チェコ好きの日記

もしかしたら木曜日の22時に更新されるかもしれないブログ

思ったこと

宮台真司『愛のキャラバン』に見る、人間の2種類。

「人間は、2種類に分けることができる。○○な人間と、××な人間だ。」っていうフレーズはよく聞きますけども、私のなかで最近ヒットしたのは、『宮台真司・愛のキャラバン――恋愛砂漠を生き延びるための、たったひとつの方法』のなかで語られていた、以下の分け…

自分に適した場所にたどり着くにはどうすればよい?

私が(チェコ好き)としてインターネット上で活動を始めたのは、2012年の5月です。では、それ以前はどこで何をしていたのかというと、少なくともインターネット上では、どこでも何もしていませんでした。アンチSNSな態度をとっていたので、Twitterもやってい…

コンテンツがどんどん短くなる世の中なので、「長回し」を撮れる映画監督はたぶん最強になる

タイトルでほぼ全ていってしまったので、以下は補足説明なんですけども。最近の流れを見ていると、多くの人に好まれるコンテンツというのは、どんどん短く、あるいは直感的に理解できるようなものへと変化してきているようです。文章であれば字数が少なけれ…

旅行に行けば行くほど、行きたい場所が増える罠

8月にニューヨークに旅行に行ったんですが、その旅行記を全11回にわたり、かなりしつこく書いてしまいました。 【NYひとり旅/1】成功と失敗談 AirbnbとUberの利用所感 - (チェコ好き)の日記 【NYひとり旅/2】メトロポリタン美術館の珍品と、「何でそれ作ろう…

「いい人戦略」の「いい人」とは、偽善者のことではない。

しっきーさん(id:skky17)の以下のエントリが面白かったので、最近自分がぼんやり考えていたことなどを、メモがてら書いてみようかと思います。 「いいひと」が得をする社会になってきたのか? - 文人商売ちなみに私は、しっきーさんのエントリの元になって…

文章を長く書き続けていく上で必要な“ロールモデル”

ブログを書くことがすっかり日常生活の一部になっている私ですが、そうなってくるとふと「自分は文章を書くことを通してどうなっていきたいんだろう?」と考えてしまう瞬間があります。 “ロールモデル”はいますか 先日ある人とお話していて、「ブログをやっ…

著者と読者の関係は、フラットになりつつある。

「読者には誤読する権利がある」みたいな言葉を聞いたことがあって、私も基本的にはその考え方に賛成しています。ブログに書いた内容にコメントをもらったりするとき、それが賞賛であろうと批判であろうと、「あれ、私そうは書いてないんだけどなー」って思…

ヒマだから諸々の作品をもとに私の恋愛観の話でもしましょう

アンタの恋愛観とか興味ないよ、という声が聞こえてきそうですが、そこはまぁ、ヒマだしたまにはいいじゃないっていうアレです。突然ですが、私は恋愛モノの小説・映画って苦手なんですね。「人類とは」「戦争とは」「精神とは」みたいなでかいスケールの話…

「誰がいったか」と「何をいったか」と「何をいわなかったか」

インターネット上の発言において、「誰がいったか」「何をいったか」みたいな話題をよく見かけるし、私もそれについて、いろいろ書いたことがあります。 ブログやSNSでプロフィールをはっきり書くと、ラクできる? - (チェコ好き)の日記 顔が見えない、匿名…

「しりあがり寿型」という働き方の可能性について考える

私はこれまでの人生で、「すごいマンガ読む期」と「ほとんどマンガ読まない期」を不定期にくり返してきた人間です。「すごい読む期」の第1次は小学生〜中学生のときで、当時はなかよし・りぼん・ジャンプなどなどのマンガが幅を利かせていました。そこから高…

ブログやSNSでプロフィールをはっきり書くと、ラクできる?

私はこのブログ(あるいはこのブログに紐付いているtwitter)上で、自分の年齢や経歴をわりとオープンにしているほうだと思うのですが、一方で自分の情報を極力明かさないようにしてブログやSNSの活動を行なっている方もいらっしゃいます。当たり前の話です…

「引っ越しが趣味」って人は健全な気がする

タイトルのままなんですけど、たまに「引っ越しが好きです」「趣味は引っ越しです」という人が、著名人でもリアルの場でもいるんですよね。著名人だと、たとえば社会学者の上野千鶴子さんが、著書でそういっていた気がします。私自身は引っ越し回数は少なく…

もうけっこうな大人なのに、いまだに学生時代の夢を見るのはなぜかしら

私は今年27歳なんですが、いまだに学生時代の夢をよく見ます。どれくらいの頻度で見てるかというと、正確に数えているわけではないですが、感覚値としては月に2回くらい。「学生時代」とはいっても、設定はいつも同じで、私は決まって中3なんですよね。それ…

不健全な精神は健全な身体に 『家めしとは、最高のごちそうである。』とか、ポテトサラダとか

作家の村上春樹がせっせかせっせかとマラソンで努力されている話は、けっこう有名だと思います。彼は、個人・村上春樹の健康のために走っているというよりは、小説家・村上春樹として、より良い小説を創り出すために走っている、という部分が強い印象を受け…

意識高い(笑)論争によせて スティーブ・ジョブズと、一休さん。

元の記事とあまり関係ない話になりそうなので、反則かな? と思いつつリンクは貼らないんですけど、最近ネット上で「最初の3年で仕事人生が決まる」という話題が盛り上がっていたようです。そこから派生したテーマである、「意識高い(笑)」「意識低い」論…

