チェコ好きの日記

もしかしたら木曜日の22時に更新されるかもしれないブログ

プライベートを優先したらダメなんでしょうか

自分の中でもまだあまり考えがまとまっていないのですが、本日、ちょっと気になる記事を拝見いたしました。

なぜ、女性社員は使えないのか? だそうです。 - 雪見、月見、花見。

女性社員は使えない。すぐ感情的になるし、結婚だ仕事だ子育てだと、まともに仕事に時間を割かない。権利ばっかり主張して、やるべきことをやっていない。

そんなことを思っている男性社員に対して、雪見さんは「女性社員が使えない」のは、長時間労働などの“過酷な労働条件”が女性がやらざるを得ない(多くを負担さぜるを得ない)仕事である出産や育児を妨げているからであって、その障壁さえなくなれば、男性社員と女性社員の能力差はなくなる、と主張されています。

この記事を読んだ男性の方が、いろいろ思うことがあったのか、コメント欄で雪見さんの主張に反対意見を述べられています。


その反対意見などなどを読んで、私のほうも、いろいろと思うことがありました。


私は雪見さんとちがい、論理的な文章を書くことが苦手です。
なので、感情論にしかならない部分もあるかと思います。論理が破綻しているところも、矛盾しているところもあるかもしれません。支離滅裂かもしれません。


でも、書いちゃいます。書きたいので書いちゃいます。twitterでぼやこうかと思ったけれど、140字ではとてもじゃないけど足りなそうだったので、書いちゃいます。

★★★

◆そもそも、女性は“敵”じゃないよ

こういった論争になると、どうしても「男性VS女性」という対立になってしまい、両者バチバチと目から火花を散らしてしまいがちです。(かくいう私もそうです)

「独身女性が、急な仕事が入ったにも関わらず、自分のプライベートを優先して、有給休暇を取ろうとする!」
「妊娠だ、出産だ、育児だと会社を休んで、まともに仕事をしない!」


うーん。私は、男性陣が何を怒っているのか、いまいちよくわからないのです。


予想ですけれど、有給休暇を取って、きっとその女性は旅行か何かに行くために、ホテルや飛行機を予約していたのではないでしょうか。それをキャンセルしなければならないとなったら、残念に思うのは当然です。1人旅ならまだしも、友達や恋人と予定を合わせて約束していたのなら、自分だけでなく、相手も残念に思うはずです。まして、キャンセル料なんかが発生することになってしまったら、私だったら職場の人間を殺したくなります。


でも、男性たち(と、一般化するのは良くないですが)は、それでも仕事を優先すべきだと、そうでなければチームの士気が下がると、そうおっしゃいます。それをしない女性は、意識が低い、と。

私が誤解をしていたら申し訳ないのですが、そういった男性たちの主張は、
「自分たちだって我慢しているのに、何でお前らは我慢できないんだ」
といっているように聞こえます。(違ったら、ごめんなさい。)


でも、それなら、攻撃すべき対象は、「女性」ではなく、自分を我慢させている別の「何か」になるはずですよね。

要は、みんながみんな、気持ちよく有給休暇をとれるようにすればいーじゃん、と私は思ってしまうのです。男性だって、我慢する必要はまったくないのですよ。急な仕事が入ったときにプライベートを優先して有給を取ろうとしたら、上司はいい顔をしないかもしれませんし、「ゆとり世代」とか呼ばれてしまうかもしれません。でも、いーじゃないですか、言わせておけば。あなたの大事な予定は、たとえ仕事が入ろうと何が起ころうと、やっぱり“大事な予定”なんですから。
(前もって忙しい時期であることがわかっている場合は別ですよ。あくまで、先に有給の予定があって、そこに突発的に仕事が入ってしまったら……という想定です。)

妊娠だ出産だ育児だと、女性ばかり優遇されてまともに仕事をしようとしないことに文句があるのなら、男性だって(妊娠は無理でも)出産や育児のためにしっかりと休めるよう、制度を改革する方法を考えればいいのではないでしょうか。

