チェコ好きの日記

もしかしたら木曜日の22時に更新されるかもしれないブログ

中東

人を呪ったっていいじゃない

トルコの民間信仰で、「ナザールボンジュウ」という青い目玉のお守りがある。「トルコの」といったものの、私はこれを、ギリシャでも見たしイスラエルでも見たしヨルダンでも見たしモロッコでも見た。ちょっとうろ覚えだけど、確かスペインにもあった気がす…

砂漠とトルコと東京ジャーミー

1年前くらいからずっと行きたいと思っていた、代々木上原にある日本最大のイスラム教モスク、東京ジャーミーでお昼の礼拝を見学してきました。見学に予約は不要で、金額も無料です。お昼の礼拝を見学するためには、土日の14:30にその場にいればOK。館内を軽…

【文章なし】写真で振り返る中東旅行

長々長々と書いてきた中東の旅行記(そう、私は旅行記を書くといつも長い)ですが、最後に思い出深い写真をいくつか貼っておこうと思います。ブログおよびnote未公開写真です。以下より先は文章ないので、「いつもコイツの話なげぇーんだよな」という方でも…

【中東旅行記/7】パレスチナ自治区と、Banksy 

旅行記の続きです。前回分はこちら。aniram-czech.hatenablog.com私がこの旅行のメインとして考えていたのは、前回も書いたようにイスラエルのエルサレムです。もちろん、エルサレムに行かずしてこの旅行はなかったと思いもするのですが、エルサレムに次いで…

【中東旅行記/6】イスラエル、エルサレムとテルアビブ

旅行記の続きです。今回と、次回のパレスチナ自治区編と、最後のアテネ編で旅行記は終わります。前回分は以下。aniram-czech.hatenablog.comイスラエルは、今回の旅行のメインとして考えていた場所でした。が、みなさんご存知のとおり、イスラエルは現在でも…

【中東旅行記/5】ヨルダン・ペトラ遺跡の砂漠感

中東を中心に旅していた旅行記の続きです。前回分は以下。aniram-czech.hatenablog.comリアルタイムの旅行記はnoteで書いていました。 旅の製図法|チェコ好き|note 下記のようなルートで旅行をしていたのですが、タンジェ→シャウエン→マラケシュと進んだモ…

【中東旅行記/4】マラケシュの悪夢 〜あと、砂漠に行きたい〜

かなりのんびりペースで更新している旅行記です。前回分はこちら。 aniram-czech.hatenablog.comちなみに、たまに誤解されている方がいて紛らわしくて申し訳ないと思うのですが、私は3月半ばには日本に帰ってきておりますので、今外国にいるわけではありませ…

【中東旅行記/3】タンジェとシャウエンの青いまち

今回は余計な話題をはさまずに、普通にストレートに旅行記を書くことにします。ちなみに、前回の話がどこまでで、今回の話がどこからかというと、前回までで一応スペイン編は終了しました。今回は、ジブラルタル海峡(下の地図でスペインからモロッコに矢印…

自爆テロって、どんな人がやるんだろう? 『パラダイス・ナウ』

先日4月16日から、『オマールの壁』という映画が渋谷アップリンク等で公開されています。『オマールの壁』ってどんな映画? という人は、よろしければ以下をご覧ください。aniram-czech.hatenablog.comそれで、『オマールの壁』と同じハニ・アブ=アサド監督…

よくある三角関係の話……にならなかった話、『オマールの壁』

男の子二人と、女の子が一人いるんですよ。三人は幼馴染なんですが、男の子二人がそろって一人の女の子が好きなわけです。まあ、よくある話ですね。だけどこの一人の女の子もちょっといけないところがあって、二人の気持ちを知っていながらどっちつかずの態…

「帰る場所がない」を考える中東の旅/あと、電子書籍が出ます

旅行に行きました。今回は少し長い旅で、期間は1ヶ月弱。その間でまわった国は、スペイン、モロッコ、ヨルダン、イスラエル、ギリシャの5カ国です。なぜこのルートだったのかというと、理由は後付けでもある(だから関係ない場所も多少含まれている)のです…

美しい歌声をもつ者は、やがて惨たらしい死を遂げる/ポール・ボウルズ『優雅な獲物』

ニューヨーク出身、のちにモロッコのタンジェへ移住した作家、ポール・ボウルズに激ハマリしています。異郷・北アフリカの猟奇と野蛮を好んで描くグロテスクな作家、といった偏見が強いボウルズですが、彼が描く異郷の物語は、どこか普遍性を持っているよう…

ユダヤ人の定義不可能性/四方田犬彦『見ることの塩』ほか

もしバスに乗るならば、なるべく後部座席に坐ること。ガラスの近くには身を置かないこと。爆弾犯人は大概、バスに乗車しようとした時点で誰何され、次の瞬間に起爆装置のボタンを押すから、前方の乗車口付近に坐っていると、死亡したり怪我をする確率が高い…

観光客と旅行者/『シェルタリング・スカイ』

「観光客? ”旅行者”よ」 「どう違う?」 「着いてすぐ帰ることを考えるのが”観光客”」 「”旅行者”は帰国しないこともある」 「”旅行者”は帰国しないこともある」。ポール・ボウルズの原作『シェルタリング・スカイ』を、ベルナルド・ベルトルッチが映画化し…

魔物をつれて帰る

勇気を一度も知らなくて、わたしは悲しい。 恐怖が去ろうとしないので、わたしは悲しい。 太陽に近く、熱からは遠く、 わたしの終末はもうそこまで来ていると思う。 ピクニックは賑やかすぎて、足を踏みだせない。 テーブルは強すぎて、わたしは縁に蹙みつい…

『パッション』とカラヴァッジョの絵画の世界、イエスの最期の12時間

10年くらい前にメル・ギブソンの『パッション』を観たんですが、最近思うところあってこの映画をもう一度観たのです。10年前といえば私はまだホヤホヤの大学生なので、聖書のこととかあんまりよくわかってなかったんですよね。まあ今だってたいした知識を持…

トルコ・コーヒーを飲む

みなさんは、コーヒー派ですか? 紅茶派ですか?私は今まで断然紅茶派だったのですが、最近なぜかコーヒーがとても美味しく感じるようになりました。なので現在は、甲乙つけがたい状況です。ところで、そのコーヒーには、実にいろいろな種類があります。(紅…

アラブ・エクスプレス展 フラットな目線で見る。

現在、六本木ヒルズの森美術館で『アラブ・エクスプレス展』が開催されています。 期間は10月28日まで。 今回は、この展覧会についての感想を書こうと思います。以下は、展覧会概要です。森美術館のサイトより。 今、世界中で熱い注目を集めるアラブの現代美…