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チェコ好きの日記

旅 読書 アート いいものいっぱい 毎日楽しい

星に願いを託すより

Twitterのほうを見てくれている人は知っているかもしれないけれど、現在noteの有料月額マガジン「もとくらの深夜枠」にて、【クレイジーJAPAN】という連載をやらせてもらっている。テーマは「文化人類学」*1なのだけど、映画『君の名は。』の話をしてみたり…

「できる」と「できない」の間の話

Twitterで教えてくれた人がいたので、高橋秀実さんのエッセイ『はい、泳げません』を読んでみた。著者の秀実さんはカナヅチで、水が怖くてまったく泳げないのだけど、そんな秀実さんが中年になって一念発起し、スイミングスクールに通い出すというエッセイで…

タラレバ娘、抗えない老い、後悔、そして『騎士団長殺し』

村上春樹の最新長編小説『騎士団長殺し』の感想を書く。物語の核心に触れないよう細心の注意を払うけど(つまり、まだ読んでない人が目にしても大丈夫なように書くけど)、とはいえ「何も知らない状態で『騎士団長殺し』を読みたいんだッ!」という人にはこ…

格闘日記① 〜白馬の王子様編〜

一年半くらい前、ひどい肩こりと眼精疲労に悩まされていた私は、某所で評判を聞きつけ、高田馬場にあるマッサージ店を訪れていた。当時の私は、この広い世界のどこかに人体について知り尽くしたゴッドハンドがいて、そのゴッドハンドに出会いさえすれば、私…

バリ島旅行記に関するまとめと宿情報などなど

長々と書いていたバリ島旅行記、ブログエントリとnoteの記事をすべてまとめました。見逃している方も、時間のあるときに改めて読んでみてくれたら嬉しいです。また、今回利用した船やツアー会社の情報も追記しているので、バリ島を旅される方は参考にしてく…

【6】灼熱のジャカルタと信用できない警官

バリ島旅行記、これで最後。念のため確認すると、ここまでのルートは、成田→シンガポール→バリ島→ギリ・アイル→ロンボク島と来ている。そして、私はロンボク島の空港からジャカルタに移動した。 【5】ロンボク島の神様 - チェコ好きの日記 ジャカルタには現…

【5】ロンボク島の神様

バリ島旅行記の続き(しかし、繰り返すが正確にいうともう「バリ島旅行記」ではない)。バリ島から船で2時間のところにあるギリ・アイルという島に行き、そこからさらにボートで10分、ロンボク島という島に行った。 【4】ギリアイルの停電する夜 - チェコ好…

都市の孤独と、地方『移住女子』のモテ

灯台もと暮らし編集長、伊佐知美さんから著書『移住女子』をご恵贈いただき、週末に読んでいました。以下は、そんな『移住女子』の感想です。移住女子作者: 伊佐知美出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2017/01/27メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含…

【4】ギリアイルの停電する夜

バリ島旅行記の続き(正確にいうともうバリ島じゃないが)。 【3】ウォレス線をこえて、バックパッカー・アイランド - チェコ好きの日記 バリ島からフェリーで2時間、ギリアイルという島にやってきたものの、何せ一周しても徒歩1時間というとても小さい島だ…

【3】ウォレス線をこえて、バックパッカー・アイランド

バリ島旅行記の続き。 【2】私は島とセックスできただろうか? - チェコ好きの日記 バリ島を歩いていると、ここでは神様を信じることが、とても自然なことなんだとわかる。バリ島というか、インドネシアでは全体としても多くの人が何らかの宗教を信仰してい…

【2】私は島とセックスできただろうか?

バリ島旅行記の続き。 【1】サイババの弟子に未来を占ってもらってきた。 - チェコ好きの日記 バリ島の伝統的呪術師「バリアン」のいまいちすっきりしない占いを体験した日の夜、私はガイドのワヤンさんにすすめられ、ウブドの中心地で伝統芸能のケチャダン…

祈る人々

2010.イタリア.トスカーナ 2016.イスラエル.エルサレム 2016.イスラエル.エルサレム 2016.イスラエル.エルサレム 2016.イスラエル.エルサレム 2016.イスラエル.エルサレム 2016.イスラエル.エルサレム 2016.パレスチナ自治区.ベツレヘム 2016.インドネシア.…

2016年、4人のクレイジージャーニーたちを見て思ったこと。

世間の多くの人はもうだいたい、「仕事納め」というやつも終わり、年末休みで家族と家でのんびりしているところなのだろうか。私もまあ似たようなものではあるけれど、しかしそれはそれとしてブログは書く。2016年を振り返ると、まず公の出来事としてはイギ…