独身で子供もいない私は、もし隣の席の既婚男性に「子供が熱が出ちゃって……」といわれたら、喜んで休日出勤しますよ。まじで。


とにかく私は、こういった男性側の主張を見ると、「攻撃する相手まちがってるよ!」と毎回思ってしまうのです。



◆とはいえ、男性側のプレッシャーが大きいのはわかる

ところで、なぜ女性はまわりを気にせずに(?)有給をKYのごとく取って、男性はそれができないのでしょうか。

私は軽々しく「YOUも取っちゃいなよ」といってしまいましたが、実際、男性がそうすることができないのは、彼らのほうが、社会的圧力やプレッシャー、責任感を多く抱えているからだと思います。


自分がこの有給をとってしまったら、自分の出世に響くんじゃないか。そうなったら、結婚できなくなってしまうんじゃないか。妻や子を養うことができなくなってしまうんじゃないか。


私は男性になったことがないので、そのプレッシャーや“重さ”は、想像することしかできません。


「お前は女だから甘えてる!」といわれたら、一応「そんなことないよ!」と反論してみますが、まぁ、気付かずに甘えているところはあるんじゃないかと思います。私はそんなにバリバリ仕事をやっているタイプではありませんし。


でも、こればっかりは、男性になったことがないんでねー、わからないんですよ。男性の気持ちが。その社会的圧力や、“重さ”が、どんなものなのか。


だから女性は、男性が抱えているものを少しでも減らしてあげられるように、努力すべきなんだと思います。少なくとも、結婚相手に「経済力」とかを求めるのはやめよう。本当にそう思います。


男性・女性、どちらかが“一家の大黒柱”になるんではなく、車輪を両輪回して、2馬力で仕事をする。どちらかが倒れればどちらかが補って、それを交互にくり返していく。


今後の社会は、だまって見ていてもそれが一般的になっていくと思います。



◆モチベーションにバラつきがあるのは当然

これは雪見さんの記事を見るずっと前から思っていたことで、いつかブログに書こうかなーと考えていたのですが。


出来立てホヤホヤの5人~10人の組織ならまだしも、ある程度の年月を経た11人をこえる組織では、仕事へのモチベーションや熱意にバラつきがあって当然だと、私は思うんです。全員が全員、同じ志で同じ熱意をもって仕事をするなんて、ちょっと夢物語よね、と。グー○ルとか、マッキ○ゼーとか、世界的な有名企業でなら、例外はあるかもしれませんが。

自分が死ぬほど仕事を頑張っているのに、スイスイやってテキトーに帰って行くような輩を見ると、男性・女性の垣根を超えて、ふつふつと怒りがこみ上げてくる。私にもそういうときはありますし、気持ちはわからんでもないのですが、そこはやっぱり、怒っても仕方のないところだよねー、と思うんです。

何ていうか、自分の興味があるものに、相手も同じように興味があると思ったらダメだよ、というか。隣の人が、自分と同じ気持ちでいるわけないじゃないですか。

だから、もし仮に、全然仕事をしないでプライベートを満喫しようとする女性社員がいたら、彼女にとってはそれが「人生」なんでしょう。勤務時間内にしっかり働いて、法律の範囲内で権利を主張するぶんには、何ら問題はないと思うのは……まちがいかな。
 


◆まとめ

論理的な文章を書くって難しいですね……すっかり骨が折れました。

話があっちこっちに飛んでしまったので、私の主張をまとめておくと、

1・「過酷な労働条件」や「制度」こそが私たちの共通の敵なのであって、そもそも「男性VS女性」は永遠に終わらない不毛な論争だからやめよう

2・女性は男性の負担を軽くするために努力すべき。そのために、男性も意地をはらずに女性を頼って、弱音を吐いていいし、プライベートを優先させたいときはそうしたらいい。

3・人それぞれ、仕事への情熱にバラつきがあるのは当然。その人がしっかり“給料分”働いていればいいじゃない。「それだとグローバル社会で勝ち残っていけないぞ!」とお説教されてしまうかもしれませんが、勝ち残るも人生、負け沈むのもまた人生、選択の結果です。


いろいろ書きましたが、一番いいたいのは「1」です。共通の敵を見極めようと。足の引っ張り合いをするのはやめませんか?


最後に付け加えておきますと、私の頭の中はわたあめです。整合性とかはあまり期待しないでください。

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