はじめに断っておくと、私は蒼井優という女優がものすごく好きだ! というわけでは決してありません。
ではなぜこんなエントリを書こうと思ったのかというと、私が高校生から大学1〜3年くらいのときに、何となーく観ていた映画に、何となーく蒼井優が出ていることが多いことに気が付き、動画を見ていたらふと懐かしくなったからです……。
別にファンというほどではないんですが、見直してみるとやっぱりかわいいじゃないか、蒼井優! と、キュンとしたのです。
今回は、そんな蒼井優が出ていて、かつ私が当時それなりに好きだった映画を5つ選んでみました。けれど、はっきりいってどれも映画としての完成度は、そこまで高いとは思えません。
というか、中2病丸出しで恥ずかしい映画ばかりなのですが、
いいんです、懐かしかったんだもの。
青春時代にこれらの映画を観た経験がある方は、一緒に恥ずかしさのあまりのたうちまわったり、当時のことを少し思い出してみませんか。
観たことがない方は、新たな蒼井優の魅力を発見していただけると幸いです。
1 リリイ・シュシュのすべて*1
一人の少女が自殺するまで 「リリイ・シュシュのすべて」 - YouTube
まず、蒼井優について語るならやはり彼女の映画デビュー作である『リリィ・シュシュのすべて』を外すことはできません。
監督は、その後も何度も蒼井優と組むことになる岩井俊二。
まだまだあどけない蒼井優が演じるのは、援助交際をして、そのお金を同級生にまきあげられている津田詩織ちゃん。
蒼井優の、こちらを軽蔑したようにふっと見る目線や、川に飛び込んでずぶ濡れになって泣くところが、痛々しくてたまりません。反対に、制服を着て頬杖をついてにこっと笑っているところは、かわいくてたまりません。
ちょっと鬱っぽい雰囲気が当時の中高生の心を鷲掴みにした作品だと思うのですが、レイプのシーンなどは本気で「げげげ」という感じなので要注意。
大人になった今、また見てみようかなぁと思ってしまう作品です。
2 害虫
2作目は、塩田明彦の『害虫』を選んでみました。こちらも、鬱っぽい雰囲気が今となってはちょっと恥ずかしいですが、ナンバーガールの音楽ととてもマッチしていていい映画だなぁと思います。
予告編だと、主演の宮崎あおいばかりが出てきてしまって蒼井優がちょっと見えにくいのが難点です。宮崎あおいは、母親が自殺未遂をしてしまった不登校の少女サチコを演じているのですが、蒼井優はそのサチコの友人という設定です。
『害虫』の蒼井優は、バトンをくるくるまわしたり、サチコと並んで廊下を歩いたりしているところがかわいいな〜と思ってしまいます。
3 クワイエットルームにようこそ
『リリィ・シュシュ』と『害虫』はあどけない感じの蒼井優でしたが、ちょっと時代を進めます。『クワイエットルームにようこそ』に登場するのは、最近のおなじみの蒼井優ですね。
松尾スズキが監督の本作、正直ストーリーが私好みではないのですが、蒼井優がかわいいという理由だけでもう一度観たくなってしまう映画です。
ナチュラルな印象の強い蒼井優ですが、予告編を観てもらうとわかるとおり、この映画ではどぎついロック少女。この拒食症のミキを演じるために、体重を7キロ落としたそうです。
ロックな蒼井優がぶっきらぼうにしゃべったり、笑ったりしているのを観ると心が和みますよ。
4 人のセックスを笑うな
4作目は『人のセックスを笑うな』を選んでみましたが、タイトルにひるんではいけません。映画が原作を超えることってなかなかないと思うのですが、本作に関しては、山崎ナオコーラの原作を超えています。井口奈己の長回しが冴えすぎていてコワイです。
蒼井優が演じるのは、松山ケンイチ(みるめ)に片思いをしているえんちゃん。みるめはユリ(永作博美)と不倫をしているのですが、連れ立って歩く2人を発見して蒼井優が「あーー!!」って叫ぶところとかが好きです。あと、予告編には出てきませんがユリに「みるめくんとはアソビですか?」って聞くところも。永作博美の夫役のあがた森魚もいい味出してます。
この映画は、長回しと、キャスティングの勝利ですね。
5 百万円と苦虫女
最後は、タナダユキ監督の『百万円と苦虫女』にしてみました。蒼井優は、ひょんなことから前科持ちになってしまった主人公の鈴子を演じています。
予告編には出てきませんが、蒼井優が刑務所を出るときに「シャバかぁ……」とつぶやくところが好きです。あと、前科持ちになった鈴子に興味本位で根掘り葉掘り事情を聞いてこようとする同級生たちに、スーパーで買った商品を投げつけて「お前ら全員死ね!!」っていうところも、当時名シーンだと思っていました。
本筋とは関係ないですが、『クワイエットルーム』のときの蒼井優よりこちらの蒼井優のほうがガリガリに見えるのは私だけでしょうか。もうちょっとふっくらした状態で撮ったほうがよかったんじゃないかと思います。腕の細さが気になってとストーリーに集中できなかったシーンがありました。←?
★★★
並べてみると、どれもやっぱり蒼井優じゃないと演じることができない役だよなぁ、と感慨にふけってしまう私です。(ただし、『害虫』に関しては宮崎あおいと蒼井優が逆でも良かったような気はする)
『ハチミツとクローバー』や『フラガール』を入れようか迷いましたが、サブカルクソ野郎だった私の青春時代を尊重したかったので、この5作品を選びました。でも、『フラガール』の蒼井優も捨てがたかったです。
でも、もし一番を選べといわれたら、私はやっぱり『リリィ・シュシュ』の蒼井優ですかね。危なっかしくてすごいかわいい。
昔観たきり忘れていた映画について、思い出してみると懐かしくなるのでおすすめですよ。
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*1:リリイの「イ」って大文字だったんですね。「ィ」と勘違いしておりました。