私はなぜブログで堂々とネタバレをしてしまうのか

私はこのブログで、よく映画や書籍の感想を書いています。そんななか、ときどきいただいてしまうコメントに、「ネタバレが多い!」というものがあります。そんなコメントをもらってしまった際には、申し訳なかったなぁと反省しつつも、最初にこの類のコメン…

「あなたにとって芸術とはなんですか?」に回答してみます

またしても、ask.fmからブログネタをひろってきました。私自身はすっかり見逃していたのですが、最近運営から「あなたにとって芸術とはなんですか?」という質問が出ていたようです。id:zuiji_zuishoさんが教えてくれたので、今回はこれに回答してみようかと…

◯◯論が好きなオタクが、注意すべきポイントとは?

映画論、美術論、写真論、マンガ論に始まり、ブログ論、お笑い論、恋愛論……◯◯論が好きな人っていますよね。はいそうです、私です。映画や美術、写真そのものはもちろん好きですが、それと同等に、それらについて語ることもまた好きなのです。ブログも同様で…

お金では買えないもの、それは「愛」、ではなくて……

最近、ask.fmというサービスを使い始めまして、みなさんからいただいたものや自動の質問に、地味に回答しつつ遊んでいます。小学生の頃、女子の間で「好きなマンガは?」とか「好きな芸能人は?」とかの質問が書かれたアンケート?のようなカードをお互いに…

生産性を上げて、したいことは何ですか?

人気の話題にはその場で乗らずに、みんなが忘れた頃に1周おくれて乗るのが好きな私です。一時期、「生産性」という単語がインターネット上で話題になりましたね。元になったのは、人気ブロガーであるちきりんさんの以下のエントリです。 「生産性の概念の欠…

喫煙者のみなさん。「最初の1本」って、覚えてるもんですか?

私は今までの人生で、1本もタバコを吸ったことがありません。知りあいや職場の人にまで拡大すればもちろん喫煙者はまわりにいますが、身近な友人や家族はだれひとりとしてタバコを吸わない環境で生活してきたため、「タバコ」や「喫煙者」は、私のなかでずっ…

ちきりんにあえて煽られてみる、という思考実験

年明け早々の話ですが、人気ブロガーであるちきりんさんの「貯金」に関するエントリが、炎上気味だったようです。 全国の子供たちに告ぐ:お年玉はソッコーで使うべき! - Chikirinの日記アルファブロガーのちきりん女史が若者の貯金志向を批判し、非難殺到 …

『5年後、メディアは稼げるか?』の時代に求められる、教養とは。

「教養」という言葉は、私はあまり好きではありません。辞書には一応それらしき定義はのっているけれど、人によってその意味するところが若干異なったりするので、非常に使いにくい言葉であるというのが理由の1つです。あと、インテリ野郎がメガネをクイクイ…

この世に完全なるオリジナルは存在しない

突然ですが、下の画像を見てください。 これは、チェコが生んだ奇才、ヤン・シュヴァンクマイエルの『ヴァイスマンとのピクニック』という短編映画の1ショットです。『ヴァイスマンとのピクニック』は、こちらのDVDに収録されています。ヤン・シュヴァンクマ…

おいしい書評の書き方

私はよくこのブログで、書評のような感想文のような、得体の知れないものを書いています。*1そんな中で先日、内田樹の『村上春樹にご用心』を読んでいる途中で、書評に関して「おお、これだ!」と思う表現に出会いました。孫引きになりますが、ちょっと引用…

おばちゃんの、なり方。

今回は、いぬじんさん (id:inujin)のブログの感想をブログで書いてみようと思います。 (なお、書くにあたって勝手に往復書簡風にしてみました。) おっさんの、なり方。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。 ちゃんとおばちゃんになるための方法がわからな…

アラサー♀が『おひとりさまの老後』を読んで考えてみた。

現在26歳の私ですが、上野千鶴子の『おひとりさまの老後』という本を読んでみました。 おひとりさまの老後 (文春文庫)作者: 上野千鶴子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2011/12/06メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (5件) を見る

ちきりんさんの「ソーシャルブックリーディング」が面白かったので、感想と考えたこと

9月14日の15時から、人気ブロガーのちきりんさんが主催した「ソーシャルブックリーディング」が行なわれました。このちきりんさんの「ソーシャルブックリーディング」とは、twitter上で、ハッシュタグ#SBRC2をつけて、みんなで『未来の働き方』についてつぶ…

故郷とは退屈なもの?/芸術家素質チェッカー

いかん、旅行が楽しみすぎて最近そのこと以外考えてない。— (チェコ好き) (@aniram_czech) July 29, 2013まあ、それはいいとして……。 普段、それほどテレビは見ない私ですが、実は唯一、ほぼ毎週欠かさず見ている、けっこう気に入っているテレビ番組があった…

「○○じゃないあなたにはわからない!」という卑怯な必殺技

友人同士、男女、家族、一般人と識者など、関係は何でもいいのですが、対立する2者間で言い争いになるとたまに出てくるのが、「○○じゃないあなたにはわからない!」という、セリフだったりします。○○の部分には、いろいろな言葉が入ります。 貧乏を経験した…