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チェコ好きの日記

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映画史的に重要らしい映画リスト50本

映画

私は大学および大学院時代、映画学を専攻していました。そのため、学校内外を問わず、学生時代は寝ても覚めても映画を観ているような生活を送っていました。

でも、私はこのブログではあまり映画について語りたくありません。なぜかというと、ガチの専門分野なだけに「こんなことしか書けないの?」とか思われてしまったら本気で凹むからです……。あと大学院時代に、教授陣に毎日のように「君は大学で4年間も映画を観てきてこんなことにも気付かないわけ」みたいなことをいわれまくったので、映画について語ることが若干トラウマになっている側面もあります。

けれど、最近「チェコ好きさんは学生時代、大学でどんな映画を観ていたんですか?」とか「映画史的に重要な映画のリストが欲しいです」みたいなメールを数通いただく機会があったので、個人個人に返信するのもいいけど他にも需要があるかもしれないと思い、今回は「映画史的に重要だとされている映画50本のリスト」を思い切って作ってみることにしました。洋画も邦画も混ざっています。

「映画史的に重要とされている」というところをポイントにしたかったので、私の主観は極力入れていません。あと、さすがに1つ1つYouTubeの動画を貼っていられないので、タイトルと監督を並べただけの無味乾燥なリストです。でもそれだけというのもどうかと思ったので、私のおすすめというか個人的に好きな映画10本には★マークをつけてみました。

映画史という観点から映画を観てみるとどうなるんだろう?と気になる方や、海外のお友達と映画の話題で盛り上がりたい!という方がいたら、参考にしてもらえるのではないかと思います。

一部入手困難なものもあるかもしれませんが、だいたいのものはAmazonで買えるみたいです。製作年順に並べています。

タイトル 監督 製作年
1 戦艦ポチョムキン セルゲイ・エイゼンシュタイン 1925
2 キートン将軍 バスター・キートン 1926
3 メトロポリス フリッツ・ラング 1926
4 裁かるるジャンヌ カール・テホ・ドライヤー 1928
5 Vampyr カール・テホ・ドライヤー 1931
6 生まれてはみたけれど 小津安二郎 1932
7 赤西蠣太 伊丹万作 1936
8 モダン・タイムス チャーリー・チャップリン 1936
9 赤ちゃん教育 ハワード・ホークス 1938
10 ★鴛鴦歌合戦 マキノ正博 1939
11 ゲームの規則 ジャン・ルノワール 1939
12 駅馬車 ジョン・フォード 1939
13 独裁者 チャーリー・チャップリン 1940
14 市民ケーン オーソン・ウェルズ 1941
15 カサブランカ マイケル・カーチス 1943
16 婦系図 マキノ正博 1942
17 無法松の一生 稲垣浩 1943
18 美女と野獣 ジャン・コクトー 1946
19 羅生門 黒澤明 1950
20 めし 成瀬巳喜夫 1952
21 雨月物語 溝口健二 1953
22 裏窓 アルフレッド・ヒッチコック 1954
23 フェデリコ・フェリーニ 1954
24 大人は判ってくれない フランソワ・トリュフォー 1959
25 いとこ同志 クロード・シャブロール 1959
26 勝手にしやがれ ジャン=リュック・ゴダール 1959
27 サイコ アルフレッド・ヒッチコック 1960
28 日本の夜と霧 大島渚 1960
29 ジャンヌダルク裁判 ロベール・ブレッソン 1962
30 8 1/2 フェデリコ・フェリーニ 1963
31 ★赤い砂漠 ミケランジェロ・アントニオーニ 1964
32 気狂いピエロ ジャン=リュック・ゴダール 1965
33 ★昼顔 ルイス・ブニュエル 1966
34 刺青 増村保造 1966
35 ひなぎく ヴェラ・ヒティロヴァ 1966
36 殺しの烙印 鈴木清順 1967
37 ローズマリーの赤ちゃん ロマン・ポランスキー 1968
38 エロス+虐殺 吉田喜重 1969
39 書を捨てよ 町へでよう 寺山修司 1971
40 惑星ソラリス アンドレイ・タルコフスキー 1972
41 ラストタンゴインパリ ベルナルド・ベルトリッチ 1972
42 燃えよドラゴン ロバート・クルーズ 1973
43 旅芸人の記録 テオ・アンゲロプロス 1975
44 エル・スール ヴィクトル・エリセ 1983
45 ★ノスタルジア アンドレイ・タルコフスキー 1983
46 ストレンジャー・ザン・パラダイス ジム・ジャームッシュ 1984
47 子供たちの王様 陳凱歌 1987
48 ポンヌフの恋人 レオス・カラックス 1991
49 春香伝 林権澤 2000
50 実録・連合赤軍 あさま山荘への道 若松孝二 2008

好きなことを専門にするのは難しかったです

「好きなことは仕事にしないほうがいい」というようなことを主張している人がたまにおりますが、それとおそらくほぼ同じ理屈で、「好きなことを専門にする」っていうのもどうなのかなぁ、難しかったなぁというのが、“好きなことを専門的に学んでしまった”人間としての感想です。もし中学生や高校生に進学についてアドバイスを求められたら、否定はしないけれど、推奨もしません。

映画学はずっとやりたかったことなので、大学の勉強はすごく楽しかったのですが、一方で“批評家目線”みたいなものが骨の髄まで行き渡ってしまい、映画を観るときは常に「私はこの映画から何を導き出さなければいかんのか」「映画史的にどう位置づけるべきなのか」みたいなことを考えてしまいます。これはすごくプレッシャーだし、観た後どっと疲れます。

なので、社会人になった今は、実は映画を観ることをちょっとお休みしています。*1たぶん数年後にはまた復活して、狂ったように映画を観出す日々がまた始まるんじゃないかという気はするんですけれど。とりあえず今は、美術やクラシック音楽の勉強をしたり、文学のことを考えたりするほうが気楽で楽しいです。

★★★

50本のリストに入っている映画はどれもとてもいい映画なので、お時間のある方はAmazonやお近くのTSUTAYAで探してみて下さい。ジャームッシュとかは、映画好きのなかではベタなんだけどやっぱりいいなぁと思います。

JIM JARMUSCH - STRANGER THAN PARADISE ...

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*1:とはいえ、卒業後もガンガン映画を観ている同級生もいるので、ただ単に私がダメだったという可能性は大いにあります。