2016年に読んで、面白かった本ベスト10

12月になると毎年自分でやっている、恒例の「今年読んで面白かった本ランキング」。完全に自己満足だけど、これを書かないと気持ちよく年を越せない気がする。ちなみに昨年のランキングはこちら。 aniram-czech.hatenablog.com今年はいろんな本に手を出して…

感想文:雨宮まみ『東京を生きる』

人の訃報に触れてその人の本を手にとってみるという行為は、咎められはしないもののあまり品の良い行ないだとは思えない。だけど、そういえばどんなことを書いていた人だったんだっけ、とAmazonで検索していたらどうにも止まらなくなってしまい、気が付いた…

【1】サイババの弟子に未来を占ってもらってきた。

私が今年いちばん感動した本について。:国分拓『ヤノマミ』 - チェコ好きの日記 前回の書評でフライングして始まっているのだけど、11月に、バリ島を中心にインドネシアを旅行してきた。なぜバリ島だったのかというと、友人の結婚式があったからという真人…

私が今年いちばん感動した本について。:国分拓『ヤノマミ』

シンガポールを発った飛行機がバリ島のングラライ空港に向かっているとき、私は席で目元にウェットティッシュを当て、赤く腫れた目をごまかすのに必死であった。そしてその不自然な様子を、隣の席(正確には隣の隣の席。真ん中の席が空席だった)に座ってい…

感想文:中島らも『水に似た感情』とバリ島

バリ島を舞台にした小説やエッセイをいくつか読んでいます。昔読んだ吉本ばななの『マリカのソファー/バリ夢日記 (幻冬舎文庫―世界の旅)』はもう一度目を通してもやっぱりけっこういい小説だなと思ったし、あとは椎名誠のエッセイ『あやしい探検隊 バリ島横…

浜松市楽器博物館で耳と体が変化する

妙な話から始めるのですけど、最近、薬物中毒になった人の体験談みたいなのをよく読んでいるんです。もちろん薬物にはいろいろな種類があるので、その効用はさまざまです。が、ある特定の薬物の作用で、一つだけものすごく心ときめいてしまうものがありまし…

砂漠とトルコと東京ジャーミー

1年前くらいからずっと行きたいと思っていた、代々木上原にある日本最大のイスラム教モスク、東京ジャーミーでお昼の礼拝を見学してきました。見学に予約は不要で、金額も無料です。お昼の礼拝を見学するためには、土日の14:30にその場にいればOK。館内を軽…

最後でなんだかすっごく笑う イエジー・スコリモフスキ『イレブン・ミニッツ』

イエジー・スコリモフスキというポーランドの映画監督が作った『イレブン・ミニッツ』という映画を観ました。『イレブン・ミニッツ』は今後全国で公開していくようなので、劇場情報などの詳細は公式サイトで確認してみてください。スコリモフスキ(噛みそう…

青森で考えた『シン・ゴジラ』の感想

『シン・ゴジラ』を8月の上旬に観てもう1ヶ月以上経っているんですが、観た直後は正直「これ感想とか書かなくてもいい系のやつだな」と思ってしまいました。それは決して「つまらなかった」というわけじゃなくて、むしろクソつまらなかったらクソつまらなか…

自己啓発と婚活と腰痛病院

世の中には、他人のレビューや口コミがアテになるものと、アテにならないものがある。もちろん例外はいくらでもあるのだけど、たとえば、Amazonの本のレビューとか、飲食店のレビューとか、美容院の口コミとか、それらは〈比較的〉アテになる、と私は思って…

もう一度読む、村上春樹『1973年のピンボール』感想文

村上春樹の『1973年のピンボール』を読んだのは高校生のときだったので、もう10年以上も前です。当時読んだ感想を覚えている限りで率直にいえば、この小説は正直何も面白くなかった。ただ私の読解力がなかったといえばそれまでですが、だってめちゃくちゃ読…

なぜ松浦弥太郎さんは『オン・ザ・ロード』が好きなんだろう?

