですが、私たち…

秘密のイタリア、極私的ディープコレクション11

イタリアを旅行していると、ときどき「人間とは、何と罪深い存在なのか」と目眩がする瞬間がある。 雑事に追われる凡庸な一般人である私たちは、日常において知らず知らずのうちに、己の限界を設定してしまう。よりよく、健全に、罪なき存在として生きようと…

謎に包まれたイタリアの小さな村「スカンノ」への行き方・帰り方ガイド、そして珍道中

イタリアの山奥にひっそりと佇む、「スカンノ」という小さな村がある。 イタリアの山奥にあるガイドブックにほぼ載らない小さな村、スカンノ。写真家のアンリ・カルティエ=ブレッソンやマリオ・ジャコメッリがここを訪れて有名な作品を遺してるので、来て…

南イタリア旅行で訪れた都市とかツイートのまとめ

3月末〜4月上旬までの2週間、南イタリアとマルタ共和国へ旅行に行っていた。 どうでもいいことだけど、私、なんとなく自分のしていることを「旅」と表記するのは小っ恥ずかしい気がしていて、文字数に制限があるTwitterなどではその限りではないが、なるべく…

アヘンで人は幸福になれるか?

世の人の苦悩は、たいてい「欲望と現実のギャップ」から生まれる。たいていっていうか、100%そうかも。モテたいのにモテないとか、結婚したいけど相手がいないとか、お金がいっぱい欲しいのにお金がないとか、好きなことを仕事にしてガンガン稼いでモテまく…

バリ島旅行記に関するまとめと宿情報などなど

長々と書いていたバリ島旅行記、ブログエントリとnoteの記事をすべてまとめました。見逃している方も、時間のあるときに改めて読んでみてくれたら嬉しいです。また、今回利用した船やツアー会社の情報も追記しているので、バリ島を旅される方は参考にしてく…

【6】灼熱のジャカルタと信用できない警官

バリ島旅行記、これで最後。念のため確認すると、ここまでのルートは、成田→シンガポール→バリ島→ギリ・アイル→ロンボク島と来ている。そして、私はロンボク島の空港からジャカルタに移動した。 【5】ロンボク島の神様 - チェコ好きの日記 ジャカルタには現…

【5】ロンボク島の神様

バリ島旅行記の続き(しかし、繰り返すが正確にいうともう「バリ島旅行記」ではない)。バリ島から船で2時間のところにあるギリ・アイルという島に行き、そこからさらにボートで10分、ロンボク島という島に行った。 【4】ギリアイルの停電する夜 - チェコ好…

【4】ギリアイルの停電する夜

バリ島旅行記の続き(正確にいうともうバリ島じゃないが)。 【3】ウォレス線をこえて、バックパッカー・アイランド - チェコ好きの日記 バリ島からフェリーで2時間、ギリアイルという島にやってきたものの、何せ一周しても徒歩1時間というとても小さい島だ…

【3】ウォレス線をこえて、バックパッカー・アイランド

バリ島旅行記の続き。 【2】私は島とセックスできただろうか? - チェコ好きの日記 バリ島を歩いていると、ここでは神様を信じることが、とても自然なことなんだとわかる。バリ島というか、インドネシアでは全体としても多くの人が何らかの宗教を信仰してい…

【2】私は島とセックスできただろうか?

バリ島旅行記の続き。 【1】サイババの弟子に未来を占ってもらってきた。 - チェコ好きの日記 バリ島の伝統的呪術師「バリアン」のいまいちすっきりしない占いを体験した日の夜、私はガイドのワヤンさんにすすめられ、ウブドの中心地で伝統芸能のケチャダン…

祈る人々

2010.イタリア.トスカーナ 2016.イスラエル.エルサレム 2016.イスラエル.エルサレム 2016.イスラエル.エルサレム 2016.イスラエル.エルサレム 2016.イスラエル.エルサレム 2016.イスラエル.エルサレム 2016.パレスチナ自治区.ベツレヘム 2016.インドネシア.…

【1】サイババの弟子に未来を占ってもらってきた。

私が今年いちばん感動した本について。:国分拓『ヤノマミ』 - チェコ好きの日記 前回の書評でフライングして始まっているのだけど、11月に、バリ島を中心にインドネシアを旅行してきた。なぜバリ島だったのかというと、友人の結婚式があったからという真人…

