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チェコ好きの日記

旅 読書 アート いいものいっぱい 毎日楽しい

「このブログの想定読者」について考えてみた。

「自分の単なる趣味」をこえた、けっこう気合の入ったブログを書いている人なら、だれでも一度は目を通したことがある(?)、さまざまなブログ論、ブログ本。

そういったブログ関係の記事を読んでいると、ときおり目にするのが、「そのブログをだれに届けたいのかを明確にしなさい!」――つまり、ブログの読者を想定して記事を書きなさい、という提言です。

必ず結果が出るブログ運営テクニック100 プロ・ブロガーが教える“俺メディア”の極意

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こういうやつですね。


一方で、たいしたキッカケがあったわけでもなく、昨年5月に何となーく始め、その後も何となーく続いているのが、この「(チェコ好き)の日記」というブログです。


タイトルに「日記」とあるのは、このブログを始めるキッカケとなった、ちきりんさんのブログChikirinの日記へのオマージュ、という意味もあります。

しかしそれ以上に、当初はただ単に、自分の備忘録的なものをだらだらと書き綴ってみようと思ってブログを立ち上げたことが、この(チェコ好き)の日記というテキトーなタイトルに、大きく影響を与えています。「誰かの役に立つことを書こう!」みたいな思いは、当初はほとんどなかったのです。当然、「このブログをだれに届けたいか?」なんて、1ミリも考えていませんでした。


が、1年以上にわたって、私の守備範囲であるアートや読書、旅行のことを書き綴っていくうちに、このブログを単なる自分の備忘録をこえたものにしたい、という思いが強くなってきました。その辺りの心境の変化は、以前にも少し書いているのですが。
目標達成記念! (チェコ好き)の日記はどこへ行く? - (チェコ好き)の日記


貴重な時間を割いてこのブログに目を通してくれている方に、少しでも役に立つもの、心を動かすものを書いていきたい。そういう理想を抱くようになると、必然的に、PC画面やスマホの向こうにいる「だれか」を、想定するようになります。


というわけで、今回は、私が最近ちょっと妄想している、「このブログの想定読者」について書いてみようと思います。

もちろん、この「想定」にぜんっぜん当てはまらん!という方にも読んで欲しいですし、この「想定」が全くもって的外れである、という可能性もあるのですが、そのあたりはまぁ、ご愛嬌ということで……?

★★★

1 「考える」のが好きな人

世の中には、「考える」のが好きな人と、あまり好きでない人がいます。いや、好き・好きじゃないという言い方よりも、これはもはやクセのようなもので、「考えちゃう」人と「考えない」人がいる、という言い方の方が適切かもしれません。

私は芸術学科出身の人間なので、物事を論理立てて考えることはあまり得意では(というか、好きでは)ありません。どちらかというと感情論で物事を語るタイプの人間ですが、まぁしかし細かいことをいつもブツブツブツブツと考えているなぁと、我ながら思います。そして、その一部はブログのエントリというかたちで、ここに公開しています。


例えば、直近の例でいうと、先日晩ご飯を食べながら金曜ロードショーで『天空の城ラピュタ』を見ているとき、
(最近テレビネタが多いですね。夏バテ気味?)
スタジオジブリと日本人」っていうタイトルで1本論文が書けそうだな、みたいなことをずっと考えていました。

日本では、毎年夏休みになると、『ラピュタ』をはじめ、『となりのトトロ』や『風の谷のナウシカ』や『魔女の宅急便』が、懲りずに何回も放映されています。大人も子供も、同じ映画を何回も見ている。その様子を見ると、日本人ってやっぱりジブリが好きなんだなぁ、と感心します。海外でもジブリのアニメは評価されているとは思いますが、1980年代に制作された決して新しくはない映画が、毎年懲りずに放映されているところを見ると、ジブリ(宮崎駿)の何が日本人をそんなに惹きつけるのか、その精神性を探ってみたくなります。もう少しダークな話になると、『風の谷のナウシカ』とオウム真理教との精神的関連についても、まだ研究の余地がありそうですよね。……とかとか。


ときどき、あまり物事を深く考えていない(あくまでそう見えるだけかもしれませんが)人を見かけると、ちょっとうらやましくなることもあります。そういう人の方が、案外すんなり幸せになれたりして? なんて、思うこともあります。が、「考えちゃう」のはもはや一生直ることはないクセのようなものなので、私はあきらめて「考える生き方」をするしかありません。

考える生き方

考える生き方


こういうイメージ。

このブログを読んでくれている方も、きっとそんな「考えちゃう」人なのではないかと、勝手に思っています。


2 “いいもの”がわかるようになりたい人

こちらのほうは、現在このブログを読んでくれている方の想定というよりは、今後、このブログをこういう人たちに届けられるようになりたい、という理想のようなものです。

私は6年間も大学(大学院ふくむ)に通っていながら、世の中でご飯を食べていけそうなスキルを何1つ身につけることはできなかったのですが、1つだけ、お金にはならないけれど高めることができて本当に良かったなぁ、と思う能力があります。

それは、“いいもの”がわかる、という能力です。


文学、美術、映画、音楽、その他もろもろ。

世の中には“いいもの”がたくさんあるのですが、幸か不幸か、その“いいもの”にたどりつかずに終わってしまう人も、なかにはいます。私も、大学でその能力を高めることに失敗していたら、おそらくそのうちの1人だったでしょう。
しかし私は、大学で徹底的に“一流”と呼ばれる世界の文学を読ませられ、映画を見させられ、美術館に行かされたので、否応なしにその能力を高めることができました。

いやいや、“いいもの”なんて大学に教えてもらうものじゃなく、自分でそこにたどりつきなさいよ、という意見はごもっともだと思うのですが、そういうことができるのはもともと卓越した教養をお持ちの方に限られた話で、私のような凡人は、やっぱりどこかでだれかに、手取り足取り教えてもらう必要があったと感じています。……情けない話ではありますが。

関連エントリ:続:いる?いらない? “文学部”ってどうなのよ? - (チェコ好き)の日記

“いいもの”がわかるようになったところで、そんなものは1銭のお金にもなりません。
が、“いいもの”はこの世の中を、とても生き易く、豊かにしてくれます。


ちなみに、私は「大学で学んだおかげで“いいもの”がわかるようになったので、このブログでその“いいもの”を伝授します!」なんて傲慢なことは考えていません。私は今、自分が現在進行形で「いいものがわかるようになりたい」と願っている最中です。“いいもの”の世界は深すぎるので、たった6年間でそのすべてを掌握できるほど、生易しくありません。「“いいもの”がわかるようになりたい」は、いわば終わりのない、私の人生のテーマです。

この「“いいもの”がわかるようになりたい」という思いに共感してくれる人に、このブログが届くといいなと願っています。できればそれが、私のようなもともと文学系・芸術系の人間だけでなく、その枠をこえて、理系や経済系、市場系?の人にまで、届くといいなと思っています。

★★★

はたしてこの「想定」はどうなのか……

あなたのブログは、「だれ」に届けたいものですか?