だいぶ事後報告ですが、6月の「文化系トークラジオLife」に出演していました。以下のリンクから聴くことができます。テーマは「3日目の休日、何をしようか?」。
ちょくちょく申し上げているように、私は2016年からずっと週休3日制の働き方をしております。会社で週4働き、1日を文筆業の仕事のために使っているので、実質週5で働いているってことでは? って気もするのですが、6年続けているだけあって、この働き方は私自身にとても合っているようです。
学生時代、私は「働きたくなかったから」を動機に文系大学院に進学(入院)するという世の中をナメきったアホだったわけですが、なぜ働きたくなかったのかというと、当時の私は「働く=週5で会社に行く」ことだと思っていたからだな、と今ならわかります。
まさか世界がコロナウィルスによって一変するなんて思わなかったし、「週5で会社に行く」以外の選択肢を与えてくれる企業と出会えるとも思っていなかった。でも、もしも週4や週3でいいなら、あるいは電車に乗って会社に出勤しなくてもいいなら、私はむしろ「企業(組織)に所属して一定の収入を確保しつつ働く」のが性に合ってる人間なのだと、35歳になった現在ではわかるようになりました。なぜならコミュ障だからです。フリーランスとして、自分で人脈を開拓しつつ、毎月新しい人と顔を合わせるような生活は私には無理。さらに言えば、毎月収入に大きな変動があるとか、いつ収入が断たれるともわからない状況で働くのも無理。でもコラムやブログの文章を書く仕事は好きだし、会社以外の場での(広義の)仕事仲間もちょっとは欲しい。ということで、わりとわがまま放題を言っているなと思うのですが、地頭が悪い上にたいした才覚はなくとも、地道に探っていればこんな世界線にたどり着けるという一例だと考えてもらえればいいなと思ったりしています。
というか、週4〜3でいいなら、私はむしろどこかの組織に所属していたい(=適度に距離が保たれた人間関係を継続的に持っていたい)人間なので、今の働き方をあと20年くらい続けて、50代後半くらいからは週2で会社勤務とかにして、書き物の仕事も細々とずっと続けて、そのまま75歳くらいまでずっと働きたい、とか思っています。もちろん何が起きるかわからないのが人生なので今はあくまでそう「思っている」だけですが、こうして考えると私はけっこう「会社組織で働く」のが好きなようです。学生時代の自分が聞いたらびっくりするだろうな。でも付き合い方の濃度を変えるだけで「絶対やだ、大嫌い」と思っていたものが「むしろけっこう好き」になるのだから、本当に、選択肢は多様であるべきだと思います。すべての人にとって。
「働く=週5で会社に行く」だと思っていて、それを苦痛に感じている人も、「働く=週4決まった時間に自宅PCの前に座る」だったりとか、「働く=週32時間好きなように時間を使って作業する」になったら、それほど苦痛ではなくなったりするかもしれない。むしろ、働くことが楽しくなったり、人生が充実し始めるかもしれない。私はたいしたことはしゃべっていませんが、このラジオを聴いてくださった方が、そんなことを考えてくれたらいいなと思います。