私が今年いちばん感動した本について。:国分拓『ヤノマミ』

シンガポールを発った飛行機がバリ島のングラライ空港に向かっているとき、私は席で目元にウェットティッシュを当て、赤く腫れた目をごまかすのに必死であった。そしてその不自然な様子を、隣の席(正確には隣の隣の席。真ん中の席が空席だった)に座ってい…

【文章なし】写真で振り返る中東旅行

長々長々と書いてきた中東の旅行記(そう、私は旅行記を書くといつも長い)ですが、最後に思い出深い写真をいくつか貼っておこうと思います。ブログおよびnote未公開写真です。以下より先は文章ないので、「いつもコイツの話なげぇーんだよな」という方でも…

【中東旅行記/最後】オーパーツを見逃したアテネ

旅行記の続きです。今回分で、一応旅行記が終わりです。前回分はこちら。aniram-czech.hatenablog.comといっても、メインのつもりで想定していたイスラエルを出た後に訪れたギリシャのアテネは、私のなかでは完全な「おまけ」という位置付け。ギリシャはギリ…

【中東旅行記/7】パレスチナ自治区と、Banksy 

旅行記の続きです。前回分はこちら。aniram-czech.hatenablog.com私がこの旅行のメインとして考えていたのは、前回も書いたようにイスラエルのエルサレムです。もちろん、エルサレムに行かずしてこの旅行はなかったと思いもするのですが、エルサレムに次いで…

【中東旅行記/6】イスラエル、エルサレムとテルアビブ

旅行記の続きです。今回と、次回のパレスチナ自治区編と、最後のアテネ編で旅行記は終わります。前回分は以下。aniram-czech.hatenablog.comイスラエルは、今回の旅行のメインとして考えていた場所でした。が、みなさんご存知のとおり、イスラエルは現在でも…

【中東旅行記/5】ヨルダン・ペトラ遺跡の砂漠感

中東を中心に旅していた旅行記の続きです。前回分は以下。aniram-czech.hatenablog.comリアルタイムの旅行記はnoteで書いていました。 旅の製図法|チェコ好き|note 下記のようなルートで旅行をしていたのですが、タンジェ→シャウエン→マラケシュと進んだモ…

【中東旅行記/4】マラケシュの悪夢 〜あと、砂漠に行きたい〜

かなりのんびりペースで更新している旅行記です。前回分はこちら。 aniram-czech.hatenablog.comちなみに、たまに誤解されている方がいて紛らわしくて申し訳ないと思うのですが、私は3月半ばには日本に帰ってきておりますので、今外国にいるわけではありませ…

TBS『クレイジージャーニー』は〈クソ面白い〉以外に形容のしようがない

私、アラサーの女性なんですね。もういい加減大人なので、「クソ」とかいうのは品がないなって思うときもあるんですよ。私のなかで「言葉遣いを直そう問題」は昨年から度々浮上していて、まったく気にしていないわけじゃないんです。だけど、世の中には「ク…

【中東旅行記/3】タンジェとシャウエンの青いまち

今回は余計な話題をはさまずに、普通にストレートに旅行記を書くことにします。ちなみに、前回の話がどこまでで、今回の話がどこからかというと、前回までで一応スペイン編は終了しました。今回は、ジブラルタル海峡(下の地図でスペインからモロッコに矢印…

【中東旅行記/2】精神的な余裕がないときにする「何か」。

先日、とある方から質問を受けて、「おお、そうか!」と思ったことがあります。その方は、「(あなたがやっているような)旅行とか芸術鑑賞とかっていうのは、精神的な余裕があるからできることですよね? 精神的な余裕を保つために、何か心がけていることは…

【中東の旅/1】自己肯定感を高めたかったらイタリアに行けばいいじゃない

……と、タイトルにあることは半分本気でありつつも半分冗談なんですけど、私は「自己肯定感」という言葉はあまり好きではありません。「またその話かー」と思ってしまうからです。しかし、「またその話かー」となるということは、私を含めた現代の日本の一部…

旅好きか否かって、血液型の話みたいなものでしょう

フランツ・カフカの名前は、20世紀を代表する作家の名前としてあげることができると思います。有名な話ですが、カフカはチェコ出身のユダヤ人で、プラハ市内の保険局に勤めながら小説を執筆していました。しかし、この人は闇が深すぎたのかなんなのか、ほぼ…