チェコ好きの日記

もしかしたら木曜日の22時に更新されるかもしれないブログ

映画

旅をすることで人生は変わる フィエーゾレ編

大学4年間と、大学院2年間、計6年間を映画の研究に費やしたという、稀有な(無謀な)経歴の持ち主な私。「おすすめの映画は?」と聞かれれば、もちろん「ヤン・シュヴァンクマイエル」と答えたいところだけれど、(※シュヴァンクマイエルって何?という方は下記…

『MEDIA MAKERS』僕は映画が見れない|メディアの未来と、映画祭と

もうすぐ2012年も終わりですが、今年みなさんは、何本くらい映画を見ましたか? (映画館とDVDなどを合わせて) きちんとどこかで統計をとったわけではないので感覚値ですが、年間で映画を見る量は、 少ない人で0~1本、ふつうの人で2~9本、10本以上だと「多…

さよなら、若松孝二

映画監督の経歴をよく見てみると、出身がピンク映画だったりすることが、意外に多いです。ピンク映画とはもちろん、エロい映画のことです。最近はその役割のほとんどをアダルトビデオが負っているため、「映画館でピンク映画を見る」という機会を、一般の人…

ジャン=リュック・ゴダール だれもが1度はとおるみち。

中学生〜大学生くらいのとき、「みんなとはちょっとちがう私(オレ)」を演出しようと思ったことがある人はいますか? 世間ではそれを「中2病」とよぶそうですが、この中2病の人のなかには、その演出方法が「映画にくわしい私(オレ)」、というところにたどりつ…

東京フィルメックス映画祭 人が映画を見る理由

第13回東京フィルメックスの上映作品が発表されました。 東京フィルメックスのHPはこちらです。 TOKYO FILMeX 2012 / 第13回東京フィルメックス東京フィルメックスというのは、有楽町朝日ホールで毎年11月の下旬頃に開催されている、国際映画祭です。世界中…

岩井俊二『ヴァンパイア』感想文

岩井俊二監督の最新映画『ヴァンパイア』を観てきました。岩井俊二を知らない方は、とりあえず『リリィ・シュシュのすべて』という映画で、あの蒼井優を発掘した人だ、とでも覚えていただければ。本作は、そんな岩井俊二監督の8年ぶりの長編映画です。見どこ…

ヤン・シュヴァンクマイエル 忙しいビジネスマンに、究極のシュルレアリスムを!

今回は、突然ですが、私の卒論の話をしたいと思います。このブログのタイトルにも私のIDにも、“czech”という単語が入っております。これはなぜかというと、まぁ、チェコが好きだからです。私は大学の卒論と大学院の修論で、チェコの映画を研究していました。…