チェコ好きの日記

もしかしたら木曜日の22時に更新されるかもしれないブログ

2013-01-01から1年間の記事一覧

ちきりん『未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる』の、書評。

6月半ばに、ちきりんさんの新刊『未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる』が発売になりました。未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる作者: ちきりん出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2013/06/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (6…

自己啓発よ、ライフハックよ、さらば! 「目の前の仕事を精一杯やる」ために、決めないといけないこと

自己啓発系のビジネス書やセミナー、自分探しなどに夢中になっている若い人に対して、人生経験豊富な先輩方がよく、「そんなことより、目の前の仕事を精一杯やりなはれ!」と、アドバイスしている様子を、ご覧になったことがある方は多いと思います。 このア…

旅行者には4つの種類がある。あなたはどれ?

長期の休暇があり、旅行に行くとします。あなたはまず、どうやって行先を決めますか? また、その旅行はだれと行きますか? 事前にどんなガイドブックを買いますか? ガイドブック以外に、何か本は買いますか? どこを、どんなふうに、どれくらい時間をかけ…

ソフィ・カル「最後のとき/最初のとき」

今、このブログを読んでくださっているほとんどの方は、おそらく「目が見える」人でしょう。でももしあなたが、事故や病気で、視力を失うことになってしまったら。あなたは最後に、何を見ることになると思いますか? そんな、思わず深く考え込んでしまう問い…

“文章を書く人”の5つのロールモデル

「5つのロールモデルメソッド」という考え方を、みなさんはご存じでしょうか。これは、ブロガーのちきりんさんが、2012年のエントリで書いていたキャリアプランの考え方です。最近発売されたちきりんさんの新刊『未来の働き方を考えよう 人生は二回生きられ…

あなたも、百万長者になってみませんか?

自分の前に割り込んで買ったおばあちゃんの宝くじが5億円の大当たり! あなたならどうする? - ICHIROYAのブログ 出た! 宝くじの高額当選。億万長者。大金持ち。セレブ。いかにも高級そうな服を着て、外車を乗り回し、毎日おいしいものを食べ放題。ステキな…

ピカソが“わかる”ために必要なことは2つだけ

ピカソいえば、「よくわからない絵」の代表格のようなものですよね。これはピカソの『泣く女』というタイトルの絵ですが、正直、これを見ても「???」って感じではないでしょうか。かくいう私も、実は「???」だったりします。このブログでは基本的に、…

正直、そんな余裕はないのだけれど、やっぱり小説は必要だという話

突然ですが、みなさんは、小説って、月に何冊くらい読んでいますか?ちなみに私は、先月(5月)、12冊の本を読みましたが、うち、小説は3冊でした。自分では、多いとも少ないともいえない冊数だと思うのですが、いわゆる「読書家」と呼ばれる方のなかには、小…

使い終わった「ほぼ日手帳」、どうしてます?

ほぼ日手帳を使い始めてから数年が経ち、何となく、“自分の使い方”のようなものが、確立されてきた私です。現役で使っている(書き込んでいる)ほぼ日手帳の使い方は、このブログでも何回か紹介をしてきました。 ほぼ日手帳2013 手帳に何書いてる? - (チェコ…

バリ島、エジプト、アルゼンチン、タヒチ よしもとばななの「世界の旅シリーズ」

いよいよ6月に入り、間もなく梅雨の時期がおとずれます。祝日もないし、外を見れば雨ばかり……で、何となく気分が沈んでしまいがちな季節ではありますが、同時にすぐそこまで夏がやってきているわけで、実は旅行の計画を立てるにはもってこいの月だったりする…

ジム・ジャームッシュの映画

みなさんは、日常生活において、何かを「かっこいい!」と思うことは、ありますでしょうか。実は、「かっこいい」をテーマに文章を書こうとすると、それだけで3000字とかになってしまいそうなくらい、私はこの「かっこいい」という感情を、わりと重要視して…

それはきっと、”仕事の呪い”。

「呪い」というと、ホラー映画に出てくるようなヤツや黒魔術など、何だかおどろおどろしいものを想像してしまいますが、最近よく思うのは、私たちのまわりには実にいろいろな「呪い」がしかけられていて、私たちは誰しもが、その巧妙な「呪い」に足をすくわ…

ブログをやっていてよかったなぁと思うメリット3つ

実は、この(チェコ好き)の日記開設から、もう……というべきか、やっと……というべきか、とりあえず、1年がたちました。ブログ開設の経緯は、以前にも書きましたが、 目標達成記念! (チェコ好き)の日記はどこへ行く? - (チェコ好き)の日記今回は、月にだいた…

私は孤独がお上手です

みなさんは、「孤独」という言葉を聞いて、どのようなイメージを持たれるでしょうか。 「孤独死」なんていう言葉があるように、「孤独」はつらいもの、悲しいもの、極力避けるべきもの、というイメージが強いです。したがって、「孤独」という言葉には、ポジ…

高校生のときに出会いたかった! 『ハプスブルク家12の物語』 

みなさん、高校生のとき、世界史は得意でしたか?かくいう私は、世界史大好き&割と得意なほうだったのですが、それでもやっぱり覚えにくかったのが、やたら出てくる○○1世だの○○2世だのっていう、紛らわしい人物名。たとえば、ヨーロッパ史の核であり、中世…

続:いる?いらない? “文学部”ってどうなのよ?

