たとえば、事故で電車が止まってしまって、ちょうど本とか持っていなくて携帯の充電も切れかけているとき。
たとえば、早く寝ないといけないのに、なかなか寝付けないとき。
そんなときは、私が開発した(?)「50音タイトルゲーム」をやってみましょう。
50音タイトルゲームとは、「あ」から順番に、その音で始まる映画のタイトルをあげていくという、1人でできる極めて単純なゲームです。もちろん映画のタイトルじゃなく、マンガや小説のタイトルでも作家でも食べ物でも何でもOKです。ただ、私は映画のタイトルでやるのがいちばん面白かったです。
私はある寝付きの悪い夜に布団にもぐって、ふと思いついたこれをやってみたんですが、映画のタイトルを考えながらナ行〜ハ行あたりで眠りに落ちることができました。眠れない夜に試す場合は、あまり本気でやりすぎると頭が起きてしまうので、「羊が1匹、羊が2匹……」の要領でふんわりぼんやりやってみるようにして下さい。
それでは、ある夜から翌日朝の通勤時間にかけて、私が奮闘した結果をご覧下さい。ところどころ、おまけの映画レビュー付き。
ア行
あ 『アニー・ホール』ウッディ・アレン
い 『インランド・エンパイア』デヴィッド・リンチ
う 『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』押井守
え 『エリザベス』シェーカル・カプール
お 『オーメン』リチャード・ドナー
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カ行
か 『カビリアの夜』フェデリコ・フェリーニ
き 『キャリー』ブライアン・デ・パルマ
く 『狂った一頁』衣笠貞之助
け 『剣』三隅研次
こ 『子供たちの王様』陳凱歌
サ行
さ 『サマリア』キム・ギドク
し 『シェルブールの雨傘』ジャック・ドゥミ
す 『スイミング・プール』フランソワ・オゾン
せ 『接吻』万田邦敏
そ 『ソーシャル・ネットワーク』デヴィッド・フィンチャー
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ナ行
な 『ナイスの森 〜The First Contact〜』石井克人、三木俊一郎、ANIKI
に 『日本以外全部沈没』河崎実
ぬ 『濡れた欲情・特出し21人』神代辰巳
ね 『ネズの木』ニーツチュカ・キーン
の 『ノン子36歳(家事手伝い)』熊切和嘉
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「ネズの木」という物語は、グリム童話のなかでもとびきり残酷でおそろしい話ですよね。しかしそこになぜか「美しさ」を感じとってしまう私もいて、自分が映画監督だったら真っ先に映画化するであろう題材でもあります。
百槇の話 - Wikipedia
ハ行
は 『初恋のきた道』張芸謀
ひ 『人のセックスを笑うな』井口奈己
ふ 『フォルスタッフ』オーソン・ウェルズ
へ 『蛇にピアス』蜷川幸雄
ほ 『北北西に進路を取れ』アルフレッド・ヒッチコック
マ行
ま 『マリー・アントワネット』ソフィア・コッポラ
み 『ミリオンダラー・ベイビー』クリント・イーストウッド
む 『結んだハンカチ』ヘルミーナ・ティールロヴァー
め 『めし』成瀬巳喜男
も 『モダン・タイムス』チャーリー・チャップリン
ヤ行
や 『闇のバイブル 聖少女の詩』ヤロミール・イレシュ
ゆ 『夢二』鈴木清順
よ 『欲望のあいまいな対象』ルイス・ブニュエル
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ラ行
ら 『ラストタンゴ・イン・パリ』ベルナルド・ベルトルッチ
り 『リリイ・シュシュのすべて』岩井俊二
る 『ルナシー』ヤン・シュヴァンクマイエル
れ 『冷静と情熱のあいだ』中江功
ろ 『ローズ・イン・タイドランド』テリー・ギリアム
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主人公の女の子が穴に落ちるシーン以外あまり覚えていないのですが、『アリス』や『パンズ・ラビリンス』、その他小説でも、「地下世界に迷い込む」っていう物語ってけっこうありますよね。私はこの「地下世界モノ」って、心惹かれるものがあります。『ローズ・イン・タイドランド』はあんまり地下世界って感じじゃなかったですが。
ワ行(ヲとンは省略)
★★★
本当は「ガ行」とか「パ行」とかもやってみようかと思いましたが、力尽きた(飽きたともいう)のでこのへんで。
頭文字だけで映画や小説のタイトルを考えると、「そういえば昔こんなの観た(読んだ)よなぁ」というすっかり忘れていた昔の作品を思い出せて、懐かしいというメリットがあります。しかし思い出してみて感じたのは、私は好きな映画や思い入れのある映画以外はほとんど内容を忘れている、ということです。ただ、話の筋はすっからかんでも、あるワンショットだけ強烈に焼き付いていたり、そのワンショットが夢に出てきたりすることがあるので、映画ってやっぱり侮れません。「映画を観ることは、夢を見ることと似ている」みたいなことをいっていた人はだれだっけな。
それと、こういうときにヒシヒシとありがたみを感じるのが、学生時代に書いていた「映画ノート」の存在です。私は今でも読書記録をつけたりほぼ日手帳に日記を書いたりしていますが、高校生のときから、観た映画に関しては(たぶん)1本残さずすべて記録をとっているんです。なかにはタイトルと「眠かった」だけで終わっているような記録もありますが、「眠かった」という情報だけでも、10年後の私からしたらとても貴重な記録です。私は決してマメな性格ではないと自覚しているんですが、「ログを残す」ってことに関してだけは、昔から執着心があったのかもしれません。
というわけで、いつでもどこでも気軽にできるので、お時間があるときにどうぞ!