「ほぼ日刊イトイ新聞」から生まれた、糸井重里さんプロデュースの「ほぼ日手帳」。
タータンチェックや手編みニット柄、オールハンドメイドの革など、何十種類もあるなかから毎年、お好みに合わせてカバーデザインが選べるのが魅力です。
見た目がかわいいのはもちろんですが、ほぼ日手帳最大のウリは、何といっても1日1ページ分ある、ボリュームたっぷりの書き込みページ。
通常の手帳に書くようなスケジュールは月間のカレンダーがついているマンスリーページに書くとして、
このページの使い方は人それぞれ、自由です。
日記を書いてもよし、家計簿として使うもよし、イラストを描いたり、観おわった映画のチケットを貼るのもよし。
使い方は使う人の数だけあるといっても過言ではありません。
しかし、何せ1日1ページなので、バタバタした日々が続くと、どうしても「空白のページ」ができてしまうんですよね……。
何も残せなかったのは、「何も残せなかったくらい忙しかった」記録として、空白ページのまま残す、という方法もあります。
(公式ガイドブックにも、「空白ページがあってもいい」って書いてある)
でも、空白は何かもったいない気がする。ムリヤリでも何かうめたい。
何より、空白ページが続くのは楽しくない!
ということで今回は、私が空白ページをムリヤリうめるために行なっている、ある方法を紹介します。
それは、「とにかくあらゆることをリスト化して書いてしまう」こと!
あくまで一例ですが、私が作っているリストの一部を5つほど、お見せしたいと思います。
★★★
1.死ぬまでにやっておきたいことリスト100
以前にもこのブログ内で紹介した、私がほぼ日手帳を買う9月に毎年恒例で作っているリスト。
それが、「死ぬまでにやっておきたいこと100リスト」。笑
ほぼ日手帳2013 手帳に何書いてる? - (チェコ好き)の日記
「これをやらずには死ねん」と思うことのリストを100個作っていくのですが、
楽しい反面、「100個書く」というのはなかなかの重労働。
でも書いたあとは、自分のアタマのなかが、とってもスッキリするのです。
2.会社を辞めたらやってみたいことリスト50
こちらも、すでに紹介済みです。会社を辞めたいときに効く!? すっきりストレス解消法! - (チェコ好き)の日記
本当に会社を辞めるか辞めないかは別として、あくまで妄想として、「もし今自由な時間がたくさんあったら○○するのに……」みたいなことをつづっていきます。
すると、ストレス解消になるだけでなく、休日の予定が立てやすくなるなどのメリットもあります。
3.休日にしたいことリスト10
上の「会社を辞めたらやってみたいことリスト50」と何がちがうの? という話ですが、こちらは“今週末”の休日、といったように、
直近の休日でやりたいことを書いていきます。
たとえば私のある週末のリストには、
・寝る
・トイレそうじ
・植物の世話
・料理
・読みたい本リストを作る
・シーツをとりかえる
みたいな項目が、10個ならんでいます。
もちろん、これをすべてやりきる必要はないです。これらのリストを「ノルマ」みたいにしてしまうと、せっかくの休日なのに疲れます。
休日になってその当日に何をしたいか考えるのではなく、平日の仕事中に作ったこれらのリストをながめて、
「今日はこのなかからこれをしようかな」
って考えるのです。そうすると、リストを作らない休日より、ちょっといい感じの休日がおくれます。
4.人に教えられることリスト20
うってかわって、こちらは自己分析系のリストです。
私オリジナルではなく、こちらの本からヒントをえました。→パーソナル・マーケティング
人間だれでも、「人に教えられること」を必ずいくつかもっています。必ずです。
ゲーマーの人はおすすめゲームとその魅力について語ることができるし、
服が好きな人はぜひ、「自分が着る服」だけでなく「あなたならこんな服が似合う」というのを提案し、教えてほしい。
ほかにも、料理、人付き合い、うまい言い訳の作り方とか(笑)、
生きていれば必ず「これは得意」というものがあるはずなのです。
需要があるかどうかはいったん無視して、「これだったら人に教えられる」というリストを、20個作ります。
私の場合は、こんな感じ。
・チェコ映画史 ←かなりマニアック
・超芸術トマソンの見つけ方 ←かなりマニアック
・ツボを確実におす方法 ←肩こりがひどいので
・ガロについて ←かなりマニアック
くり返しますが、需要があるかどうかは、いったん無視ですよ!
5.自分のきらいなところリスト20
こちらも、自己分析系のリストです。自分のきらいなところをとにかくあげていくという、あまり気乗りしなそうな作業なのですが、
私はけっこう楽しくやっています。
「きらいなところ」が明確にわかれば、そこを改善していけばいいわけですからね。
今すぐに改善、というのが難しくても、「今ある課題をいったん全部出しておく」というのは、精神的にけっこうラクになります。
ちなみに私の場合は……
・おなかがたるんできた
・TOEICが人にいえないレベルのスコア
・肩こりがひどい
・大勢の人をひきつけて話すのが苦手 ←塾講師なのに、っていう話です
★★★
他にも、「中学生のころの自分に教えてあげたいことリスト20」とか、
とにかく気になることを全部あげる「気になるリスト」とか、まだまだあります。笑
これらのリストはぜひ、自分の好きなようにカスタマイズしてほしいのですが、「100」「50」「20」といったように、
ある程度の数の負荷をかける、というのはおすすめです。
ムリヤリにでも、もうこれ以上出ない! ってくらい書き切ったときに、本当にすっきりするからです。
リストを作って、「とにかく、アタマのなかにあるものを一回全部出す」というのは、
GTD(Getting Things Done、ゲッティング・シングス・ダン)*1にも通じる考え方なのかな? とも思っています。
完全に自己流ですが。
あと、私が紹介したリスト以外に、何と「リストを集めた本」もあります。
内容はちょっと女性向けですが、お気に入りのモノや場所、行ってみたい国のリストなんかを作るのもおもしろそうですね。
- 作者: ドミニック・ローホー,笹根由恵
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/01/26
- メディア: ペーパーバック
- 購入: 4人 クリック: 110回
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ほぼ日の空白ページがうまり、アタマのなかもスッキリする「リスト作り」。
空白ページでお悩みの方には、ぜひ試していただきたいです!
★★★
今日の参考文献。
ほぼ日手帳 公式ガイドブック2013 ほぼ日手帳と、その世界。
- 作者: ほぼ日刊イトイ新聞
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2012/08/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 1人 クリック: 124回
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- 作者: デビッド・アレン,田口元
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2008/12/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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*1:GTD(Getting Things Done、ゲッティング・シングス・ダン)とは個人用のワークフローの管理手法である。デビッド・アレン(David Allen)が同名の書籍『仕事を成し遂げる技術 ―ストレスなく生産性を発揮する方法』(原題: Getting Things Done、2002年)の中で提唱する。ハッカー文化の一つで、LifeHack(ライフハック)の中でも代表的なものである。
「ナレッジワーカー(知識労働者ないし頭脳労働者)の仕事術」と呼ばれ、「次に何をやるか」という予定やスケジュールの管理、作業する上でのモチベーションを損なわないための体制作りなどが含まれる。心理的な負担を減らしながら個人の生産性を上げることを主眼とし、簡単な5つのステップを実行することによって成し遂げたいことを現実にするメソッドである。基本はなすべき仕事のリストを何かに記録しておくことで、頭の中からなすべき仕事のことを追い出すことである。これで頭の中はすべき仕事全部を覚えなくてもよくなりすっきりとし、リストに基づき実際の仕事をこなすことに集中できる。:ウィキペディアより。