「なぜ松浦弥太郎さんは『オン・ザ・ロード』が好きなんだろう?」というタイトルを付けてしまったのですが、結論からいうと、個人の好みがすべてその人の作っているものや仕事に反映されているとは限らないし、この問いについて考えることに意味があるとは…

ウートピさんに『ハワイイ紀行』の記事を寄稿しました

少し前になりますが、ウートピさんに「おすすめの本」について書いた記事を寄稿しました。もし未読の方がいたら、ぜひ読んでみてください。私以外の方のおすすめの本について読むのも面白いです。wotopi.jp 池澤夏樹『ハワイイ紀行』 寄稿先でおすすめしたの…

〈エジプト的〉から〈ギリシャ的〉へ/村田沙耶香『コンビニ人間』がおもしろかった

村田沙耶香さんの芥川賞受賞作、『コンビニ人間』を読みました。芥川賞って私は全然興味がなくて毎年スルーしているのですが、『コンビニ人間』はいつもとちがってちょっと面白そうだったのと、読む機会に恵まれたのでありがたく拝読。そして実際に読んでみ…

新宿よりパレスチナのほうが近い イベント後記

8月6日(土)、お知らせしていたとおり、株式会社Waseiのくいしんさん、鳥井さんと一緒にトークイベントを行ないました。当日は8月らしくわかりやすい猛暑日で、こんな日に遠いところご足労いただいたみなさんには本当に感謝です。aniram-czech.hatenablog.c…

わたしは高城剛になれない/ツイキャス後記

2日の夜、今週末のイベントに向けてくいしんさん、鳥井さんと一緒にツイキャスをしました。アーカイブは当日参加してくれる人にのみ公開していて、全体公開はしないのですが、ツイキャスの内容を踏まえて考えたことなどを少しメモしておこうかなと思います。…

世界観なんて何度でも変わればいい

「ちょっと海外に行っただけで簡単に変わるくらい薄っぺらいのか、お前の世界観は」という言葉に、長らく有効な返しを思い付かないでいた。ブログには、反論を試みたもののどうも微妙なカンジで終わってしまっている屍が、いくつか横たわっている。 屍No.1:…

2016年上半期に読んで面白かった本ベスト10

私は毎年年末になると「今年読んで面白かった本のまとめ」みたいなエントリを書いているのですが、今年は読んでいる本が昨年の倍くらいあるので、上半期で一度ベスト10をまとめておこうと思いました。ちなみにこれはあくまで「私が2016年上半期に読んだ本」…

くいしんのオフラインサロン「チェコ好きさんに聞くこれからのインターネットとの付き合い方」を8月6日(土)にやります

Twitterなどを通じてすでに公開しているのですが(そしてありがたいことにすでに半数くらいの席が埋まっているのですが)、8月6日(土)に『くいしんのオフラインサロン「チェコ好きさんに聞くこれからのインターネットとの付き合い方」』というイベントを開…

2016年上半期に映画館で観た映画のまとめ/『オマールの壁』など

2016年が半分終わってしまいました。自分用メモも兼ねて私が上半期に映画館で観た映画をまとめます。映画館で観た映画なので、DVDなどでの視聴は含んでいません。全部面白かったので、公開が終わってしまったものもありますが、まだやっているやつもあるので…

【文章なし】写真で振り返る中東旅行

長々長々と書いてきた中東の旅行記(そう、私は旅行記を書くといつも長い)ですが、最後に思い出深い写真をいくつか貼っておこうと思います。ブログおよびnote未公開写真です。以下より先は文章ないので、「いつもコイツの話なげぇーんだよな」という方でも…

〈無計画〉のすばらしさと難しさ/『家族無計画』感想文

紫原明子さんが最近上梓された、『家族無計画』という本を読みました。家族無計画作者: 紫原明子出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 2016/06/10メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見るどんな内容かというと、実業家の家入一真さんと離…

ウリドキニュース他、外部媒体寄稿、インタビュー記事など

最近、外部媒体に寄稿・インタビューしてもらった記事たちです。公開から1ヶ月くらい経っているものもありますが、Twitter上などで見逃しているものがあったら、この機会にぜひ目を通してみてもらえると嬉しいです。 ウリドキニュース uridoki.netこちらは公…

【中東旅行記/最後】オーパーツを見逃したアテネ

旅行記の続きです。今回分で、一応旅行記が終わりです。前回分はこちら。aniram-czech.hatenablog.comといっても、メインのつもりで想定していたイスラエルを出た後に訪れたギリシャのアテネは、私のなかでは完全な「おまけ」という位置付け。ギリシャはギリ…

部屋にピエロを飾ろう シリアルキラー展

コレクションの始まりは、私たちと同じ「些細な興味」だったと語る、HN氏。だれかに見せるためでも、周囲に自慢するためでもなく、ただ孤独に蒐集をしてきたというその禁断のコレクションを、7/10まで、銀座のヴァニラ画廊にて公開してくれています。今回は…