前回書いた、こちらのエントリ。 いる?いらない? “文学部”ってどうなのよ? - (チェコ好き)の日記 一応自分のなかで決着をつけたつもりではあったのですが、どこか不完全燃焼な部分が拭えず、1日もやもやとしていました。そして、前回のエントリに書き加え…

いる?いらない? “文学部”ってどうなのよ?

大学には、いろいろな学部・学科がそろっています。そして、その多くの学部・学科は、理系と文系に大別されます。 理系に属する医療や生命工学の学問は、高齢化する日本社会で必須なのはもちろん、世界中で、その進歩を競っています。同じく理系に属する環境…

120%楽しむために! 26歳からの、大人の美術館のまわりかた

4月中、3つの展覧会に行ってきました。国立西洋美術館でやっている、ラファエロ展。国立西洋美術館 東京都美術館でやっている、エル・グレコ展。東京都美術館 (こちらは、現在は終了しています)そして、国立近代美術館でやっている、フランシス・ベーコン展…

ブラック企業に入っても、人生詰まない5つのポイント

わたくしゴトで恐縮ですが、この度、4月末をもって、2年間つづけた仕事を、やめることになりました。 より正確にいうと、「やめる」というよりは、自分から降格を願いでた感じです。 同じ会社で5月からも働くのですが、全く別の職種で、別の仕事をします。 (…

古代社会を想う 池澤夏樹『ハワイイ紀行』

GWですね! 普段はイライラしていたり、顔色が悪い人が多い駅のホームも、休みのせいかポカポカと暖かいこの気候のせいか、みんな朗らかでいい表情です。さて、以前こちらのエントリで書いたのは、リゾート地であるタヒチ。 ストレス解消法としてのタヒチ妄…

プライベートを優先したらダメなんでしょうか

自分の中でもまだあまり考えがまとまっていないのですが、本日、ちょっと気になる記事を拝見いたしました。なぜ、女性社員は使えないのか? だそうです。 - 雪見、月見、花見。女性社員は使えない。すぐ感情的になるし、結婚だ仕事だ子育てだと、まともに仕…

断捨離したら、掃除もしよう|500円でお部屋の印象を変えるにはその手があった!

ミーハーな私は、さまざまな「断捨離」ブームに乗っかって、家中のモノを捨てまくることに成功いたしました。新・片づけ術「断捨離」作者: やましたひでこ出版社/メーカー: マガジンハウス発売日: 2009/12/17メディア: 単行本購入: 21人 クリック: 300回この…

『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を読んでの、とりあえずの感想

村上春樹の最新小説、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を、日曜日をまるまる使って、読み終わりました。色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年作者: 村上春樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2013/04/12メディア: ハードカバー クリック:…

笑撃的!? 人生を狂わすので見てはいけない、傑作チェコ映画5選

なぜか今頃、9月に書いたこちらのエントリへの訪問者がふえております。 ヤン・シュヴァンクマイエル 忙しいビジネスマンに、究極のシュルレアリスムを! - (チェコ好き)の日記「ふえている」といっても微増ですが、このエントリは、私が今まで書いてきたブ…

旅をすることで人生は変わる 番外編の「庭園」

2010年のイタリア~フランス旅行の想い出をつづった、「旅をすることで人生は変わる」シリーズを、全8回の連載で終了しました。 旅をすることで人生は変わる フィエーゾレ編 - チェコ好きの日記 旅をすることで人生は変わる フィレンツェ編 - チェコ好きの日…

Logic,Market and ART の「ART」のきたえかた

ちきりんさんのブログで、最近俄かに話題になっている、「Logic、Market and ART」。研究者・勝負師・芸術家 - Chikirinの日記 Logic, Market and Art - Chikirinの日記上記のエントリを要約すると、人やモノは「ロジック」「マーケット」「アート」の3要素…

アフリカを撮る セバスチャン・サルガド

私がはじめてその写真家の作品を見たのは、2007年だったと記憶しています。モノクロで、小さな瞳でこちらを見つめている、赤ん坊の写真。 でも、その小さな瞳には、表情がないのです。不思議に思って、写真の隣にあった解説を、少し読んでみました。それは、…

毎日本を読むことの、“直接的な”効能を得よ。

本は、読まないよりは読んだ方がいい。このことに異論がある方は、あまりいないと思います。では、なぜ本は「読まないより読んだ方がいい」のでしょうか。 これは、「モチベーションを上げるため」とか「教養を深めるため」とか、人によって意見が分かれるで…

破天荒、波瀾万丈の画家 カラヴァッジョ

以前、イタリア旅行のエントリで、ローマ編を2回にわたって書きました。 旅をすることで人生は変わる ローマ編 その1 - チェコ好きの日記 旅をすることで人生は変わる ローマ編 その2 - チェコ好きの日記上記のエントリでは書ききれなくてふれませんでしたが…

裸ばっかり見ていると、ちょっと頭がおかしくなるという話

女性のヌード。それは、みなさんがよく知っている有名な絵画にもあるとおり、西洋美術において欠かせない重要なモチーフです。そのヌード像が、西洋美術史のなかでどのように表象されてきたかのという問題を考察した、古典的名著があります。ケネス・クラー…