【中東旅行記/7】パレスチナ自治区と、Banksy 

旅行記の続きです。前回分はこちら。aniram-czech.hatenablog.com私がこの旅行のメインとして考えていたのは、前回も書いたようにイスラエルのエルサレムです。もちろん、エルサレムに行かずしてこの旅行はなかったと思いもするのですが、エルサレムに次いで…

森達也『FAKE』 佐村河内さんと新垣さん

ユーロスペースで連日満員御礼、ドキュメンタリー映画としては異例のヒットをとばしているらしい森達也監督の『FAKE』を観に行きました。15年ぶりの新作だそうです。森達也監督は、オウム真理教信者のドキュメンタリー映画(本もある)『A』や『A2』、低身長…

【中東旅行記/6】イスラエル、エルサレムとテルアビブ

旅行記の続きです。今回と、次回のパレスチナ自治区編と、最後のアテネ編で旅行記は終わります。前回分は以下。aniram-czech.hatenablog.comイスラエルは、今回の旅行のメインとして考えていた場所でした。が、みなさんご存知のとおり、イスラエルは現在でも…

【中東旅行記/5】ヨルダン・ペトラ遺跡の砂漠感

中東を中心に旅していた旅行記の続きです。前回分は以下。aniram-czech.hatenablog.comリアルタイムの旅行記はnoteで書いていました。 旅の製図法|チェコ好き|note 下記のようなルートで旅行をしていたのですが、タンジェ→シャウエン→マラケシュと進んだモ…

【中東旅行記/4】マラケシュの悪夢 〜あと、砂漠に行きたい〜

かなりのんびりペースで更新している旅行記です。前回分はこちら。 aniram-czech.hatenablog.comちなみに、たまに誤解されている方がいて紛らわしくて申し訳ないと思うのですが、私は3月半ばには日本に帰ってきておりますので、今外国にいるわけではありませ…

正義も悪も区別なし/メキシコ麻薬戦争のドキュメンタリー『カルテル・ランド』

先日、TBSの『クレイジージャーニー』で犯罪ジャーナリストの丸山ゴンザレスさんによるメキシコ潜入取材の様子が放映されていましたね。そのへんの道路に拷問を受けた(と思われる)死体がフツーに転がってるという、ちょっとありえない映像でしたが、そうい…

TBS『クレイジージャーニー』は〈クソ面白い〉以外に形容のしようがない

私、アラサーの女性なんですね。もういい加減大人なので、「クソ」とかいうのは品がないなって思うときもあるんですよ。私のなかで「言葉遣いを直そう問題」は昨年から度々浮上していて、まったく気にしていないわけじゃないんです。だけど、世の中には「ク…

【中東旅行記/3】タンジェとシャウエンの青いまち

今回は余計な話題をはさまずに、普通にストレートに旅行記を書くことにします。ちなみに、前回の話がどこまでで、今回の話がどこからかというと、前回までで一応スペイン編は終了しました。今回は、ジブラルタル海峡(下の地図でスペインからモロッコに矢印…

自爆テロって、どんな人がやるんだろう? 『パラダイス・ナウ』

先日4月16日から、『オマールの壁』という映画が渋谷アップリンク等で公開されています。『オマールの壁』ってどんな映画? という人は、よろしければ以下をご覧ください。aniram-czech.hatenablog.comそれで、『オマールの壁』と同じハニ・アブ=アサド監督…

よくある三角関係の話……にならなかった話、『オマールの壁』

男の子二人と、女の子が一人いるんですよ。三人は幼馴染なんですが、男の子二人がそろって一人の女の子が好きなわけです。まあ、よくある話ですね。だけどこの一人の女の子もちょっといけないところがあって、二人の気持ちを知っていながらどっちつかずの態…

【中東旅行記/2】精神的な余裕がないときにする「何か」。

先日、とある方から質問を受けて、「おお、そうか!」と思ったことがあります。その方は、「(あなたがやっているような)旅行とか芸術鑑賞とかっていうのは、精神的な余裕があるからできることですよね? 精神的な余裕を保つために、何か心がけていることは…

本当は、もっとゆっくりやって欲しい。/くらしのきほん×箱庭×灯台もと暮らし #スチーブ

先日、「くらしのきほん」編集長の松浦弥太郎さん、「箱庭」編集長の東出桂奈さん、「灯台もと暮らし」編集長の佐野知美さんが登壇するトークイベントがあったので、行ってきてみました。うっかり実際のトーク中の写真を撮り忘れ、懇親会で振る舞われたMOMOE…